気鋭デザイナー榊弘太郎を刺激するモノたち
アパレルブランドthe sakakiのデザイナー榊弘太郎を刺激するモノとは何か。ローブ、革靴、ブレスレットなど選ばれた8つのアイテムをご紹介。
目次
存在理由が二つあるもの
theSakaki
榊弘太郎 KOTARO SAKAKI
「物を作っている者として、生み出した物がまず誰かに買ってもらえること、次にゴミにならない(使い続けもらう)ことを願ってしまいます。そうあるためにはどうすればいいか、なんてことを考えたりもしてしまうのですが、天の邪鬼な性格っぷりが盛り込まれた自己主張の固まりのようなデザインをついついしてしまうので、私の美学というちゃちな理由だけで物を生んではいけない、と最近は心がけています。今回の企画をいただき、日頃から愛用している物ばかりを選びましたが、使い続けている理由を簡単に言語化することができました。きっと、好きか嫌いかの感覚(美学)だけでなく、生活を豊かにしてくれる、恒久的なデザインだからこその自分との関連づけやすさ、第三者の入り込める余裕、といった2つ目の存在理由が有るからだと思います。そんな物を生み出したいなと改めて思うことができました。ありがとうございました」。
榊弘太郎
2012年theSakakiをスタート。
テーラーリングの基本をしっかりと押さえた上で、
独自の美学にあふれ、遊びのある“男”を感じるコレクションを毎シーズン創り上げる
01_ローブ
ネイビーはロロ・ピアナのもので、カシミア100%なので抜群の肌触り。虎柄は古着です。映画「The Big Lebowski」に登場する デュード に影響され、着始めました。今では家では欠かせなくなり、ブラックルシアンを愛飲しています(生クリームが苦手です)。
02_エンダースキーマの革靴
ここの靴は中底を革にする事で吸水性があるので蒸れません。つい黒い靴ばかり買ってしまいます。今シーズンはコレです。落ち着きます。遊びのない男なのでしょう。
03_カトラーアンドグロスのサングラス
ルックでもお世話になっているブリンクで購入。矢澤さんに見立てていただき、新谷さんのひと声で決めました。女性の意見は大事です。
04_ブランド名忘却のシガレットケース&ロベルタ ディ カメリノのライター
どちらもかさ張らない大きさなので、スーツ着用の機会に使用しています。
05_ファインコスメティックスのグリース&ケントのコーム
整髪にグリース、洗髪にコーム。このスタイルは約16年間変わりません。このコームは外泊用です。
06_ジル・プラトナーのブレスレット
ニューヨークの作家のもので、ここ2年、腕に巻き続けています。風呂もともにしていますが、まったく不具合が出ていません。
07_コズミックワンダー ライトソースのキーケース&エルメスのマネークリップ
祖父、父と代々この手のキーケースを使っていました。キーケースには小銭入れも付いてます。現金は使う分だけ持ち歩きたいです。
08_ラルチザンパフュームのお香&バレードのフレグランス
どちらも一香惚れでしたが、今では心底惚れています。30半ばで愛煙家。いろいろごまかし、頼っているわけです。フレグランスにはタバコの葉、お香には龍涎香を模したアンバーが使われていたりと、興味と香りの好みに関連性があるのではと模索中
※2015年06月発行『i bought VOL.10』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。