本屋店主やフォトグラファーがおすすめする本とは?
駒沢の書店SNOW SHOVELINGの店主・中村秀一 と、フォトグラファー石井文仁がリアルにおすすめする本8冊を大公開。『亡国のイージス』や『黄金を抱いて翔べ』などの名著も登場。
目次
中村秀一 / SNOW SHOVELING(スノウショベリング) 店主
「本屋好き」の店主がつくるユニークな本棚
「昔から図書館にいることが大好き。本好きというより、本屋好きなんです」という中村さん。
お店の本棚は「放浪」「本屋のこと」「勝手に村上春樹」などユニークなテーマ設定がひと際目を引く。その中から今回フィーチャーしたのは、「60年代とか」と「ビートニク」の棚
1.『路上』『ON THE ROAD』『オン・ザ・ロード』 Jack Kerouac
ビートを象徴する名作の、左から旧訳、英語版、新訳。
「バックパッカーだった頃、本当に路上=旅先で出会った思い出深い作品です」
2.『ウッドストックへの道』マイケル・ラング、室屋憲治
1969年開催の伝説フェスの内幕を綴った、フェス好きにはたまらない1冊。
「音楽に大きな力がある時代だったことがよく伝わってきます」
3.『PEARLS』
「渋谷のコーヒーバー・ME ME MEが手掛ける自主制作マガジン。タイトル通り、いろいろな「輝いているもの」を紹介しています」
SNOW SHOVELING
東京都世田谷区深沢4-35-7 2F-C
TEL_03-6432-2576
STORE HOURS_12:00~19:00(閉店時間は要確認)
HOLIDAY_水曜
石井文仁(フォトグラファー)
生きていく「道しるべ」となってくれる本
「ミステリー性のある本をよく読みますが、特にハマるのは根柢に「こういうふうに生きればいい」というメッセージがあるもの。たとえばやりたいことをやれとか、強く生きろだとか、その時々の「道しるべ」となってくれる本です。それが最近は福井晴敏さんなんです」
1.『亡国のイージス』福井晴敏
海の男たちの死闘を描いた大作。
「何度読んでも面白く、もう10回くらいは読んでる(笑)。この作品で福井さんにどっぷりハマりました」
2.『黄金を抱いて翔べ』高村薫
ベストセラー作家の栄えあるデビュー作。
「彼女の本は、非常に淡々とした描写の中で急激にストーリーが展開していく感じがたまりません」
3.『Op.ローズダスト』福井晴敏
「幻想的な世界観の序章で始まるのも福井作品の特徴。結局、いつまでも頭の中に残っているのは、そういった美しい情景なんですよね」
※2013年03月発行『i bought VOL.01』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。