snowpeakデザイナー山井梨沙、国井律子ら8人が信頼を寄せるガジェット
日進月歩で発達している現代技術。日々アップデートされていくガジェットたちは、暮らしをもっと便利にもっと楽しくしてくれる。snowpeakデザイナー山井梨沙、国井律子らクリエイター8人の愛用ガジェットから、ライフハックのヒントをもらおう。
目次
GADGET GEEKS 001:山井梨沙 LISA YAMAI
山井梨沙 (snowpeakデザイナー) 新潟県燕三条発のアウトドアメーカー、snowpeakのアパレルラインのデザイナーを務める。創業者である祖父から受け継ぐ“欲しいものを自分で作る”という精神の下に、独創性の高いウェアを生み出している。 http://www.snowpeak.co.jp/ |
「物心つく前から週末はいつもキャンプでした。 そこで家族と一緒に新開発のアウトドアギアの実験。 そんなふうに育ったので、スペックの高い道具を見る目、 必要最低限のもので生活する術をいつの間にか身につけていました。 いまも平日は東京、週末はアウトドアという生活を続けています。 そのため、普段使いしているガジェットは、中でも外でも使えるものが多くなりました。 本当にいい道具って、使っていると頭の中がすっきりするんですよ」。
01_Vestax Handy Trax「スピーカー内蔵なのでキャンプの時にみんなでレコードを聴けます」
02_Snowpeak GIGA POWER ストーブ地「20年ほど前に世界最小のバーナーとして開発されたものです。4〜5分でお湯が沸かせます」
03_AKG Headphone K404「高校生からAKG一筋で、これが3台目です」
04_Star Pocket「方位や日時をセットすれば見えている星座がわかります」
05_Snowpeak さくらんぼ「マグネットでどこにでも付けられるハンズフリーのライトです」
06_Coffee Set「スノーピークのチタン製のカフェプレスとカップです。軽量で金属臭がないのがいい。コーヒーミルは他社製のものを愛用しています」
GADGET GEEKS 002:国井律子 RITSUKO KUNII
国井律子 (エッセイスト) 旅人・エッセイスト。バイク雑誌などでのコラム連載のほか、バイクやアウトドアスポーツ、旅をテーマにした著作をこれまでに多数出版。その他、TVやラジオ、イベントへの出演など多彩に活躍中 |
「長期間、海外を旅することが多いのですが、 その時にこのセットをごっそり持って行きます。 それほど新しいもの好きというわけではないので、 使えるものは買い替えずにずっと使い続けるタイプ。 だから、どれも一生物のようなつもりで選んで買っています。 以前は取材用にボイスレコーダーも常備していましたが、 いまはスマホにその機能も入っているので使わなくなりました。 いろんなツールが1台でまかなえる。いい時代になりましたね」。
01_GLOBAL TALKER「世界一周の旅に出る前に空港で買った電子辞書。海外旅行の必需品」
02_dynabook「PCは完全にWindows派。タフなので旅先にも持って行けます」
03_docomo Xi「防水なのでお風呂でテレビを観ることもできます」
04_BUFFALO HD「海外でのデータのバックアップに使います」
05_i Phone6「魔が差して初めて買いました」
06_PHILIPS sonicare「歯磨きが趣味の私には必須のアイテム」
07_JBL On StageⅢ「キャンピングカーで日本を回っていた時、山の中や海際で音楽を聴きながらお酒を飲む時間は最高でした」
08_LUMIX GF6「仕事でも普段使いでも活躍。次の旅に備えて後継のGF7を予約済みです」
GADGET GEEKS 003: 柳本浩市 KOICHI YANAGIMOTO
柳本浩市(Glyph代表) 2002年にGlyphを設立し、デザインに関わる商品開発やイベントなどを手掛ける。その知識を活かして大手企業のコンサルティングも行っている。原宿のガジェット系ショップ「ハイパー・マーケット」のディレクションも担当 |
「仕事柄、ガジェットはブルドーザー式に買い集めて試します。 その結果、手元に残るのは機能性が高く、 シンプルで飽きのこないデザインのものに限られてきます。 また、インテリアが白基調なので自宅で使うものは白、 バッグに入れるものは黒と色分けしているのもこだわり。 今年はIoT(Internet of Things)元年。 これからは家電も日用品もどんどんインターネットと繋がっていく。 ガジェットもそんなIoT関連のものが主流になるでしょう」。
01_Scan Snap iX100「ポータブル型の小型スキャナー。Wifiでデータを飛ばしてスマホで見ることも可能です」
