フルカワミキ、THE OTOGIBANASHI’Sインディらがリピートする音楽
フルカワミキ、THE OTOGIBANASHI’SのMC・インディ、Mummy-D、百々和宏、冨田恵一が何度も聴く音楽とは?音楽を愛してやまないミュージシャンも、リスナーとして音楽を聴くことを楽しんでいる。
目次
百々和宏
百々和宏 (MO’SOME TONEBENDER/geek sleep sheep) MO’SOME TONEBENDERのGt&Vo。12月4日に1年4ヶ月ぶりのアルバム「Ba seball Bat Tenderness」をリリース。ソロでは2枚のアルバムをリリース。geek sleep sheepとしての活動もスタート。 |
RECOMMEND DISC BEST5!!
NO.1
Deerhunter(ディアハンター) 『monomania』
LOCATION/購入場所 iTunes
DATE/購入時期 春ごろ
PRICE/購入価格 ¥1,500[MP3]
「ファズまみれで潰れた音が素晴らしい。ヘロヘロの声が素晴らしい。サイケでサイキックなダメ人間讃歌」
NO.2
the camps(ザ・キャンプズ) 『ポップソング歌わせて』
LOCATION/購入場所 ライヴハウス
DATE/購入時期 春ごろ
PRICE/購入価格 ???[CD]
「福岡のデブっちょ4人組ロックバンド。見るからにモテなそうな暑苦しい連中が、汗だくで顔クシャクシャにして演奏するライブは問答無用で泣ける。最近邦楽で非モテロックバンド枠みたいなのがある気がするが、彼らはそのトップになれる才能があると思う(特にルックス)。ぜひ売れてモテまくってほしい」
NO.3
住所不定無職 『Gold Future Basic,』
LOCATION/購入場所 プロモ盤を送ってもらった
DATE/購入時期 夏ごろ
PRICE/購入価格 プライスレス[CD]
「キラキラ、キュンキュン、ウキウキ、あの頃の渋谷(知らんけど)、そんな感じ。ドライブのお供にピッタリでした」
NO.4
倉内太 『刺繍』
LOCATION/購入場所 プロモ盤を送ってもらった
DATE/購入時期 夏ごろ
PRICE/購入価格 プライスレス[CD]
「前作『くりかえしてそうなる』がメチャクチャ良かったので待ちわびた作品。過剰な思い込みと歌の熱量がイイ。ライブもすごくイイ。また対バンしたい」
NO.5
miu mau(ミウマウ) 『Monochrome』
LOCATION/購入場所 データで送られてきた
DATE/購入時期 11月
PRICE/購入価格 プライスレス[MP3]
「クールなのに人肌、硬質なのにふんわか、その表裏一体が絶妙な女子3人組(妙齢)のアナログ7インチ。表題曲の’80s U.K.ニューウェーブライクな陰鬱サウンドがツボにビシバシハマりました。おかげで肩こりが少しラクになりました」
冨田恵一
冨田恵一 (冨田ラボ) 音楽プロデューサーとして数多くのアーティストを手掛け、’03年に自身のソロプロジェクト、冨田ラボとしてデビュー。コラボレーションを中核に据えた4枚目のアルバム「Joyous」が発売中。 |
RECOMMEND DISC BEST5!!
NO.1
Dafnis Prieto(ダフニス・プリエト), Kokayi(コカイ) & Jason Lindner(ジェイソン・リンドナー)
『Dafnis Prieto Proverb Trio』
LOCATION/購入場所 ネット
DATE/購入時期 2013年夏
PRICE/購入価格 ¥2,000くらい[CD]
「ジェイソン・リンドナーが大好きで、最近は何をやってい るのか(’13年11月新譜発表!)とサーチして発見。上品なエ ル・ネグロといったダフニス・プリエト、リンドナーのシンセ、そこにコカイの突き抜けたヴォーカルが絡む極上アッパー『Into the Light Love』の高揚感にやられます。ウェザー・リポート『8:30』のドラムが入ってくる瞬間のあの感じ」
NO.2
HOLGER CZUKAY(ホルガー・シューカイ) 『MOVIES』
LOCATION/購入場所 ショップ
DATE/購入時期 2005年くらい
PRICE/購入価格 ¥1,000くらい[CD]
「カンは常々聴いていますが、このアルバムは今年よく聴きましたね。バンド演奏→編集+αといったカンに比べ、編集自体が曲の骨格を形作るこのアルバムが面白くなってきたんです。テクノロジー的にはサンプリング、コンピューター以前の編集技ですが、現代のミュージシャンが人力で醸す編集(ループ)感にも似て大変興味深いですね」
NO.3
Captain Beefheart(キャプテン・ビーフハート) 『Bat Chain Puller』
LOCATION/購入場所 ネット
DATE/購入時期 2012年
PRICE/購入価格 ¥2,000くらい[CD]
「どう考えてもこれがビーフハートの最高傑作だと思います。ポップとアブストラクトのバランスがちょうど良い。ボブ・ラドウィックによるマスタリングでや~っとのオフィシャル・リリース。初聴時“なんて音が良いんだ!”と思ったのはセミ・オフィシャルに比べてというだけではありません。’70年代中期の良い音を2013年に聴くといった観点から最高なんです」
NO.4
CHRIS DAVE(クリス・デイブ) 『CHRIS DAVE AND THE DRUMHEDZ MIXTAPE』
LOCATION/購入場所 ネット
DATE/購入時期 2013年
PRICE/購入価格 Free[MP3]
「ロバート・グラスパーを聴いていなかったので、マーク・ジュリアナ→クリス・デイヴといった順序で知ることになりましたが、知名度でいうと断然彼なんですね。てな感じでドラマーとして注目していたわけですが、彼のプレイング・コンセプトは自らがリーダーでなければ生かしきれないもの。ライヴでの彼のグループを観るのでなければ現時点ではこれに尽きます」
NO.5
Harmonia&Eno ’76(ハルモニア&イーノ76) 『Tracks and Traces』
LOCATION/購入場所 ネット
DATE/購入時期 2012年
PRICE/購入価格 ¥2,000くらい[CD]
「音楽家にとって本当の意味でのチルアウトは”無音”以外にありませんが、1曲目『Welcome』は最もそれに近いかな。電子、電気による英トラディショナルとでもいえそうなこの曲は、名曲であり、録音状態も含め本当にリラックス→睡眠へと誘ってくれます。といっても2曲 目以降、だんだん覚醒しちゃいますけどね(笑)。目的は何にしろ、未発表とは信じられないほど良いのです」
※2013年12月発行『i bought VOL.04』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。