tofubeats,DJみそしるとMCごはん,サイプレス上野らの愛用音楽機器
tofubeats、DJみそしるとMCごはん、サイプレス上野らミュージシャンが、リアルに愛用している音楽機器って?レコーディングで使っている本格的な機器から、音楽を楽しむためにデイリー使いしているものまで公開してもらった。
目次
イルリメ
鈴木楽器製作所 / オムニコード
購入場所 いただきもの
購入時期 7〜8年前くらい
購入価格 わかりません
「YouTubeでクアドロンという男女のポップスユニットの人たちが、この楽器とアカペラで歌っているのを観て、すごくよかったので使うようになりました。最近は弾き語りのライヴでよく使っています」
デザインと性能、 両方のバランスを重視
「音楽機器とは言え、使う前にまず目がものを認識するので、愛着が湧くような自分好みのデザインであること、機器としての性能が確かなものか、この両方を見て選んでいます。自分の場合は、シンプル6・デザイン4くらいのバランスが好きですね。楽器は体格に合うかどうかも気にかけます。色はモノトーンが好きだということが今回の取材で判明し、自分でも驚いています(笑)」
EastwoodGuitars(イーストウッドギターズ) / ギター
購入場所 神田の中古楽器屋
購入時期 2012年
購入価格 わかりません
「形と音を見ながらネットで検索し、2〜3種類に絞って楽器屋に行きました。ロカビリーやジャズで使われるような音で、使い心地がすごくいい。ロックっぽい稲光のデザインは、まだ慣れなくて恥ずかしいです(笑)」
Olasonic(オラソック) / USBスピーカー
購入場所 Amazon
購入時期 3年前くらい
購入価格 ¥20,000くらい
「最初にコレが出た時、USBスピーカーの中では音のいい方と言われていたので買いました。最初は自分の好きな角度に動かせるという特徴に惹かれたのですが、今は決めるのが少し面倒臭いです(笑)」
audio-technica(オーディオテクニカ) / ヘッドフォン
購入場所 Amazon
購入時期 2012年の春くらい
購入価格 ¥20,000弱
「ある雑誌のヘッドフォン特集で取材を受けた時、自分の紹介したものより他の人たちがイイモノを紹介していたので、自分もそういうものを使わなければなぁと思って購入したのがコレです」
イルリメ
ヒップホップミュージシャン。本名の鴨田潤名義での弾き語り、Traks Boyと組んだポップスバンド、(((さらうんど)))としての活動も並行して行う。さらに2012年には自身初となる書き下ろし小説「てんてんこまちが瞬かん速」を発表した。
ドリアン
ドリアン ドリーミーでロマンティックなアーバン・ダンスミュージックを送り出すミュージシャン。自身のライヴやDJを行う傍ら、数々のミュージシャンの作品へ参加したり、リミックスを行うなど幅広く活動中。3rdアルバム「midori」が発売中。 |
身の丈に合ったものの中から、好みを見つけ出す
「高い機材や機器は性能が高いのは当たり前。でも僕は、自分が無理なく届く範囲のもので得られることがしたいんです。自分の工夫次第で高価なものに匹敵するくらいのことができると思っています。それと自分がその機器を好きかどうかも重要です。例えばへッドフォン。バランスがいいと言われていて、自分に合うかは視聴しなければわからないので。僕が揃えているものはすべてに満足しています」
SURE(シュア) / ヘッドフォン
購入場所 都内の楽器屋
購入時期 1年ほど前
購入価格 ¥18,000くらい
「僕の音楽はダンスミュージックの要素が多分に含まれているので、低音が重要。その確認作業にはヘッドフォンが必要不可欠。コレは、自分が聴いていて気持ちいい音が体感できたから選びました」
Roland(ローランド) / オールインワン・ グルーヴマシン(MC-909)
購入場所 中古楽器屋
購入時期 2007年 購入価格 4〜5万円
「友人に“曲を作っているならライヴをしてよ”と言われ、外で自分が作った音を出せる機器を探していた時に出会いました。1台ですべて完結し、無駄な部分がなくわかりやすいのが購入の決め手」
サイプレス上野
サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野(MC))
横浜のハズレ、ドリームランドで結成された1MC+1DJ。ロック好きからの人気も高い。デビュー10周年を記念したアルバム「ザ、ベストテン 10th Anniversary BEST(紅)」「ザ、ベストテン 10th Anniversary BEST(白)」が12月11日に発売!
