クリエイターがお気に入りのショッピングサイト16選!購入品は?
山岡晃、内沼晋太郎、金子司らクリエイターたちがおすすめするネットショップをご紹介。EASTLANDのリングモカシンやTOLEDO(トレド)のHIGH CHAIRなど、あわせてクリエイター達がネットショップでどのようなものを購入しているかも紹介。
目次
岡田哲哉
「どちらかというと私は現物を見てものを買うタイプだったのですが、最近はファッション系のものを買う時にネットショップを利用することが増えました。昔に比べて送料も安くなり、日本で買うより海外のサイトで買う方が安いことも多いですから。このリングモカシンは、アメリカの『UNIONMADE』という店のネットショップで購入しました。イーストランドというメイン州のブランドのもので、形も珍しいのですが、アウトドアの雰囲気を漂わせながらもゴツくなりすぎない点が気に入りました。『J.CREW』のサイトもたまに覗いて、いいものがあれば買っています。最近買った中ではオリジナルのレザーベルトがお気に入りですね」
EASTLANDのリングモカシン
J.CREWのレザーベルト
PICK UP SITE.
岡田哲哉(GLOBE SPECS代表)
渋谷と代官山に店を構えるアイウェアショップ「GLOBE SPECS」代表。The SpectacleやLunorなど、海外の優れたアイウェアブランドを数多く発掘し、日本に紹介してきた
藤本やすし
「僕は以前からワインが大好きで、それが高じてソムリエの資格まで取ってしまったほど。最近では『La Vinée』というサイトでワインを購入するようになりました。『La Vinée』では、注文すると一流のソムリエがフランスで買い付けた希少なワインをセレクトして送ってくれるんです。ブドウの品種や生産者はもちろん、畑の地理・気候・歴史、合う料理のレシピまで記した資料付きで。そうした知識を得ながらワインを味わうととても勉強になります。生きていくには必要ない知識ですが、自慢するにはいい(笑)。ワインは蘊蓄で飲むものですから。目指すのは、聞かれたら何でも答えられるワインに詳しいおじいちゃんです(笑)」
フランス産ワイン
(ポマール プルミエ クリュ クロ・ゾルジェロ/ シャンボール・ミュジニー)
PICK UP SITE.
藤本やすし(アートディレクター)
武蔵野美術大学卒業後、平凡社に勤務。その後、1983年にCAPを設立し、「VOGUE JAPAN」「BRUTUS」「Casa BRUTUS」などの雑誌やファッション広告のディレクション、デザインを手掛ける。また、現在はフリーマガジン「ROCKET」も発行している
阿久戸秀高
「小さい頃に本をたくさん読んでもらったという記憶を娘に持ってもらいたくて、毎晩寝かしつける時に絵本を1冊読み聞かせているんです。今までに買った絵本は全部で100冊ほどになります。『絵本ナビ』というサイトで買っているのですが、ジャンル分けされていたり、試し読みができるのでとても便利なんです。数ある絵本の中でも『オセアノ号、海へ!』は、僕も娘もお気に入り。2人とも海が大好きですから。いわゆる飛び出す絵本ですが、立体的な仕掛けによって海上と海中の世界が見事に表現されています。本の形や質感も良く、大人も子どもも楽しめる1冊ですね」
絵本「オセアノ号、海へ!」
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阿久戸秀高(STANDARD CALIFORNIA代表)
2003年に恵比寿にSTANDARD CALIFORNIAをオープン。古き良きアメリカ、特に西海岸のカルチャーを取り入れたセレクト商品とオリジナルウェアで人気が高い
川瀬友和
MAKR(メーカー)のマガジンラック
「このマガジンラックは、アメリカのMAKRというブランドのもので、ネットで見てひと目惚れして購入しました。ジョージ・ネルソンの家具にヘアピンレッグと呼ばれる脚の付いたものがありますが、このマガジンラックの脚はそれに似ている。フレームの構造もレザーの質感も美しい。それがミッドセンチュリー中心の私の部屋のインテリアにとても合うんです。とても気に入ったのでお店用にも購入し、お客様の荷物入れとして活用しています」
PICK UP SITE.
川瀬友和(CARESE代表) アンティーク時計の販売・修理の専門店「CARESE」代表。オリジナルを重視した買い付け、修理には定評がある。アンティーク時計の第一人者として、テレビ番組に鑑定士としても出演している |
吉澤成友
MSPのピックアップ
「昨年リリースしたアルバム『OUT』の中の楽曲でカリンバという楽器を使ったんです。その音をライブで再現するため試行錯誤していたのですが、なかなかいい方法がなかった。そこで調べてみたところ、地方のショップのサイトでカリンバにも使えるというピックアップを見つけて早速購入。すると磁石がうまくカリンバにくっついて、いい音を拾ってくれた。これでライブでの演奏も万全です。他の楽器でも使えるので可能性も広がりますね」
PICK UP SITE.