02_BRAUN Oral Bプラチナホワイト「IoTを象徴するアイテム。Bluetoothでスマホアプリと連動し、歯磨きのデータを分析してくれます」
03_Leica DISTO D2「ライカのレーザー距離計。家具のサイズやギャラリーの広さを測るのに活用」
04_BRAUN ET66「BRAUNの名作ですが、こちらは20年前に限定販売されたホワイトモデル。かなりのプレミアがついています」
05_SONY Cyber-shot DSC-QX10「スマホをモニター代わりにして操作できるレンズカメラ。持ち運びしやすいし、画質もいい」
GADGET GEEKS 004:山岡晃 AKIRA YAMAOKA
山岡晃 (ゲームクリエイター/ミュージシャン) グラスホッパー・マニファクチュア取締役。数々のヒットゲームを手掛けるゲームクリエイター兼サウンドクリエイター。ゲーム・映画ともに「サイレントヒル」シリーズの製作総指揮を手掛けたことでも知られる |
「なくてはならないものじゃないけど、 こんなのがあるといいな、 持っていると楽しいだろうなと思えるもの。 生活の隙間を埋めてくれるようなものが、 ぼくにとってのガジェットです。 小さいのに大きい音が出る スピーカーとか、 遊びまくれる音楽系ガジェットとか、 “こんなのあるんだ!” という驚きを感じられるものは すぐに買ってしまいます。 デザイン性も高ければ、 言うことなしですね」。
01_SONY NW-ZX1「ハイレゾ音源が聴けるウォークマン。音の違いは圧倒的です。専用のヘッドフォンで聴いています」
02_TRAKTOR KONTROL S4「MP3音源を使用するDJシステム。これ1台とPCがあれば、誰でもどこでも簡単にプレイ可能」
03_iui BeYo「Bluetoothで音を飛ばせるポータブルスピーカー。こんなに小さくてシンプルですが音質は抜群。適当に部屋に置いて音楽を聴いています」
04_KORG littleBits「パーツを磁石で組み合わせていろんな音を作れるシンセサイザーキット。ずっと遊んでいられます」
05_Kamry X6「最近はまっている電子タバコ。いろんなフレーバーがあるので楽しい」
GADGET GEEKS 005:鈴木健 KEN SUZUKI
鈴木健 (cadoクリエイティブディレクター) 1996年に東芝に入社し、家電等のデザインを手掛ける。同社を退職後、amadanaの製品デザインなどの業務に従事。その後、独立しcadoを立ち上げ代表に就任。すぐれた機能性とデザインの製品で話題となる |
「ぼくは家の家具でも何でも、欲しいものは自分で作ってしまうんです。 iPhoneケースも理想とするものがなかったので、自分で作ってしまいました。 カドーのプロダクトもそんな感覚で開発しています。 自分も作り手側なので、ガジェットを含め、プロダクトを目にすると、 いろいろなことが透けて見えてきます。 中には作った人のこだわりや愛情がすごく伝わってくるものがある。 購入するのは、主にそういうアイテムですね。普段、買い物にはあまり時間をかけません。 モノが好きで、モノをたくさん見ているから、 逆に“これはいいものだ”と判断するスピードが速くなるんです」。
01_cado MH-C10U「ぼくがデザインしたカドーの加湿器です。海外出張の際、ホテルや乗り物の中で使えるポータブルな加湿器が欲しくて作りました」
02_cado MP-C10「車載にも最適なカドーの空気清浄機。アルミの削り出しの質感が好きなので、いろいろな製品に採用しています」
03_BOSE SoundLink II「カタログ撮影の際などにスタジオで、大音量で鳴らしています。音質もデザインも最高」
04_Original iPhone Case「自分でデザインしたiPhoneケース。試作品なので世の中に3台しかありません。ゴリラガラスを削り出しのアルミで挟み、ボディを完全に覆うことで、まったくiPhoneに見えないルックスに」
GADGET GEEKS 006:山本憲資 KENSUKE YAMAMOTO
山本憲資 (Sumally代表) 大学卒業後、大手広告代理店に入社。その後、雑誌「GQ JAPAN」の編集者を経て、2011年にモノを通じてユーザーが繋がるSNSサービス、『Sumally』を立ち上げて注目を浴びている |
「モノをたくさん見ていると、目が肥えてくる反面か、 執着が薄れてきている気もします。 ガジェットの情報も意識して収集していますが、 昔に比べて実際に買うことは少なくなりました。 いまは新しいアイテムよりも、 長く使い続けられるものに興味が向いています。 『Sumally』では多くのモノを扱っていますが、 やりたいのは“好きだけど知らなかったモノを 知ることができるようにすること”。 ぼく自身もそんな風に、好きなモノに ピントを合わせた買い物をしています」。