TDK(ティーディーケイ) / イヤフォン
購入場所 ビックカメラ藤沢店
購入時期 2年前くらい
購入価格 ¥3,000くらい
「イヤフォン、すげぇよく失くすんです。だから音は気にせず、¥3,000くらいのものを見た目だけで買います。これは色の組み合わせが、昔のソニーのウォークマンみたいでカッコイイなと思って」
完全に見た目重視だけど、最近はイイモノも気になる
「基本的には完全に見た目重視。それは高校生の時から変わらないです。当時から音は二の次で見た目で買ってたから、ウォークマンから常にサーッて音がしていた気がする(笑)。だから今回、紹介したヘッドフォンみたいに“仕事で使うからいいモノを選ぶ”っていう買い方は初めて。コレは長く愛用したいですね。その分、安いものはたくさん集めて、洋服みたいに気分で変えられたらいいかな」
PHOHONON(フォノン) / ヘッドフォン
購入場所 ディスクユニオン渋谷店
購入時期 去年 購入価格 ¥30,000くらい
「俺らのミニアルバム『YOKOHAMA LAUGHTER』のマスタリングをしてくれたエンジニアさんがやってるブランドのヘッドフォン。俺の中では結構な上位ランクに入る高価なブツです。やっぱ音がすごくいい」
DJみそしるとMCごはん
DJみそしるとMCごはん
料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する“くいしんぼうHIP HOP”を開拓した超自家製ラッパー。ユニットではなくひとり。音楽のみならずアートやファッション業界からも引っ張りだこ。現在「おりおりのおりょうり〜X’mas」が発売中。
料理に合わせて道具を選び丁寧に作ることが大切
「大学時代の卒業論文で《DJみそしるとMCごはん〜くいしんぼうHIP HOP〜》というテーマに取り組んだことで、ラップと料理との向き合い方が変わりました。料理に合わせて道具を選ぶことの大切さを学んだり、食材をよく見るようになったり。もちろんそれは曲作りにも反映されるので、丁寧に美味しい料理を作りたいです。道具は一生の相棒なので、高くてもいいものを揃えていきたいと思っています」
セイロ
購入場所 合羽橋のヤマヤ商店
購入時期 8ヶ月前
購入価格 1段¥3,000くらい
「お饅頭の曲を作って、みんなで蒸し饅頭を作りながらライヴをする機会があり、日本製のヒノキを使ったこのセイロに辿り着きました。使うとキッチンがヌクヌクになるので、幸せな気分になります」
Victor(ビクター) / ポータブルレコードプレイヤー(SPE-8200)
購入場所 近所の古道具屋
購入時期 半年前 購入価格 ¥3,500くらい
「私、DJはできずトラックを作っているだけなんです。でもレコードが聴きたくて。コレはカワイイだけでなく、左右でヴォリュームが変えられたり、面白い機能が付いているので買ってよかったです」
蜜
蜜
木村ウニ(Vo&鍵盤ハーモニカ)と橋詰遼(Vo&Gt)によるユニット。パワウルでソウルフルな木村と、橋爪の伸びやかで透き通った声が創り出す絶妙な世界は唯一無二。現在3rdアルバム「キス アンド クライ」が発売中。全国ツアーは2月からスタート。
雑貨感覚でカワイイと思うデザインのものを所有したい
「音楽機器だからといって、素っ気ないデザインはイヤなんです。雑貨感覚でカワイイものを持っていたいんですよね。その点で、この2つはクリアしています。それからマルチに機能が搭載されているものはあまり好きではありません。いろんなことができて便利かもしれないけど、私はひとつのものはひとつ専門的な機能があればいいと思っています」(木村ウニ)
いろんなタイプの楽曲に対応できる柔軟なモノを選ぶ
「僕らはいろんなタイプの曲を作っているので、音楽機器はいい意味でクセがないものを選ぶようにしています。歌とギターの曲がほとんどなので、特にギターは重要なんです。今回紹介したギターは、自分の中ではかなり高価な買い物だったのですが、やはりいい音で演りたいという思いが強く購入しました。機器選びで重要なのは対応力の高さです!」(橋詰遼)
(右) Apple(アップル) / iPod nano
(左) JAWBONE(ジョウボーン) / ポータブルスピーカー(JAMBOX)
(右)
購入場所 誕生日プレゼントでいただきました
購入時期 一昨年の誕生日 購入価格 ——
