「とにかく今年、Supermaar setの時、かけまくった1曲です。もはやClassicって感じで、すべてのバランスが良いし、絶妙なアイデアが満載です。2人組なのですが2人とも男前でイカしてます。DJもカッコイイようですし、今一番日本に呼びたいアーティストかもです」

「テール・オブ・アスも所属するレーベル/ライフ・アンド・デスからの新曲です。テン・ウォールズ自体は、正体不明のプロジェクトみたいです。って、結局有名プロデューサーの変名なんですかね。それはさて置き、これぞバレアリックって感じで最高です。タイトル通りの印象的なモンゴルフレーズも最高です」

「世界中のハードコア・クラバーを虜にした、ルーマニア・ハウスからの1曲です。本当にカッコイイというか、本当に素敵です。一聴すると、ナヨナヨ女々しい感じですが、実は、トンでもなく不良の匂いがします。そこに、ルーマニア・ハウスの一番の魅力があるのかなって、勝手に思ってます」

「前述のルーマニア・ハウスにも、確実に影響を与えたであろう、リカルドパイセンのRemix仕事です。ハンパないグルーヴ汁が出まくってます。オリジナルは1979年にU.S.フィラデルフィアで結成された幻のエレクトリック・ポスト・パンク・バンドの曲らしいです」

「最後にDEX setでよくかけた1枚です。アルバム自体も、相変わらず振り切ってて良かったのですが、特にこの曲のイカれ具合がハンパないです。ダフトパンクプロデュースみたいですが、彼らのアルバムより彼らしてるような気がします。アシッド･テクノのスクリューがけ（曲の速度を極端に遅くする）って感じです。途中のまったく関係ないブレイクも気が狂ってて、良い感じです」

「気になって、気になってしょうがないレーベル、セックス・タグス・マニア関連のセックス・タグス・UFOからリリースされた1枚。いや普通にカッコイイ曲。と思わせつつ……なんかニヤニヤしてしまう。TROPICALっちゅうか、なんちゅうか、その全体を支配するなんともうさんくさい感じが、最高にクールなんであります。イケてるな～」

「フォー・テットは、個人的にご贔屓なアーティストなんですが、待望の新作はプリミティヴさと繊細さの共存がさらに進化した期待通りの素晴らしい出来でした。ダンスミュージックでもあるし、そうでないような気もするし、この独自な音像は、いったいどういう発想をしたらこうなるのか、まったくわからないところが最高に素敵ですね。センスが大爆発してますね」

「サックス、チェロ、トラックメーカーかならなるN.Y.の3人組ってことしかわかってないんですが、ミスター･サタデーナイトっていうヤバめなレーベルから出してるってあたりから気になって、今年ずっと追いかけてました。メロディアスで実に面白い音出してます。また動画を観る限り、とてもスリリングなライブも超面白そうです。手元が、めちゃ忙しそう」

「アフロミュージックをひたすらクールに奏でることによって生まれる、空間が素晴らしいです。ある意味、’90年代ポストロック的な、バンドでいうならファイブ・スタイルの1stのような、スカスカ感というか。ある意味、今、全然いない感じの雰囲気が感じられるところもうれしい。こういう地味な雰囲気、とても良いと思いますね。一生飽きない自信アリ」

「最後は手前味噌ですが、自分がリーダーをしているバンドの今年の11月にリリースした3年8ヶ月ぶり、5枚目のアルバムです。全編インスト生演奏一発録りのダンスミュージック。今回はムード重視、いつもよりカッコつけさせてもらって、少しばかり新しいことをしています。音楽好きを自負するアナタにぜひ、聴いていただきたい自信作です。ウス」