PIGALLEなど、小木“Poggy”基史が気になるアイテム9選
UNITED ARROWSのバイヤー兼UNITED ARROWS&SUNSのディレクターを務める小木“Poggy”基史の選球眼は非常に面白い。
海外のコレクションに足を運び、グローバルトレンドを捉える小木“Poggy”基史がオーダーしたアイテムとは?PIGALLEやWACKO MARIA、nonnativeなどの9アイテムを紹介してもらった。
目次
小木“Poggy”基史の気になるアイテム
01.The Stylist Japan×Dickies(ザスタイリストジャパン×ディッキーズ)のセットアップ
02.WACKOMARIA(ワコマリア)のシャツ
01.購入価格/ ジャケット37,800yen, パンツ18,900yen
02.購入価格/29,400yen
01.「意外なことにThe Stylist Japanと Dickiesのコラボは今回が初めてなんです。 そもそもブランドを始めたキッカケのひとつに、 大久保(篤志)さんがDickiesに 合わせるジャケットを作りたいという秘話があって。 だから、なんとも感慨深い共演ですね」
02.「N.Y.を拠点に活動するアーティストWeirdo Daveの コラージュ作品をプリントしたシャツは、 こんな感じでスーツのインナーとして 合わせるのがオススメです」
03.Larry Clark(ラリー・クラーク)とのコラボレーションキャップ
04.Casely-Hayford(ケイスリーヘイフォード)のホッケーシャツ
03.購入価格/6,300yen
04.購入価格/50,400yen
03.「僕の中でKIDSの思い入れが強いですが、UAでTシャツ、キャップ、トートバッグ、スケボーを別注しています。’90年代の兆しもあり、少年から大人に変わる瞬間みたいな 切り取り方が好きですね」
04.「もともとのHayfordは父であるJoeの意向が強かったけど、ここ最近は息子Charleyの エッセンスが強くなってきていて。そういったデザインの変化が雰囲気からも伝わるのが好きですね。このホッケージャージをモチーフにしたデザインは秀逸。なのに“イギリス製”というところもツボです」
05.VANS(バンズ)のスリッポン
購入価格/5,565yen
「ちょっと媒体名は忘れてしまいましたが、どこかのモード誌で女性モデルがチェッカーフラッグ柄のVANSを履いているのを見て久しぶりに新鮮だなと。そしてモノトーンのバイカラーってところも 今の気分なのでいいですね。スーツにVANSの組み合わせは妙にマッチするんです」
06.BEDWIN & THE HEARTBREAKERS(ベドウィン・アンド・ザ・ハートブレイカーズ)のセットアップ
購入価格/ ジャケット54,600yen, パンツ27,300yen
「今シーズンは僕の中で久しぶりに 黒いセットアップが気分なんです。これまでは黒いスーツといえば、いわゆる“冠婚葬祭用”しか持っていなくて。おしゃれに着れるスーツを所有していなかったんです。そして全身黒という色のスタイリングは、一見簡単そうで実は難しい。ストリートの感覚で着る黒を 自分なりに楽しみながらコーディネイトしています」
07.nonnative(ノンネイティブ)のロングシャツ
購入価格/22,890yen
「nonnativeの展示会に行く前にたまたまデザイナーの藤井くんと話していた時、彼の中で最近はモードが気になっていると話していた言葉の通り、今季はその雰囲気を感じさせるコレクションですね。最近は王道のシャツではなく、ヘンリーネックやカフタン、カラーレスのシャツなど、衿回りに特徴のあるシャツをインナー使いしてジャケットを羽織るのが好きなんです」
08.PIGALLE(ピガール)のスウェットパーカ
購入価格/17,850yen
「モードとストリートのテイストが バランス良くミックスされているPIGALLE。 自分だったらこのパーカを、黒のセットアップのインナーとして着たいです。 一から作ったボディではなく、 “ありもの”のボディにプリントしているDIYなところも、 それはそれで今の時代っぽくて好きですね」
09.NEXUS7×retaw(ネクサスセブン×リトゥ)のフレグランスドッグタグ
購入価格/2,625yen
「ドッグタグをモチーフにしたエアーフレッシュナー という発想そのものにヤラレました。 加齢臭がやや気になり出した 30代のファッショニスタにオススメです(笑)。 今年のクリスマスは月並みなプレゼントはなく、 枕元にフレグランスドッグタグが いいんじゃないでしょうか(笑)」
小木“POGGY”基史
1976年生まれ。北海道出身。UNITED ARROWSバイヤーとUNITED ARROWS&SUNのディレクターを兼務する。ストリート~クロージングまで垣根を持たない生粋のファッショニスタ
この秋冬は黒が 気になってしょうがないですね。 自分のワードローブには なかったカラーだから 今から買い物するのが新鮮で楽しみです。
「この秋冬は個人的に黒が気になってしょうがないですね。これまでは黒のアイテムをあえて避ける傾向でしたが、それ故に自分のワードローブにはなかったカラーだから今から買い物するのが新鮮で楽しみです。海外のトレンドをはじめ、クラシックとモードの流れがあいまって、黒という色が今とてもスタイリッシュなんです。そういった部分でいえば、国内で唯一、UNITED ARROWS 原宿本店 メンズ館で展開するイギリスのブランドART COMES FIRSTは、打ち出しているアイテムが自分の気分に似ているのでかなりオススメです。スタイリスト兼ファッションコンサルタントとして幅広く活躍するShaka Maidohとブランドのクリエイティブディレクターを務めるSam Lambertの2人が手掛けるブランドですが、海外のミュージシャンも一目置いています。クラシックなツールと職人的技術の要素がバランス良く組み合わさっていたりと絶妙なアプローチが好みです。あとは、相変わらずブラック系ミュージシャンのスタイリングや興味の対象は気になりますね。例えばA$AP RockyやTravi$ Scottみたいな若手のヒップホップアーティストたちが、みんなモードブランドの洋服を着ているけど足下はAIR JORDANみたいな。そんなハズしかたが今の時代の空気感にピッタリですよね。それこそ ’80年代前半みたいにパンクな格好でスケートしていたりとか」。
※2013年09月発行『i bought VOL.03』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。