「私がポータブルの音楽プレイヤーを持っていないのを知った友人が誕生日にプレゼントしてくれたものです。色も私が好きなブルーを選んでくれました。音楽はスマホではなくコレで聴いています」
(左)
購入場所 誕生日プレゼントでいただきました
購入時期 昨年の誕生日 購入価格 ——
「スタッフの方が私の家に遊びに来た時、私がパソコンの内蔵スピーカーで音楽を聴いていたのを見てプレゼントしてくれました。裏側もスピーカーになっているので、これで映画も観ます」
Martin(マーティン) / ギター(OM-42)
購入場所 新大久保のクロサワ楽器
購入時期 去年の春くらい 購入価格 ¥770,000くらい
「蜜はアコギ1本で演ることが多いのですが、曲のジャンルが幅広いので、バランスが大事なんです。これを買うまではギターよりも歌を中心に考えていたのですが、今はギターも楽しいです!」
SHURE(シェア) / ヘッドフォン(SRH-840)
購入場所 ウェブのサウンドハウス
購入時期 今年に入ってから 購入価格 ¥15,000くらい
「お世話になっているエンジニアさんに薦められて買いました。少し低域が強いけどバランスはいいです。蜜チームはみんなこれを使っているので、音の感覚が共有できるのもいいんですよね」
tofubeats(トーフビーツ)
Apple / MacBookPro15inch
購入場所 ソフマップ
購入時期 今年の春
購入価格 ジャスト¥150,000
「MacBookはこれで4台目。音楽を作るのに使っているので、スペック的に2年くらいが限度なんですよね。ちょっと家を出る時も、必ずこれだけはリュックに入れて持ち歩いています」
気に入ったブランドを見つけ、自分のスタンダードにする
「気に入ったブランドのものを長く愛用しています。それは自分のスタンダードを決めるみたいな感覚というか。でも1〜2年使うと、別のメーカーのものに変えてみようかなって思いが湧いてきて、買ってみることも多いんですよ。結局のところ音楽機器って試さないとわからないじゃないですか。それで納得した上で、元のところに戻ってくるというのを繰り返し、今に辿り着いている感じです(笑)」
SHURE / イヤフォン(SE535)
購入場所 ソフマップ
購入時期 1年半くらい前
購入価格 ¥30,000〜40,000くらい
「シュアのイヤフォンは高校生の頃から愛用中。当時、音漏れしないイヤフォンはシュアだけだったんです。1回高いものを使ってしまうと下げれなくなってしまうので、もう上位機種には手を出したくない(笑)」
トーフビーツ
神戸在住のトラックメイカー、DJ。インターネットで100曲以上の楽曲を公開し続けながら、YUKIやももいろクローバーZなどのリミックスも手掛け、多岐に亘って活躍。この秋「Don’t Stop The Music」で待望のメジャーデビューを果たした。http://www.tofubeats.com
黒沼英之
黒沼英之 心の琴線に触れる情感豊かな楽曲で、多くの人を魅了する若きシンガーソングライター。2013年6月にミニアルバム「instant fantasy」でメジャーデビューを果たす。先日1stシングル「パラダイス」が発売されたばかり。 |
身の丈に合ったものの中から、好みを見つけ出す
「高い機材や機器は性能が高いのは当たり前。でも僕は、自分が無理なく届く範囲のもので得られることがしたいんです。自分の工夫次第で高価なものに匹敵するくらいのことができると思っています。それと自分がその機器を好きかどうかも重要です。例えばへッドフォン。バランスがいいと言われていて、自分に合うかは視聴しなければわからないので。僕が揃えているものはすべてに満足しています」
Apple / MacBook Air 11inch
購入場所 ヤマダ電気LABI
購入時期 2年くらい前
購入価格 ¥100,000くらい
「基本的には曲制作はこの中に入っているガレージバンドを使って行っています。MacBook Airは軽くて持ち運びも便利です。ケースはデザインが気に入ってネットで購入したバズハウス デザインのもの」
Bose(ボーズ) / スピーカー
購入場所 Amazon
購入時期 半年くらい前
購入価格 ¥30,000くらい
