snowpeakなど スタイリスト岡部文彦ら愛用調理器具&調味料
料理の奥深さに魅了されたスタイリスト岡部文彦、P.M.KEN、U-ichiらの愛用の調理器具&調味料を取材した。snowpeakのまな板や貝印のソーセージメーカー、ジャマイカ産のスパイスなど、これから料理に挑戦する人は特に必見。
目次
岡部文彦
外遊びの達人だから成し得る
ユニークな発想のモノ選びは必見
自らをギアホリックという岡部さんはアウトドアでの調理器具を紹介。
「洋服と同じく、道具もスタイリングする感覚ですかね。いろいろ使ってみて、自分なりの活用法を考えるのは楽しいですよ。僕は外が好きだから、家の庭でダラダラと簡単な料理をしながら飲むことが好きなんです」。
和と洋を融合したユニークなセレクトに岡部さんの感性が凝縮されている。
岩手の民芸品である鈴竹の弁当箱を収納ボックスとして活用。バンドはアウトドアギアのG3のモノ。和洋を融合した遊びのある組み合わせ。中には急須、VARGOのチタニウムスプーン他、崎陽軒の20個入りシュウマイに入る磁器の醤油さしなどを収納。
山中漆器の応量器や、MOUNTAIN RESEARCHのシェラカップも外料理の必需品。ここにも和と洋の要素が!
まな板はmore trees、 snowpeakといったアウトドアブランドのモノから、道の駅で買ったひょうたん型、さたには洗濯板まで多彩な顔ぶれ。
持ち歩く調味料はごま油と塩、胡椒、山椒。写真右のGSIスパイスミサイルは、名前とデザインともに岡部文彦のツボ。
JET BOILのSOLは保温クッカーと熱効率の高いストーブのセット。岡部文彦は熱燗用にアレンジ。
SOTOのシングルバーナー、ST301とBOWLOOのホットサンドクッカーは簡単な焼き物などを作る時に使用
岡部文彦(スタイリスト)
スタイリングだけでなく、アウトドアメーカーの企画開発やアドバイジング、農園芸ワークウェア「HARVESTA!」のデザインもこなす。また、VALLICANSを主宰。ユーモアなセンスの持ち主。
U-ichi
玩具のようでも仕様は一人前。
手軽に使えるソーセージメーカー
「もともと料理が好きで、特にジャークチキンにはこだわりがあります」と話すU-ichi。
今では、ジャークスパイスを自ら調合するほどの凝りようなのだとか。そして、料理を楽しむ次の一手として最近始めたのが、オリジナルのホットドッグ作り。まずは、無添加のソーセージをイチから作るために、このセットを購入。
「まるでおもちゃのようなフォルムながら、内容は本格的。今はさまざまな味付けや挽き方を模索しているところです」。
貝印
SAUSAGE MAKER SET(左), MINCER(右)
左_ソーセージメーカーセットはミンサーと合わせて購入。 デザインはもちろん、 簡単な仕様も魅力なのだそう 右_ポップな配色が目を惹くミンサー。 付属のプレートを使い分ければ、 細挽きから粗挽きまでが作れる
FAUCHON
オールスパイス
ジャークチキン用のオールスパイス。 味の決め手となる重要な調味料だけに、 こだわりのジャマイカ産を使用
U-ichi (LONDON NITE DJ/GRAPHIC BRIGADEデザイナー)
さまざまなグラフィックデザインを手掛けるGRAPHIC BRIGADEのデザイナー。その傍ら、LONDON NITEのDJもこなす。イベントで手作りのジャークチキンを販売するなど、料理にも深く精通する。http://brigade.jp
P.M.KEN
P.M.KEN (フォトグラファー) キャリア23年の大御所であり、今日主流のデジタル写真における先駆者。その活動は雑誌、広告、音楽など多岐に渡る。世界の交差点を2個1にした写真集「crosspoint」でも有名。http://www.pmken.com |
銘柄よりも面白さを優先する
フラット目線のセレクトに脱帽!
