土岐麻子、tofubeats 、Ykiki Beatらの聴きまくった1枚
どんなジャンルであれ、音楽を生活と切っても切り離せない、というクリエイターが数多く存在する。
365日の中で、いろんなシチュエーションになったりいろんな気持ちになるのだから、その時々で聴く音楽も多種多様になるだろう。
そんな中でも、一番自分の気持ちに寄り添って、メロディーやメッセージと届けてくれた、“聴きまくった1枚”を土岐麻子、tofubeats 、Ykiki Beat、かせきさいだぁ、Licaxxx、日暮愛葉らクリエイターに紹介してもらった。
目次
TRACK. 13 平田立朗
『I’M A DREAMER』
JOSEPHINE FOSTER
購入形態/アナログ
購入場所/下北沢JETSET
購入時期/2014年1月
購入価格/¥2,500くらい
「USコロラド出身の女性SSW、JOSEPHINE FOSTER がナッシュビルにてレコーディングを行った2013年作。まるでコーエン兄弟が描いた古きアメリカ映画のサウンドトラックのような、夢と現実の世界を行き来する独創的な色合い、時間軸を超えたモダンフォーク/アメリカーナサウンドが素晴らしいです。アナログで聴きたい1枚」
平田立朗(CITY COUNTRY CITY 店長/レコードバイヤー) ミュージシャン曽我部恵一とともに2006年下北沢にレコードストア兼カフェバーとしてオープン。人と人、人と物の出会いの場として展開するクロスオーバーストア。FACETASM のランウェイショーでの音楽も担当する |
TRACK. 14 cp
『Stay Down』
Two Lone Swardsmen
購入形態/CD
購入場所/Disk Union
購入時期/2014年9月2日
購入価格/¥309
「さっき近所のバァバと話してたら同じ話が何度もループすること! これがテクノかぁ。ばぁさん、俺は学生じゃねぇから! 引越し先も探してねぇ!」
シーピー(group_inou MC) トラックメイカーimaiとともに活躍するユニット、group_inouのMC。からなるユニット。唯一無二の音楽性とライブパフォーマンスで大型フェスにも出演し、これまでに3枚のフルアルバムを発表 |
TRACK.15 アサカワショウ(PLASTICZOOMC)
『Night Time, My Time』
Sky Ferreira
購入形態/CD
購入場所/TOWER RECORDS 渋谷店
購入時期/2014年2月
購入価格/¥2,355
「こんなに夢中になった人物は久しぶり。彼女の声は僕が生活するどんな場面でもフィットしてくれて、たくさんの勇気をくれました。音楽性、ファッション性、生き方……全部がカッコいい。そう思わせてくれる作品です。今年のサマソニで観たライブも最高でした。すでに新作が待ち遠しいです」
アサカワショウ(PLASTICZOOMC ヴォーカル) |
TRACK. 16 福原雅人
『Whoop Dee Doo』
the Muffs
購入形態/CD
購入場所/Amazon
購入時期/2014年8月
購入価格/¥2,000弱くらい?
「‘90年代に好きで良く聴いていたTHE MUFFSですが、10年ぶりのアルバムにもかかわらず良い意味でまったく進化していないB級感、ガレージ感は期待を裏切らず昔のままで、ヘビロテして車の中で聴いています.キムのガラガラ声のヴォーカルとローファイなサウンドが好きで、出るかはわからないけど次作も期待してます」
福原雅人(BLACK&BLUEデザイナー) 2010年春夏にメンズブランド・BLACK&BLUEをスタート、2013年秋冬にはレディースを展開する。また新たに、メンズのエクスクルーシブライン“Dwellers&Co.”をこの2014年秋冬シーズンに発表 |
TRACK. 17 tofubeats
『First Love -15th Anniversary Edition-』
宇多田ヒカル
購入形態/CD
購入場所/Amazon、TOWER RECORDSで各1セットずつ
購入時期/2014年3月
購入価格/¥16,200
「言わずもがな、日本で一番売れたアルバムのリマスター盤。名実ともにJ-POPの金字塔。ちょうど昨年末くらいからちゃんと聴き直していたところに再リリースの報があり、運命を感じて2セット購入。あまりに影響を受けすぎて自分のアルバムにもその影響が見られます。付属のブックレットのインタビューも素晴らしい」
トーフビーツ(音楽プロデューサー) 1990年生まれ。神戸市在住の音楽プロデューサー、DJ。インターネットを媒介に全国各地でのアクトから多くのプロデュースワークもこなす。豪華ゲスト参加の「First Album」が絶賛発売中 |
TRACK. 18 二唐武史
『TURTLE ISLAND Acoustic+Trad』
ALKDO
購入形態/CD
購入場所/microAction オンラインショップ
購入時期/2014年8月
