LOWERCASE梶原由景のデジタルガジェットトレンド予測
マーケット事情を探るべく、デジタル機器から家電まで最新情報に詳しいデジタルガジェット通のLOWERCASE / クリエイティブディレクターの梶原由景を直撃した。
目次
梶原由景にデジタルガジェットトレンド予測を伺った
梶原由景
iPhoneと繋がるガジェットが2014年のトレンドに急浮上
「月並みですが、2013年のベストガジェットはやっぱりiPhone 5sですね。これまですべてのバージョンを使ってきた実感として、iPhone 5sのスペックは画期的だと思います。先代の5と比べても速いし。劇的な変化がないことで文句を言う人もいますが、基本性能が向上してるだけですごいと思うんです。使いやすくなるっていうのは、そういうことですから。もうひとつ、今年ようやく日本発売されたナイキ+のフューエルバンドSEも気に入ってます。日常のあらゆる活動を数値化し、iPhoneの専用アプリでデータを確認する仕組みで、シリーズ最新作のSEは機能的にもかなり進化してるらしい。と言うのも、自分の場合は万歩計替わりに使ってるだけなんで……。そのうえで、2014年の展望として挙げたのは、どれもスマホと接続するガジェットで、しかもすでに発売されたものばかり。今後の展望については来年早々開催されるCES(全米家電協会主催の展示会)次第という事情もありますが、スマホとの連動が今後のトレンドだろうと思って選びました。まず、ソニーのサイバーショットから登場したQX100は、レンズそのものがカメラというアイデアが抜群ですが、カールツァイスならではのボケ感も魅力。市場では発売直後から品薄で、残念ながら入手できてませんが、今一番欲しいデジカメですね。次に、フィリップスのヒューはスマホで操作し、気分に合わせて照明の色を変えたり、楽しそうな機能が詰まったLEDランプで、アップルストで購入できます。それと、ウェザーステーションも自宅で測定した気温や湿度をスマホで確認できるスグレモノ。天気予報はピンポイントな分、かなり正確らしいです。こうしてみると、いまやスマホは携帯電話というよりも電話機能の付いた何かといった印象を持ちます。これからスマホがさまざまなガジェットと繋がっていけば、日常生活はもっと面白くなるんじゃないでしょうか」。
今年のベストガジェットに推したApple社のiPhone 5sはブラックを愛用。
その専用アプリを介してトレーニングのプログラミングや管理を行うNIKE+のFUELBAND SEについては、梶原由景曰く「ナイキらしいマーケティングの賜物」。
一眼レフの交換レンズを思わせるデザインにカメラ機能を内蔵したソニーQX100について「これを商品化しようという発想にソニーの魅力を感じる」。
時間帯やメンタルに応じて1600万色以上のカラーを表現できるLEDランプPhilips hueより、ランプ3個と心臓部のブリッジを組み合わせたスターターセット。
屋内・屋外設置用のモジュールにより気温・湿度・CO2濃度などデータの測定から気象予報まで、スマホで常時モニタリングできるNetatmoウェザーステーション
梶原 由景(LOWERCASE / クリエイティブディレクター)
クリエイティブの指南役としてアパレルを中心にさまざまな業態のクライアントを持つ LOWERCASE 代表。デジタル機器から家電まで最新情報に詳しいガジェット通。ウェブマガジン『honeyee.com』のブログにて日々の活動を綴る
※2013年12月発行『i bought VOL.04』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。