Alexander Lee Changら6人の、こだわり派の料理道具
Alexander Lee Changら6人の料理道具を紹介。
料理とはクリエイティブな行為であり、その道に深く足を踏み入れるほどに、道具にもこだわりが出てくるもの。
目次
Alexander Lee Chang
「料理を始めたきっかけは、仕事の帰りに夜のスーパーで特売弁当のプライスを見て、『この価格なら自分でも作れる!』と思ったこと。
それからは作る料理のバリエーションが増えるごとに、ギアも増えていきました。
最近だとケールロールを作ったら好評でしたね。
ギアに関してはデザインが気に入ったり、機能性が特化していたりと、何かしら個性があるモノに惹かれます。
今はダンスクの持ち手付きの鍋とストウブのティーポットを狙ってます」。
手作りのキッチンツール用ラック
「モノが増えてきて、引き出しの収納だけじゃ収まらなくなって自作。
キッチンの壁はデットスペースなので、寸法に合わせ、よく使う道具を掛けています」
Staubのパンプキンココット
「ストウブの鍋は他にも持っていて、使いやすいし、もう1個欲しいなと思っていたので即決でした。
見た目もカワイイから、キッチンもオシャレになります」
釜浅商店の牛刀包丁
「合羽橋にある料理道具専門店のオリジナルで、自分の名前入り。
ステンレス製で手入れが簡単だし、欠けてしまった時も研いでもらえば長く使えるから良いですよね」
手作りのまな板
「製材されてない檜を買ってきて、裁断して研磨してまな板にしました。
殺菌作用もあるし、檜の香りが料理していて気持ちがいいです。
次は桐で作ってみたいですね」。
Vita-Mixのミキサー
「iPhoneも砕けるのが売りなだけに、やっぱりその力の強さは絶大。
ジュース以外にも野菜やお肉でも細かくできるので便利だし、短い時間でミキシングできるから食材にも良いと思います」。
Peregrine Furnitureの鍋敷き
「ペレグリの見城くんからもらったモノですが、ずっと愛用してますね。
キャンプでももちろんですが、家でも使ってます。
コンパクトにできるし、何より開いた時の形がカワイイですね」
アレキサンダーリーチャン (AlexanderLeeChangデザイナー/SHOP2[Ni]ディレクター)
独創性溢れるクリエイションで男女問わず人気を集めるAlexanderLeeChangのデザイナー。松見坂に構えるマルチコミュニケーションスペース2[Ni]のディレクターを務める
平沼久幸
平沼久幸 (BAYCREW’S広報/ブランディング) JOURNAL STANDARDやÈDIFICE、WISMなどを展開するBAYCREW’Sの広報とブランディング担当。類い稀な探究心で興味を持ったモノへの掘り下げ方は業界随一 |
「美味い飯屋は探すのに、美味い料理を作れないと悔しいじゃないですか。
だったら両方やったらいいという思いもあったし、もともと好きなので週3ぐらいは料理してますね。ギアは置いておいて絵になるモノや、何かに特化した専任制のあるモノに惹かれますね」。
Braunのハンドブレンダー
「混ぜる、つぶす、きざむ、泡立てるなど何でもできる魔法の道具ですね。
つぶせるって作業は大変なんですが、これは本当簡単にできます」
WECKのキャニスター
「自分の母親が持っていて小さい頃から気になってました。
毎回煮沸消毒しなきゃいけない面倒さもあるんですが、そこまでやるのも楽しいし作った料理を人に渡すのにも便利」
DANSKのバターウォーマー
「鍋が大きいと作りすぎて腐らせてしまうんですが、このサイズだとちょうど良くて便利なんです。
この横にロゴが入ってないモノがずっと欲しくてebayで買いました」
真壁いずみ
「人に料理を振る舞うのがすごく好きなんですよ。
せっかくなら『また食べに来たい!』と思ってもらえるような美味しいものを作りたいとなるので、自ずと道具にもこだわりますね。
いま狙っているのは、精米したてのおいしいご飯を食べるための家庭用精米機です」。
錦見鋳造の北京鍋
もう10年選手で手入れは面倒ですが、愛用しています。