吉澤成友(YOUR SONG IS GOOD/イラストレーター) 武蔵野美術大学卒業後、フリーのイラストレーターに。1998年には6人組バンド「YOUR SONG IS GOOD」にギタリストとして参加し、フジロックフェスティバルにも出演。昨年には5thアルバム「OUT」をリリースした |
遠藤慎也
PROOF OF GUILD(プルーフオブギルド)のHands&Hand
「ハンズ&ハンドは、プルーフ・オブ・ギルドというアーティスティックな器やジュエリーを作るブランドが手掛けたものです。展示会で見かけて気に入って、ネットショップで購入しました。クラシックなフォルムの器が融合することで逆に斬新に見える点に魅かれました。使い方はさまざまで、花器はもちろんペン立てや小物入れとしても使える。僕は部屋の雰囲気にも合わせて、もっぱらドライフラワーをコーディネイトして使っています」
PICK UP SITE.
遠藤慎也(インテリアスタイリスト) インテリアスタイリスト、窪川勝哉に師事後、独立。インテリア雑誌やファッション誌でのスタイリングを中心に、ショップディスプレイや展示会のコーディネイトなど幅広く活躍している |
菅原敏
wagashi asobi(ワガシアソビ)のドライフルーツの羊羹
「友人に茶道の先生がいるのですが、彼の主催するお茶会で出会ったのが、このドライフルーツの羊羹。ラム漬けのフルーツが入っていて、食感が良く、甘過ぎない大人の味でお茶にとても合う。ワインやウィスキーなどお酒にも合います。お土産に持って行けば、必ず喜ばれます。今では作っている職人さんとも仲良くなり、詩の朗読会にも来ていただいていますが、伝統を大切にしつつ挑戦的なものを生み出す姿勢には学ぶべきものがありますね」
PICK UP SITE.
菅原敏(詩人) 詩人。アメリカの出版社PRE/POSTより逆輸入デビュー。BEAMSやSTARBUCKS、NIKEなど異業種とのコラボからナレーションまで、その活躍の場を広げている。「詩人天気予報」を動画で毎夜配信中 |
山岡晃
cado(カドー)の加湿器 HM-C400
「カドーの加湿器を設置してから明らかに家の空気が変わりました。まるで八ヶ岳のような……(笑)。店頭で見かけてネットで買ったのですが、従来の日本の家電メーカーにはない攻めたデザインが気に入った。僕の家はちょっと変わっていて置くものを選ぶのですが、これは見事にフィット。機能的にも大満足です。開発者が何をどう考えてこの商品が生み出したのか、それを知りたいと思わせるプロダクトに久しぶりに出会いました」
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山岡晃(サウンドクリエイター) 数々のヒットゲームを手掛けるゲームクリエイター兼サウンドクリエイター。人気ゲーム「サイレントヒル」シリーズ、同作品の映画化シリーズともに製作総指揮を手掛けたことでも知られる |
金子司
ihhi(一飛)の木製眼鏡
「以前から木製のメガネを探していて出会ったのが、このイッヒのフレームです。ウェブサイトを通じてフルオーダーしました。鼻型をとり、使う木の種類やデザインを決めて、最初はセルフレームで試作し、細かく採寸するんです。表面加工も漆、螺鈿、金箔などから選べますが、僕は経年変化を楽しめる“もみじの木(楓)”を選びました。軽くて丈夫ですし、使い込むごとに出てくる変化も楽しみ。もう1本オーダーする予定です」
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金子司(陶芸家) 山口県萩市在住の陶芸作家。“萩の次世代”として注目されている若手作家。墨流しという技法で繊細な模様を描く作風で、海外でも高い評価を得ている。個展の開催やアクセサリーブランドGARNIとのコラボなど多方面で活躍中 |
内沼晋太郎
TOLEDO(トレド)のHIGH CHAIR
「仕事柄、アマゾンで本を買うことが非常に多いですね。それ以外に日用品等、何を買うか決まっている時はもっぱらネットショップを利用しています。最近、引っ越した家のキッチンカウンターに合わせる高さのある椅子を探していたんです。以前からトレドのアンティークの椅子が欲しかったので、ネットで見つけて購入しました。リプロダクトも出ていますが、ペンキの跡やサビ具合などオリジナルならではの味わいが気に入っています」
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内沼晋太郎(ブック・コーディネイター) numabooks代表。千駄木・往来堂書店に勤務した後、自身のレーベルnumabooksを設立。本にまつわるあらゆるプロジェクトの企画やディレクションを行う。2012年には博報堂ケトルと協業で下北沢に本屋「B&B」をオープンした |
多賀谷強守
グルーミンググッズ
「『Ralph Lauren Magazine』の編集も行うJ. ZAUGGという人物が立ち上げた『Bench&Loom』というサイトがあります。その中に著名人が着ていた服を復刻する『PHOENIX PROJECT』という企画があり、うちでは映画『GIANT』でジェームス・ディーンが着用していたコートを製作しました。日本ではあまり見ない雑貨なども扱っていて、先日、ジャック・ブラックのシェービングクリームとイギリスのテイラー・オブ・オールド・ボンド・ストリートの髭剃りを買いました」
PICK UP SITE.
