黒須組を率いる若頭・白竜こと白川竜也を主人公としたヤクザ漫画。

「僕のラジオで『週刊漫画ゴラク』の特集をやった際に、生放送中に全巻comで49巻（約¥27,000）を一気買いさせられました。一部では予言書とまで称され、現在は原子力マフィア編が遂に連載再開!」

10月には日本でも劇場公開されるが、こちらはアメリカ版ブルーレイディスク。

「南米チリで大地震が起きるイーライ・ロス製作/主演のディザスターホラー作品。街は大パニックで最早『バイオレンスジャック』状態。低予算作品なのにムチャクチャ面白くて最高ですよ」

社会や人間が隠す本性を暴き、 エンターテインメントに昇華

“本物の漢たちに贈るエンターテインメント”と称されるゴラクの看板漫画と、大地震のパニックを描いた低予算ホラー。ともに普段は見えない社会や人間の本性に斬り込んでいながらも、同時に一流のエンターテイメント作。

「広島平和記念資料館に展示されている被害者たちの遺品が収録されているフォトブックです。自分としては思想や心情などの云々を抜きに、単純に“モノ”としての魅力、生地加工の参考にと思い、神保町の古書店にて購入」

「IMDBというアメリカの映画データベースのサイトで、全米史上ワースト3位のカルトホラー。演出やセリフ、さらにカット割りまですべてがクソで（笑）。iTunesストアにはゲームも! 新宿のビデオマーケットにて￥980」

ノドの奥で詰まったら、 サイダーにて流し込めばイイ

今回ピックアップしたのは、あくまで“服作りの参考資料”として見つけたフォトブック、全米が溜め息をついた超カルトムービーのDVD。万人受けしないモノの中にも自分だけの魅力を見出す……それってパンクスの本能。

江口寿史の代表作にして女装少年の先駆け的ギャグ作品。

「まんだらけで全巻買い直したら、すべて初版!（笑）。今日着ているTシャツも実は作中に登場するモノを江口先生とコラボさせてもらって完全復刻で作っちゃいました!」

日本初の等身大ぬいぐるみ劇の映画化。

「ずっと観たかったケロヨンの映像作品がついにDVD化されたので購入! 子どもたちの人気者、ケロヨンがレースカーを乗り回す! このメチャクチャっぷりが今観ると面白いんですよ」

好きだったアレを再び買い直し、 柿ピーとともに楽しむ

マンガもDVDも以前所有していたオリジナルを紛失し、最近また買い直したというかせきさん。毎日の夕飯でもあるという“理想の柿ピー”ともに、初期衝動を忘れず貫く世界観で実に“らしさ”を感じさせるセレクトとなった。

「誕生日が同じということで画集をプレゼントされて以来のファンです。当時の洋服の着方やライフスタイルは勉強になるので、見つけたら買っています」

「昔から好きで何度も観ている作品なので、だったらいっそ買っちゃおうと購入（笑）。ポール・ニューマン演じる伝説の詐欺師が渋くてカッコイイんですよね」

そこに描かれているのは古き良き時代のアメリカの姿

古き良きアメリカ黄金時代の市民生活を描いた画集と、ギャングが幅を利かせるシカゴを舞台に詐欺師の若者を描いたアメリカン・ニューシネマの名作。ともにスタイリングの資料としても一見の価値アリ。

「1953年の北園克衛訳版でLos Papelotesにて購入。詩の朗読を始めるキッカケであり原点が彼なので、いつかは詩集をコンプリートしたいですね」

パリを舞台とした幻想的なロマンティックコメディ。

「僕が詩や文学が好きなのを知っている友人から勧められて購入。意外にもかなりファンタジーです」

芸術の秋に相応しく1920年代のパリに想いを馳せて……

ブラックミュージックと詩を愛する甲斐さんが選ぶのは、若き日の三島由紀夫にも多大な影響を与えたレェモン・ラディゲの詩集と、彼が生きた1920年代のパリを舞台としたウディ・アレンのヒット作品。