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価値観の変革で、"自らの線"をつくり出す
URU
MASAHARU URUSHIYAMA
「パターンに自信があったので、それを活かした服作りがやりたくてブランドをスタートさせました。崩すにしても、原型という元があるものを崩していかないとと思っているので、その元となるのがしっかりしたパターンだと思うんですよね。だから細かい仕様だったりも自分のデザインには含まれるので、古着屋とか洋服屋に行って、そこにある服のそういうところを見たりすることでアイデアが湧いてきますね。暮らしの中からデザインが生まれると思っているので、今回紹介させてもらうアイテムも日頃から使っているものばかりです。普通の生活にありながらもちょっとモダンになることができるアイテムというのが理想ですね。他のデザイナーや、洋服以外のモノを作り出す人など、何かを創リ出す方々の中で、同じ価値観でやっててもダメだと思ってるので、価値観の変革を常に自分の中にもって、新しいものを想像していきたいですね」。
01_CD
この3枚(YO LA TENGO、KEITH JARRETT、PHAROAH SANDERS)は作業中というよりも、仕事が終わった後に聴くまったりしたものが多いですね。作業中はもっとアップテンポな曲を流してるんですけど。
02_ポーチ&裁断バサミ&メジャー&ピンクッション&ペン&定規
商売道具ですね。ポーチは以前のテキスタイルで作りました。
03_写真集「YOKO ONO」
これは水戸美術館で“YES ONO YOKO展”があった時にこれの英字のみのものを購入して。その後に日本語訳付きが出たのでそれも買いました。彼女は価値観の変革をアートピースで表現した人だと思っているんですよね。ヴィジュアルで見せるものの奥にすごい意味合いが潜んでいるというか。オノ・ヨーコ関連のものはに関して言えば’70年代の「美術手帳」に彼女の特集があったものがどうしても探し出せなくて、某大学までコピーを取りに行ったりもしました。
04_ビルケンシュトックのサンダル
事務所で作業する時とか、プレスかけたりもするんで暑くて。なので身軽で涼しい格好でいたいということもあってサンダルはよく履いてます。
05_サンタマリアノヴェッラのフレグランス
“パチューリ”という匂いが好きなんです。サンタマリアでなくてもいいんですけど、とにかくパチューリの匂いがすればよくて、パチューリの匂いを一番感じたのがこれだったんです。もう8年くらいバチューリの虜です。
06_URUのショーツ&ユーズドのミリタリーショーツ
旅に行ったりした時に持ち運びやすくて、着心地もいいものが欲しくてこのミリタリーショーツ(下2枚)を古着屋とかで買ってたんですけど、もっと穿き心地がいいものを欲しくなってシルクナイロンという生地を作って、製品化したもの(上)です。自分が欲しくて買ってた古着をアレンジして作ってみたくなったり、作りたいアイテムがあるから古着でそういったアイテムを探したりの両パターンありますね
※2015年06月発行『i bought VOL.10』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。