「パソコンの内蔵スピーカーで音楽を聴いていたので、物足りなくてスピーカーが欲しいと思っていた時、レコーディングエンジニアの方が紹介してくれたのがコレ。低音がとてもキレイに聴こえます」
前野健太
TOSHIBA / CDラジカセ
購入場所 近所のコジマ電気
購入時期 2〜3年くらい前
購入価格 ¥4,000くらい
「枕元に置いて寝る時にラジオを聴いています。そして僕の家にはTVがなくネットの環境もないので、ラジオは外部情報とニュースと癒しが得られる重要なアイテム。いわば精神安定剤みたいな(笑)」
音が体に合うことが絶対条件。だから古くても安くてもOK
「自分にとっていいと思う音であれば、メーカーや年式なんかは気にしません。実際僕が家で使っているステレオセットは、小学生の頃に買ってもらったCDコンポのスピーカーと、秋葉原のラジオ会館で¥10,000くらいで買った古いヤマハのアンプです。でも目茶苦茶音がいいんですよ。たまたまだろうけど、よくなかったら使うのをやめてただろうし。自分に合ったものを使っているので満足してます」
Apple / iPod nano
購入場所 ビックロ
購入時期 1年くらい前
購入価格 ¥15,000くらい
「iPhoneではなくPHSを使っているので、iPodは必需品です。携帯電話と音楽プレイヤーが繋がっている感じがちょっと嫌で。nano自体は2台目。小さい上に洋服に挟めるので便利なんですよ」
audio-technica(オーディオテクニカ) / イヤフォン(CKS-55)
購入場所 ビックロ
購入時期 1年くらい前
購入価格 ¥3,000くらい
「耳へのフィット感がいいのと、色が気に入っています。このシリーズの中で、一番安いものだと思うのですが、聴き比べた結果、僕はこれで十分だなと感じて、落ち着いた結果です」
前野健太
現代の景色や空気感をむき出しの感情に乗せて歌い上げるシンガーソングライター。現在も売れ続けている4thアルバム「オレらは肉の歩く朝」から10ヶ月足らずだが、12月11日に5thアルバム「ハッピーランチ」がリリースされる!
MACKA-CHIN(マッカチン)
ortofon(オルトフォン) / 95周年限定のカートリッジ(OM TWIN Night Club S)
購入場所 池部楽器店パワーDJ’s渋谷
購入時期 今年の8月くらい
購入価格 ¥16,800
「95周年を迎えたオルトフォンの限定カートリッジ(レコードの替え針)。黄色とケースにのレア度にヤられました。HIP HOPはサンプリングの文化だから針は特に重要。そういう意味でもオルトフォンは最高ですね」
音楽は楽しむことが一番!まずはビジュアルから入る
「とにかく難しいことは考えずに楽しむ。音楽ってこれが一番重要だと思ってるんです。だから俺の場合、ビジュアルから入ることが多いかな。自分がいいと思ったものを選んで、そこに照準を合わせていく感じというか。音の面では自分の中の黄金比に忠実であることも大切。自分の耳で理解した音が好みじゃなかったら、世間からの評価が高くても絶対に使わないですね」
NIXON / 街用のヘッドフォン (THE STYLUS)
購入場所 展示会
購入時期 半年前くらい
購入価格 ¥13,650
「タウンユースのヘッドフォンは見た目と持ち運びのしやすさで選びます。ヘッドフォンってロゴがうるさいものが多いんだけど、これはブラックのみのシンプルなデザインに惹かれました」
audio-technica / DJ用のヘッドフォン (ATH-PRO5MK2)
購入場所 池部楽器店パワーDJ’s渋谷
購入時期 先週
購入価格 ¥6,300
「単に迷彩柄に惹かれたって理由で購入。DJ用のヘッドフォンは、汗でぐちゃぐちゃになるから半年くらいで買い替えます。でもメーカーはずっとオーディオテクニカを愛用。耳が当てやすいんですよ」
マッカチン
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのメンバーとして、日本のHIP HOPシーンを牽引。ラッパーとしてはもちろん、楽曲プロデュースやトラック制作なども行う。ソロアルバム「Incompleteness Theorem」が発売されたばかり。
※2013年12月発行『i bought VOL.04』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。