人気ミュージシャン達が地方で購入したアイテム7選
人気ミュージシャンが滞在先で本気買いしたアイテムとは?
やけのはら、the telephones、 口ロロ(クチロロ)、N’夙川BOYSらがご当地の食べ物から洋服や小物まで、地方で購入したアイテムを紹介。
目次
やけのはら
やけのはら
DJ、ラッパーとしてソロで活動しながら、younGSoundsのメンバーとして、さらにさまざまな作品のリミックスを行ったり、コラボ作品を発表したりと、多岐にわたって活躍。また現在、雑誌で連載コラムを執筆し、文才も発揮
出掛けた先でCDやレコードを買うのは、体験として残る感覚が楽しいから
「僕が他の土地でレコードやCDを買う理由は、その土地じゃなきゃ買えないものを求めてるのではなくて、そこで出会った人と、行ったことのないレコード屋さんに行って買うってことが楽しいというか、そこで何が買えるのかを楽しみに行く感じです。体験として残って行くのが楽しいんですよね。だからレコードは新品でも旧譜でもこだわらずに買います。ただ割合としては旧譜の方が多いです。というのは、例えば1950年代のレコードって、50年以上前からある上に、何人が所有していたかもわからない。年月を経て自分の手に渡ってきたことにロマンがあると思うし。データだったら何の面白みもないけど、古いレコードはそういう目で見られるので楽しいですね。だから古いレコードは全部欲しいくらい(笑)。あとは古いレコードには、個人が作ったプライベート盤みたいなのもたくさんあるんです。’90年代になるとインディーレーベルが出てくるのでなくなっちゃうんだけど、どうしても作りたくて作ってる感じが伝わって来るんですよ。だから、たまたまそういうレコードに出会えた時は、本当にワクワクします。僕のレコードの買い方は、もちろん音楽を聴くためですが、体験とか感覚を買っている感じに近いかもしれないです」
1.『Taboo-private』
「今年の6月に仙台のLoop Cafeで購入した1枚です。カフェとクラブが併設されていて。僕はお茶を飲むのもそこそこに、ずっとレコードを見ていました。20〜30枚買ってしまい、持って帰るのが大変でした」
2.『THE LATE GREAT FITZCARRALDOS』
「これは京都のJET SETにて。薦められるがままに買ったものですが、僕好みの音でした」
3.『Latin Escapade』
「岡山にライヴで行った帰りに観光で倉敷へ立ち寄ったんです。その時に見つけた古道具屋・倉敷山陽堂にて買いました。レコード屋のように量はないのですが本当に趣味がいい。古いラテンやLes Baxterみたいなのがたくさんあって30枚ほど買いました」
4.『ゲゲゲ幸福論』
愛媛県松山市のSAADIA Records&Booksで、滞在時間が10分くらいしかない中で選んだもの。四国で水木しげるさんのDVDを買う理由は特にないのですが、出会ってしまったので(笑)」
5.『GREENGROOVE(MIX CD)』
「広島のDJ YOSHINORIさんから3〜4年前にいただきました。これは僕の中で西日本っぽい大らかな感じが出ていて気に入っています。ユルいハウス」
6.『Fat Fox Fanclub(DEMO CD)』
「最近、長野でDJをした時にもらったバンドのデモ。3ピースのガールズバンドなのですが、バナナエキゾチカみたいでカッコイイ。こういう出会いも楽しいですね」
7.『サノケイタ(DEMO CD)』
「岡山在住のハウス・テクノ系のアーティスト。海外で1枚アルバムをリリースしているだけで、日本ではまだ出してないんです。これは去年くらいに作ったオリジナル曲が入った音源です。彼の音楽はイマジネーションがあって好きです」
村田シゲ
村田シゲ 自身がリーダーを務めるバンド・Circle Darkoでの活動はもちろん、口ロロ(クチロロ)、CUBISMO GRAFICO FIVEのベーシストとしても活躍中。並行して多くのミュージシャンのサポートも行うマルチプレイヤー |
USEDのショップコート
購入場所_大阪の古着屋Fether’s goffa
購入時期_2013年7月
購入価格_10,000円くらい
「昨年、偶然うかがったこのお店のコンセプトに心溶かされてしまいまして、大阪遠征の度に毎回お邪魔するようになりました。今回もそのローテーションで購入した次第でありますが、真夏なのに長袖を購入……。残念ながらまだ着られていないのですが、Billy Joelの『Allentown』と白いVネックTシャツに合わせて、秋になったら狂ったように着ます」