購入価格/¥1,620
「愛知県豊田市で毎年開催される”橋の下世界音楽祭”も運営、アジア・海外でも活動の場を広げているTURTLE ISLANDのフロントマン永山愛樹クンと竹舞による新プロジェクトの初音源。TURTLE ISLANDの楽曲をはじめ、さまざまな国の民謡等を演奏するアコースティックはアクセサリー創作時によく聴いている」
二唐武史(GARA製作者) 2000年より、手作りの持つ温もりの良さと大胆さ、繊細さをハンドメイドで表現するアクセサリーブランド・GARAをスタートさせる。DJとしても活動中。ミュージシャンとの交流も多岐に渡る |
TRACK. 19 山川哲矢
『TIMESHARE』
Shy Girls
購入形態/アナログ
購入場所/渋谷QUATTROでの出張FLAKE RECORDSにて
購入時期/2014年2月
購入価格/¥1,500
「2014年2月14日、大雪だった渋谷。この日はCOMEBACK MY DAUGHTERSのツアーファイナルでした。そのライブの撮影にも行ったのですが、いろいろなことが起き、たくさんの思い出が詰まった日に大好きなレコードで購入した1枚です。雪の積もる東京の夜に聴くShy Girlsは僕にとって特別な1枚になりました」
山川哲矢(フォトグラファー) |
TRACK.20 平田春果
『International』
Lust For Youth
購入形態/アナログ
購入場所/Big Love
購入時期/2014年6月
購入価格/¥2,689
「破竹の勢いでインディー・ミュージック・シーンを席巻するデンマーク、コペンハーゲン・シーン。その北欧独特の美学、アメリカへの羨望、日本への憧憬。ポップでありダークであり、どこまでもeuroを貫くそのスタイルに若者たちは熱狂する。新たな始まりそしてコネクションを予感させる1枚に、ダンスは止まらない」
平田春果(レーベル運営/翻訳家/アーティスト) 原宿に居を構えるインディペンデント・ミュージックレーベル&レコードショップBig Love運営。さまざまな海外アーティストの招聘も行う。歌詞を中心に翻訳家として、またアーティストとしても活動 |
TRACK. 21 かせきさいだぁ
『SUNLIGHT』
HERBIE HANCOCK
購入形態/CD
購入場所/TOWER RECORDS 渋谷店
購入時期/2014年 春
購入価格/¥2,000くらい
「トーキョーカルチャート BY ビームスの永井さんがインスタグラムで『ダフトパンクのRandom Access Memoriesが好きな方はぜひ。35年前のアルバムですが』と、HERBIE HANCOCKの『SUNLIGHT』を紹介していて、買ってみたら良くてよく聴きました。昔のロボットボイスの歌もの。最高です」
かせきさいだぁ(ミュージシャン/作詞家/芸術家) ‘95年にアルバム「かせきさいだぁ」を発表。音楽以外でも4コマ漫画「ハグトン」を’01年から描き続け、今ではハグトンを題材にしたアート活動にまで表現の場を拡げている。2015年のデビュー20周年に向け、いろいろ計画中 |
TRACK. 22 アキヤマノブキ(Ykiki Beat)
『EAGULLS』
EAGULLS
購入形態/アナログ
購入場所/Disk Union渋谷店
購入時期/2014年10月
購入価格/¥1,980
「この作品に漂うヒリッとしたテイストがとても’10年代らしい。耳にキリキリとくる感覚とは別に、ギターの随所にかかるコーラス、全体的にやや強めなリヴァーブも今っぽさの要因のひとつかも。情報量が増え混沌としてゆく音楽の世界で、同時代のバンドが何を考えて作品を作っているのか、そのひとつの参考にしています」
アキヤマノブキ(Ykiki Beat ヴォーカル&ギター/DYGL ヴォーカル&ギター) 注目が集まるYkiki Beat、DYGLという2つのバンドに所属。ソングライティング、アートワークデザイン、マネージメント、と総合的に動かしている。何方も現在アルバム制作に向けて準備中 |
TRACK. 23 奈部川光義
『Nagative Killers』
Step Lightly
購入形態/アナログ(同内容のCDも封入)
購入場所/THRASH ON LIFE RECORDSオフィシャルホームページ
購入時期/2014年7月
購入価格/¥1,516
「基本的にレコードという“モノ”に思い入れがある世代なので、好きなアーティストがレコードを出すと必ず買うようにしています。最近はプレーヤーを持ってない人やiPhone等で聴きたい人向けにダウンロードクーポンが封入してあったりして、デジタルとアナログの両方が楽しめるようになりました。最高にいい時代です」
奈部川光義(ATATA ヴォーカル) 新代田発FEVER系を名乗る、数々のキャリアを積んだ6名のメンバーからなるATATAのヴォーカリスト。音楽を通していろいろ考えたり文章に起こしたりするのが趣味。1stアルバム「ATATA」発売中 |