コードギアス考察!ルルーシュ生存の可能性と、その根拠7つを解説
ルルーシュ生存説は『コードギアス反逆のルルーシュ』における最大の謎である。最終回で死亡したはずのルルーシュが生存している根拠について、主要ポイントごとに誰よりも詳しく解説・考察する。
目次
『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは?
『コードギアス 反逆のルルーシュ』およびその続編『コードギアス 反逆のルルーシュR2』は、2006年から2008年にかけて放送されたSFロボットアニメ。
世界の3分の1を支配する超大国「神聖ブリタニア帝国」に捨てられた元第11皇子ルルーシュが、亡き母のため、愛する妹ナナリーの為に、テロリストとなって世界を変える様を描く。
ダークヒーローっぷりが魅力の主人公「ルルーシュ」とは
劇場総集編「コードギアス 反逆のルルーシュ」全3章制作決定!新作パートを加え、全50話を劇場3部作に再構成!
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— コードギアスプロジェクト (@GEASSPROJECT) November 27, 2016
ブリタニアに侵略され、名を「エリア11」と変えられた日本で、ルルーシュは謎の少女C.C.(シーツー)から「ギアス」という名の超能力を手に入れる。
心の奥底にある欲求を”能力”として体現するギアスは、ルルーシュの場合「人を操る絶対遵守の力」となって発現した。
ギアスを手に入れたルルーシュは、たぐいまれなる頭脳と知略を活かし、黒の騎士団を結成。それを率いる仮面のテロリスト「ゼロ」として親友と決裂し、冷酷非道な悪行に手を染めながらもブリタニア帝国への反逆劇を繰り広げていく。
そして最終的には父王シャルルを殺害し、自らが皇帝の座にのし上がる。
第3章の制作決定により、主人公であるルルーシュに対して死亡説と生存説が議論されている。
死亡?生存?謎が深まるルルーシュの死亡シーン
「ゼロレクイエム」とは、ルルーシュが作り上げた英雄「ゼロ」の手によって世界の憎しみを集約した「皇帝ルルーシュ」を倒し、世界平和を実現する極秘計画である。
ゼロレクイエムの達成と世界平和を望んだ代償に、命を落としたルルーシュ。
しかし、その後のエピローグにてルルーシュらしき人物が登場するなど、本作におけるルルーシュ生存説は根強い。
ルルーシュ生存説の根拠1
ゼロレクイエム前にルルーシュはコードユーザーになっていた
強力なギアスと意志力を持つ者は「達成者」となり、ギアスを与えるコードユーザー(C.C.やV.V.、後にシャルルなど)から、コードを奪うことが出来る。
コードユーザーの特徴
・自分のギアスが使えない
・相手のギアス攻撃が効かない
・記憶流出がある
・死亡しても生き返る
・体に紋章が出る
・コードを封印すると紋章が消え記憶がギアス取得前に戻る
・封印を解除すると記憶と能力と紋章が戻る
・不老不死だが傷痕がある
・紋章の位置は前任者と必ずしも同一とは限らない
・集合無意識から切り離されたもう一人の個をもった人間である
なお、コードユーザーのひとりであるC.C.に関しては、その後に発売された雑誌で「C.C.のコード継承説」が否定されたため除外する。
ラグナロクの接続の際に、シャルルのコードを奪い取っていた
2期の21話で、ルルーシュは両眼ともギアスに進化。 シャルルからコード印のついた手でルルーシュの首を掴んでいる。
止めようとするスザクをルルーシュが制止しており「シャルルからコードを受け継がされた説」が存在することになる。 また、ルルーシュが達成人となっていると考えるなら「シャルルからコードを奪った説」も同時に存在することになる。
それ以降の放送回でもルルーシュはギアスを使用しているが「コードは1度人としての死を迎えないと発動しない説」が存在する。尚、シャルルはルルーシュに1度殺されており、C.C.、V.V.両者はコードユーザーには残りえないはずの傷跡があるが、C.C.ギアスとV.V.コードは共存できる説があるため否定はできない。
ルルーシュ生存説の根拠2
ルルーシュは「死ぬ」という言葉を口にしていない
ゼロレクイエム達成前、ルルーシュはスザクの前で「予定どおり世界の憎しみは今この俺に集まっている。あとは、俺が消えることでこの憎しみの連鎖を断ち切るだけだ。」と言っている。
重要なのは、「俺が消えることで」という部分。何故か「死ぬことで」とは言っていない。
つまりゼロレクイエムの完成に必要なのは、あくまでも「皇帝ルルーシュが死んだという事実」であり、例えルルーシュが裏でひっそり生きていても、ゼロレクイエムの完成に支障は無いのだ。
ルルーシュ生存説の根拠3
「復活」の意味が込められた十字架
『コードギアス 反逆のルルーシュR2(1話)』では、ゼロとして復活したルルーシュの影が十字架に。