01_Manfrotto PIXI「軽くて丈夫だし、安定感もあるマンフロットのミニ三脚。暗いところで静物を撮影するのに便利」
02_Leica X1「後継機も出ていますが、手軽さとボケ感が好きでこれを飽きずに使い続けています。eyefiのSDカードでiPhoneにデータを飛ばして使っています」
03_Jenny Holzer Mini LED Sign「大好きなアーティスト、ジェニー・ホルツァーの作品。電光掲示板にメッセージが流れます」
04_BOOKMARC×UNDERCOVER GILAPPLE「アンダーカバーの定番アイテムですが、マーク・ジェイコブスっぽいテイストに惹かれて購入しました」
05_cheero Power Plus 3「iPhoneを6回充電できるモバイルバッテリー。トム・サックスのステッカーを貼っています」
GADGET GEEKS 007: 鈴木あやの AYANO SUZUKI
鈴木あやの (写真家/水中モデル/ドルフィンスイマー)
東京大学大学院を修了後、研究職に就く。その後、小笠原で出会った野生のイルカに魅せられ、イルカとともに泳ぐドルフィンスイマー・写真家・水中モデルとしての活動をスタート。近著に「イルカと泳ぐ」(新潮社刊)がある |
「野生のイルカと初めて一緒に 泳いだのは2007年のこと。 それ以来、水中写真家として イルカの表情を撮影したり、 水中モデルとしてイルカと心通わせ 泳ぐ姿を発信しています。 水中での撮影がメインになるので、 防水機能の付いたカメラ機材には 常に注目しています。 最近はコンデジでも防水性が高く、 写りもいい機種が出てきました。 軽くて水の抵抗も少ないので、 撮影もずいぶん楽になりましたね」。
01_OLYMPUS PT-056「TG-3に付ける防水プロテクターで、これを使うと水深45mまで潜れます」
02_OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough「超広角で水深10m防水、さらにモニターが可動式なので水中で自分撮りも簡単。ジンベエザメとの自分撮りをしたこともあります」
03_OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough「コンデジでありながら水深15m防水と頑丈なうえ、マクロからワイドまで幅広く対応しています。超広角で水中撮影する時にはフィッシュアイコンバーターを付けています」
04_OLYMPUS LG-1「被写体を照らすLEDライトガイド。TG-3の顕微鏡モードで撮影する時に使えば、本物の顕微鏡のように接近した絵が撮れます」
GADGET GEEKS 008: 江頭康郎 YASUO EGASHIRA
江頭康郎 (TRANSIT RECORDSプロデューサー) トランジットクルーに所属し、CD制作やブッキング、女性DJのマネジメントなど、音楽に関わるさまざまな業務を担当。自身が手掛けたカバーアルバムシリーズ「Essence of life」は45万枚の大ヒットとなった |
「普段からガジェット系の情報サイトを見て、リサーチしたりしていますが、 実際のところは結構アナログ人間なんです。 録音機材などは最新のものを手に入れるようにしていますが、 ちょっとした身の回りのことはiPhoneひとつで事足りるようになってしまって……。 ただ、昔からフィギュアを集めていることもあって、 キャラもののガジェットを見つけるとつい手が伸びてしまいます。 便利だからというより面白いから買って使うという感じですね」。
01_SOL REPUBLIC JAX「注目されているヘッドフォンブランド、SOL REPUBLICのイヤフォンです。とても音がいいので、DJをやる時にも使います」
02_UNKNOWN USB CARD READER「最近、タイに出張に行った際に見つけて衝動買いしたキャラもののカードリーダーです。このサイズのカードリーダーをコレクションしています。実際によく使うのは下のSEEHOT」
03_NIKE iPhone Case「スニーカーのパーツの一部を再利用したケースです」
04_LUMIX G「スマホと連携してシャッターを切れるので便利です。DJやトークショーなどにイベントの様子を撮影する時に使います。完全に仕事用ですね」
※2015年03月発行『i bought VOL.09』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。