熱効率が他のモノに比べると歴然で、これで作った野菜炒めや餃子はやっぱり美味しいんですね」
雲井釜の御飯鍋
「高級料亭の方が白米を炊くならこれが一番良いという情報を得て、興味本位で買ってみました。
圧力鍋もあるので我が家には炊飯器がなく、この2台がフル稼働してます」
ヘイワ圧力鍋のマジックブラウン
「体調にも気を使いたいので、主食は玄米派。
そしてそれを炊くにあたって一番良いもので辿り着いたのがこの鍋でしたね。
モチモチになって本当に美味しいです」
吉野爾音
「料理を始めてまだ1年くらいだから、ギアに関してはまだまだ詳しくないんです。
なので、先輩や知り合いから、どこの何が良かったなど、情報を仕入れてから買うようにしてます。せっかくなら丈夫なモノを長く使いたい。手入れのしがいもあるじゃないですか」。
東京杉本の包丁
「自分で初めて買った包丁ですね。
鋼製のものなんで錆びないようにしないといけなかったり、手入れが大変なんですが今では一番使いやすい包丁になりました」
ノーメーカーの鱗とり
「築地で購入した鱗とりです。
サイズもちょうど良く、これがあるかないかで魚の調理時間が圧倒的に変わるので助かっています。
これも真鍮製のものなんで、手入れはちゃんとするようにしています」
ノーメーカーの盛り箸
「定番的で特に珍しい仕様もないんですが、毎日使っていますし、細かい盛り付けもしやすいんです。
だから自分にとって必要不可欠なアイテムですね」
中河原 理英
中河原 理英 (フォトグラファー) メガスポーツカンパニーからストリートブランドまで、さまざまなクライアントから厚い信頼を得る写真職人。4月下旬、松見坂2[Ni]にて、伝説の「突き指eeZ」写真展覧会開催予定 |
「料理をする際は、『安い、早い、旨い』がモットー。
徹底的に手際重視です。
だから道具も、無駄にお洒落で使い難いモノとかは……ちょっとね……。
使いやすくて頑丈で、昭和な香りのモノが良いですね。
近々職人さんに、鰤が捌けるくらい大きい包丁を作ってもらいたいと思ってます」。
Top:釜炊き三昧の釜セット
Down:曲げわっぱのお櫃
釜炊き三昧の釜セット/「1年前くらいに、嫁のお姉さんが結婚祝いに贈ってくれた、羽釜とかまどのセット。
『何が欲しい?』って聞かれたタイミングで、ちょうど電子ジャーが壊れていたのでお願いしました。
値段も1万円を切るくらいですが、米の仕上がりは感動もの。
ご飯を炊くのが楽しくなりましたね」
曲げわっぱのお櫃/「同じくお義姉さんからの贈り物。
釜で炊くだけで美味しいのに、これにご飯を入れておくと微かに檜の香りが付け足されて、非の打ち所がないくらいに旨くなります。
この組み合わせを体験したら、もう電子ジャーには戻れませんよ」
きじまりゅうた
きじま りゅうた (料理研究家) 某アパレルブランドでの勤務を経て、料理研究家として独立。祖母、母が料理研究家という家系に育った、生まれついての料理人。活動詳細はhttp://www.daidokolog.comにて |
「何かに特化したモノよりも、コレひとつでなんでもできる、っていうマルチなモノが好きですね。なので、他の料理家さんに比べても、道具は少ない方だと思います。
基本的にはモノ好きなのでいろいろ買うけど、結局同じモノばかりをリピートして使っちゃいますね」。
オリジナルのエプロン
「アパレル時代のコネをフル活用して(笑)、本格的なデニム工場でオリジナル製作。
大きなポケットとハトメ打ち、ゼブラ柄ベルトがポイントですね」
MEYERのフライパン
「フライパンは消耗品なので、コストも重要。
コレは値段と使い勝手のバランスが素晴らしい」
野田琺瑯の保存容器
「保存容器は使い勝手が良いので、サイズ違いで30個以上ありますよ」
Top:GLOBALの包丁
Down:CHROMAの包丁
「グローバルはやっぱり使いやすい。
丸すぎず尖りすぎずの先端形状で汎用性も抜群。
クロマはとにかく見た目が面白い。
デザインはF.A.ポルシェです」
※2015年03月発行『i bought VOL.09』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。