『コードギアス 反逆のルルーシュR2(最終回)』では、国章と血で十字架が描かれている。
十字架はキリスト教において「復活」を意味する。
「ルルーシュ=メシア(救世主)」説
『コードギアス反逆のルルーシュ R2』(1話)でルルーシュが「メシア(救世主)は一人でいい」と発言している。
「キリストの復活は、市の克服と人間の罪に対する神の勝利、救いの完成を意味します」という台詞がある。
・コード継承によって不老不死となり、永遠の生をもって罪を償う
(※コードギアスの世界における最も重い罰とは、死ぬ事ではなく、永遠に生きながらえる事である)
・世界と視聴者をも騙したルルーシュの勝利
(※作中では神=集合無意識)
・ゼロレクイエムの完成がもたらした世界平和
となる。
さらに谷口悟朗監督はインタビューで「己を知った者には『福音』の鐘が鳴る」とも述べている。
ルルーシュが生存している根拠4
ナナリーにルルーシュのイメージ(記憶)が流れ込む
ゼロ(スザク)に討たれ、瀕死状態だったルルーシュの手に触れたナナリーは、ルルーシュの過去を見ている。
もともと盲目だったナナリーは、人の些細な変化や心拍数から心を読み取り、相手のウソを見抜く力を持っていたが、この時はそれを遥かに超えるイメージ映像を受け取っていた。
これはルルーシュがコードユーザーだった場合、特徴のひとつである「記憶流出」に該当する現象だ。
ルルーシュが生存している根拠5
ラストに出てきた荷馬車の男はルルーシュ
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』(最終回)のゼロレクイエム達成後に、馬車をひく謎の人物が映っている。
顔が明らかにならず、セリフも一切無し。
この人物が、ルルーシュだとする説がある。
最終回のその後?波紋を呼んだ公式イラスト
最終回放送後に発売されたアニメ雑誌に掲載されたイラストには、馬車をひく人物と似た背格好のルルーシュと、エピローグの服装に身を包んだC.C.が一緒に描かれた。
ルルーシュの胸元にかかった十字架のペンダントも、無意味に描かれたとは考え難く、前述のような「復活」「メシア」の意味が込められている可能性が高い。
ルルーシュ生存説の根拠6
1期1話とR2の最終回は繋がっている
心音の謎
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』(最終話)でルルーシュが死んだ直後に僅かに聞こえる心音と、『コードギアス 反逆のルルーシュ』(1話)プロローグの心音が繋がっている可能性がある。
心音が使われているのは作中でこの2回だけ。
谷口悟朗監督は「1期の1話に全てを詰め込んだ。」とコメントをしている。
プロローグの一部はルルーシュが見た光景
『コードギアス 反逆のルルーシュ』(1話)で誰かが目覚め、最初に見た青空の光景は『コードギアス 反逆のルルーシュR2』(最終回)のエピローグにも共通している。
C.C.の目が不自然にアップされたシーンも含め、これらは不老不死となって蘇ったルルーシュが見た光景だと推測できる。
ルルーシュ生存説の根拠7
ルルーシュのセリフに隠された伏線
ルルーシュの台詞に「俺たちは共犯者。 お前が魔女なら、俺が魔王になればいいだけだ。」というものがある。
ルルーシュの言う「魔女」とは、コードを継承し不老不死となったC.C.の事。
これに対して自身を「魔王」と比喩しているルルーシュ。
彼が不老不死となった可能性は、十分にある。
ルルーシュが生存している根拠まとめ
例えルルーシュが生きていたとしても、「死んだ」という公式発表の筋が通る
コードギアス10周年プロジェクトサイトを更新!TOPページのコードギアス10周年キービジュアルイラストを変更しました! https://t.co/ZG4GXmplVI #geassp pic.twitter.com/dSl2inxZL6
— コードギアスプロジェクト (@GEASSPROJECT) November 25, 2016
コードギアスは10周年を迎えており、第3章への布石として監督の言葉にも注目が集まる。
谷口悟朗監督はインタビューで「エピローグの意味はあえて言いません。みなさんで考えていただけると 嬉しい。」と発言。
真相には明言せず、ルルーシュのその後はあくまで視聴者の想像に委ねている。
一方、公式ファンブックでは「ルルーシュ死亡」との発表がされた。
生存を匂わせる製作陣の発言と、死亡を明言する公式の発言から見えてくるのが、「皇帝ルルーシュは死に、不老不死となった魔王ルルーシュが生き残った」という可能性だ。
コードユーザー継承説が事実であれば、ルルーシュは確かに「1度死んでいる」のである。
解釈の仕方よっては、相反する2つの発言が共存しても「ルルーシュ生存説」は成立する。