TGMX(FRONTIER BACKYARD)
TGMX(FRONTIER BACKYARD) SCAFULL KINGでの活動休止後、2001年に結成されたロックバンド・FRON TIER BACKYARDのヴォーカル、シンセサイザー、ベース、プログラミングを担当。数多くのフェスやイベントにも出演し観客を沸かせるパーティバンド |
志賀高原ビール IPA(330ml)
購入場所_志賀高原ビールの直売店
購入時期_2012年
購入価格_370円(玉村本店)
「2012年に口コミでの評判のよさから買ってみたのが最初の出会いです。実際飲んでみたところ“ウォー! 全然違うー!”みたいな感じでした、ホントに(笑)。それからはもう数え切れないくらい購入していますよ。通販で取り寄せるくらい大好きです。味はもちろんなのですが、このオシャレなラベルのデザインにも心惹かれるんですよね」
武藤昭平
京都三十三間堂の御朱印帳&東京目黒不動の御朱印帳
購入場所_ 京都三十三間堂、東京目黒不動
購入時期_2011年秋〜
購入価格_御朱印帳1,300円、 御朱印300円(1回)
「武藤ウエノのツアーで京都に行った時、空いた時間にひとりで三十三間堂を訪れ、そこで売っていた御朱印帳に惹かれて購入したのがきっかけです。成田山札幌別院新栄寺さんに立ち寄った時、僧侶による念仏を最後まで聞いた後に御朱印をいただいたのですが、お寺さんから“よかったらお使い下さい”と御朱印帳入れの巾着袋をいただいたのは思い出深いです」
高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS)
高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS) メロディのよさが際立つ、美しいロックを奏でるCOMEBACK MY DAUGHTE RSのギター&ヴォーカル。メンバーチェンジを経て、4人組バンドとなった今年、結成15周年を迎えた。今後の活動から目が離せない |
’80sのLevi’sのシャツ
購入場所_愛媛県松山市の古着屋
購入時期_2013年6月
PRICE/購入価格_3,000円くらい
「この年代のLevi’sのシャツが好きでサイズ が合うとつい買ってしまうんです。これはN.Y. のコーヒーショップの店員が、同じ型の似た色をカッコよく着ていたのを思い出してマネして買いました(笑)。このシャツを買った古着屋に限らず、地方では必ずといっていいほど古着屋には行きます。中古のレコード屋に行く感覚に似ているのかもしれないですね」
リンダdada(N’夙川BOYS)
リンダdada(N’夙川BOYS) 2007年に大阪・太陽の塔の下で結成されたロックバンドのメンバーとして活動。楽器パートはその日の気分や曲の感じによってチェンジしたり、予測不能の掛け合いヴォーカルなど、21世紀のロックンロールをかき鳴らす |
冷凍梅ヶ枝餅(10個入り)
購入場所_ JR博多駅の新幹線乗り場の売店
購入時期_今年の夏
PRICE/購入価格_1,050円(茶房きくち)
「美味しいという噂を聞いていて、ようやくこの夏出会えました。な! なんてやさしいの。小豆と、少し茶色に色づいたお餅をくちびるで挟んだ時の感動たるや! 考えるだけで、今すぐ会いたーい! 梅ヶ枝餅は、冷凍しても味が変わらないのもスゴイ。どこか懐かしい、やさしさはそのまま。遠く離れていても、いつでも会える福岡の恋人。LOVEです!」
岡本伸明(the telephones)
岡本伸明(the telephones) 2005年に埼玉の北浦和で結成されたロックとダンスミュージックを融合させたハイブリッドなバンド、the telephonesのシンセサイザーとカウベル、コーラスを担当。ライヴでは会場を走り回り観客を盛り上げる役割も担う |
Sise×A.D.S.Rのサングラス
購入場所_ 大分県のYOMARIKA DADDY
購入時期_2013年6月
PRICE/購入価格_15,750円くらい
「僕はSiseというブランドを愛しています! だから東京でコレが買えたとしても、地方で見つけてしまったから買わずにはいられなかったんです! そして夏の男には、サングラスが絶対必要! まぶしい日差しを背に走り出すならやっぱりサングラスは必要不可欠です! 白いVネックTシャツにショーツを合わせて僕はこの夏、毎日このサングラスをかけてます!」
※2013年09月発行『i bought VOL.03』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。