多賀谷強守(TOPANGA代表) TOPANGA代表取締役。海外生活を経て日本へ帰国し、国内外のブランドのプロデュースおよび代理店業務を行う。2005年からはSTEVENSON OVERALLS CO.のディレクターとしても活動している |
石津塁
castelmerlino(カステルメルリーノ)のベンチ
「ネットショッピングは草創期から利用しているヘビーユーザーです。日用品からマニアックなものまでネットで買っています。最近、ダイニングチェアが欲しくなって、良いものはないか探していたんです。ある時ふと友人宅で見かけたカステルメリーノのキャンピングテーブルを思い出し、ネットで探して購入しました。かつてイタリアでブームになったクラシックなアウトドア用ベンチですが、ウッドの雰囲気も部屋に合うし、頑丈だし、重宝してます」
PICK UP SITE.
石津塁(デザインディレクター) 1989年より渡米してニューヨークで暮らす。帰国後アパレル会社企画室を経て、石津事務所在籍。衣食住関連全般のブランドコンセプトやディレクションを担当。石津家三世代目番頭候補 |
藤原辰也
MAKR(メーカー)のスケートデッキ
「MAKRというアメリカのブランドには以前から注目していました。もともと、建築をやっていた人物がアイテムをすべてCADで綿密にデザインしているそうです。そうしたものづくりに興味があり、このデッキを買いました。特に奇抜なデザインのデッキというわけではないですが、こんなにシックで実用的で大人な雰囲気のものは意外にないので気に入っています。素材も組み立てもすべてメイド・イン・USAという点もポイントが高いですね」
PICK UP SITE.
藤原辰也(クリエイティブディレクター) THE ROUND TABLE INC.代表取締役社長。ファッション、インテリア、フードなどボーダーレスにクリエイションを手掛ける。青山で人気のカフェ「NUMBER A」も運営している |
安彦幸枝
ta-nm farm(ターンムファーム)のメローハバネロ
「昔からの友人夫婦が兵庫県で作っているメローハバネロ。土から作り、すべて有機栽培でハバネロを育てて、自分たちで瓶詰めまでしているので信頼できるんです。マンゴーが入っていて、辛い中にも甘い香りとフルーティーな味わいがあって美味しい。一番辛いヘブンは遠慮なく辛いのですが、旨味もちゃんと感じられます。初めて買ったのは4〜5年前。以来、サイズ感も値段も手頃なので、自宅用とプレゼント用に繰り返し購入しています」
PICK UP SITE.
安彦幸枝(写真家) 武蔵野美術大学短期学部卒業。デザイン事務所勤務の後に、泊昭雄氏に師事。書籍や雑誌、広告で、料理、旅、人物撮影を主に活躍。3月に「ドリル式・10日間で写真が上手くなる、デジタル一眼ゼロからの教科書」発売予定 |
黒木ユタカ
Tivoli Audio(チボリオーディオ)のSongBook
「ずっと欲しかったチボリオーディオのModel Oneというラジオを買ったのですが、同時に迷っていたSongBookもどうしても欲しくなり、ヤマギワのオンラインショップで買いました。Model Oneと違って電池式のポータブルラジオです。ポップなデザインが大のお気に入り。愛聴している毒蝮三太夫さんのラジオの公開番組に行った時、ボディにサインをしてもらおうとしたら、代わりに本人のプリクラを貼られました。もう剥がせないですね」
PICK UP SITE.
黒木ユタカ(イラストレーター/映像監督) ミュージシャンとして活動を続けた後、イラストレーターに転向。コマ撮りによる槇原敬之や秦基博のミュージックビデオの監督や数多くのミュージシャンのCDジャケットの製作を担当している |
※2014年03月発行『i bought VOL.05』に掲載された記事です。
※今号に掲載されている商品の価格は全て税抜き価格となっております。(以前購入した私物を除く)
※販売状況は掲載当時のものになります。