「特別な料理は作らないので、人並みのモノしか持っていません。コーヒーは豆を煎るところから始めるので、それなりにこだわっていますが、調理器具は銘柄よりもデザインを重視しているかもしれませんね。面白いモノが好きなんです」。
白いフライパンや限定カラーのコーヒーミルなど個性的なセレクトにP.M.KENさんのこだわりを垣間見た。
PARL金属
フライパン
単純に色が珍しいことで買ったというフライパンは 調理素材の焼き加減がわかりやすく、重宝しているそうだ。 ホワイト×ブラックの洗練されたデザインがお洒落
recolte
SOLO BLENDER
毎朝使用している調理器具のひとつがミキサー。 スムージー2人分にちょうどいいサイズ感がポイント。 掃除のしやすさも気に入っているところ
Cafe vivement dimonche
みるっこDX
「コーヒーミルを探していた時に鎌倉にあるカフェ、 dimoncheのオリジナルカラーを見つけて買いました」。
富士珈機の名作。希少なアイボリーカラーが魅力だ
NO BRAND
胡麻煎り器
豆を焙煎する時に活用しているのが胡麻煎り器。 網蓋が付いているため、 豆が飛び出すことなく煎ることができる。 その日の気分に合わせたロースト加減で楽しむそう
YOSHIKAWA
COFFEE KETTLE
取っ手と上蓋の両方にウッドを使用した 温かみのあるケトル。
「単純に持ち手が金属だと熱くなるので、ウッドのモノを選びました」 と使いやすさを重視
コーヒー豆
豆は産地、種類をいろいろ試すため、こだわりの銘柄はないが、マンデリン系の味は好きだと話す。 優雅な休日を過ごすためのモノとして重宝しているそうだ
Racco
Racco (RACCOS BURGER・RACCOS BAR・ RACCOS BURGER大船渡オーナー/IdolPunch) 岡山と大船渡の「RACCOS BURGER」、東京の「RACCOS BAR」のオー ナー。音楽ジャンルを問わずバンドシーンとの親交が厚く、自身も「Idoul Punch」でVoを担当。 |
お店のメニュー作りに欠かせない
便利で頑丈なキッチンアイテム
「沖縄の料理で広く使われているしりしり器は、簡単に人参のさきがけができるモノで、東京のバーにも置いているうちの必須器具。このHENKELSの包丁は道場六三郎さんが開発に携わった和包丁で、使い勝手が良いうえに、めちゃくちゃ堅くて頑丈。どちらも重宝しています」。
あらゆるバーガーの味つけを店内で作る自家製ソースで賄うラコスバーガーにとって、調理器具へのこだわりは他店以上に非常に重要な役割を果たしているようだ。
NO BRAND
人参しりしり器
野菜のさきがけをするためのしりしり器。 「しりしり」とは沖縄の方言で、 沖縄地方では一般的な調理器具
ZWILLING J.A. HENKELS
和包丁MIYABI
料理家・道場六三郎氏が開発に携わった和包丁。 表面の模様は製造工程の切削・研磨で生まれるマダスカス文様と呼ばれるモノ
HUY FONG
SRIRACHA HOT CHILI SAUCE
ラコスの味作りに欠かせないチリソースは、 強い辛みと独特の酸味が特徴。 サイドメニューの味つけでも活躍
西野優
西野優(ピリカタント書店店主) 2012年10月にオープンした下北沢のピリカタント書店の店主。“旅と暮らし”をテーマに選ばれた古本や雑貨が並ぶ。併設されたカウンタースペースでは、世界の家庭料理も提供中。http://www.pirkatanto.com |
調味料も器具も目線は同じ。
セレクトの基準は“安心感”
「お店では、自然栽培にこだわる“青果ミコト屋”さんの野菜を使用しています。食材と同様に、調味料はもちろん、調理器具も信頼できるものであることが前提です」。
食において、第一に考えることは安心感。どれを見ても、生産者の顔が見えるような地元に根付いたものを中心に、素材をセレクトしていることが伺える。
「昔ながらの良さを再認識しています」と、常に新しいものだけを求めないのが、西野優の自然なスタンスのようだ。
NO BRAND
しりしり(左), 民芸品の味噌こし(右上), アンティークのレンゲ(右下)
左_ 沖縄で購入したしりしり。食材がしんなりして口当たりが良いのだとか。
右上_ 味噌汁を作る際に愛用する職人仕立ての一品。
右下_ アンティークのレンゲは、表面に張り付きにくく 調味料を使用する時にも便利
やぎのうえん
手作り味噌
大豆の風味が しっかりと感じられる手作り味噌。 味噌汁はもちろん、さまざまな 料理で重宝しているのだそう
※2013年09月発行『i bought VOL.03』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。