スタイリスト伊賀大介、フォトグラファー藤代冥砂ら4人の愛用本棚と愛読書」で使われている画像

『クリシュナムルティの瞑想録』 J・クリシュナムルティ

「瞑想は、堅苦しく、修行のイメージがあるけれど、実際は快楽に近い気がします。悟りを目指すわけでもなく、ただリラックスして座り、姿勢と呼吸を整えて目を閉じれば(閉じなくてもいい)もう、それが瞑想。特に何かに集中したりする必要もなく、緩やかに心の動きを観察し、それに正誤をつけるでもなく、ああ自分はこう感じたり思ったりしているのかと、客観的に受け入れ、心の内の景色を、川を眺めるようにしていればいいと思います。そうしているうちに、きっと穏やかな状態になっているはずです。食べ物が体への栄養だとしたら、瞑想によってもたらされる平穏は、心への栄養だと実感してます。こういうような瞑想感覚を実感できるのが、クリシュナムルティの瞑想録で、日記のような、つぶやきのような、それでいて格別に美しい文章は読んでいるだけで、瞑想しているかのようです」

i bought編集部

SNSでシェアしよう

0 0 0 0