ライムスター宇多丸、むらたさき、 古川耕らおすすめ文房具8選
ライムスター宇多丸、むらたさき、古川耕、井上恵らクリエイター8人はどんなステーショナリーを使っているのか。
「気がつけばずっとコイツを使い続けてる」し、「これがないと○○ができない!」。
ボールペンに鉛筆、万年筆など相棒を教えてもらった。
目次
古川耕のおすすめ文房具
──アナタにとって文房具とは?
一番近いのは靴ですね。
見栄えだけ良くて足が痛くなるのはイヤだし、実用品と割り切るのは寂しいし、何足かを使い分けたいモノ。──古川耕
コレクトなどさまざま
5×3カード
PRICE_約¥400〜(100枚セット)
愛用歴_3年前から徐々に
主な用途_メモや日常のTODOリストとして
古川耕(構成作家/ライター)
ライター、放送作家。TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(土曜22:00~)などの構成作家を務める。また「月刊GetNavi」にて連載「文房具でモテるための100の方法」の他、数々の文房具記事やイベントに出演している
宇多丸(ライムスター)のおすすめ文房具
──アナタにとって文房具とは?
僕にとっては本当にレース用のF–1マシン。
実用的だし、その信頼性とかも全部含めて。──宇多丸
ぺんてる
エナージェル アロイ
PRICE_約¥1,000
愛用歴_1ヵ月
主な用途_通常の0.5mmはレース用、これはお守り
宇多丸(RHYMESTER)
ヒップホップ・グループ「RHY MESTER」のラッパーでラジオパーソナリティー。近作にツアードキュメンタリービデオ「King Of Stage Vol.10」。TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(毎週土曜22:00~)などレギュラー多数。
宇多丸 今日持ってきたのは、まずいつも仕事用に使っているノート。毎週ラジオの生放送前に3時間かけて映画評論のメモをとっているんですけど、文房具を使うのもこの1点に集約されていて、ノートと筆記用具、あとは調べモノの時に使う付箋。この3本柱ですね。これは番組でコラボした別注のMDノートで、左端にあとから補足を書くスペースが欲しくて、罫線をカスタムしている僕モデル。ペンは自分的にレース用。集中して書く時に、ちょっとでもストレスを感じたくないと、追求した結果が「ぺんてる」のエナージェル。メモは自分用台本でもあるし、参考資料に使ったりもします。
古川 これだけ手書きのモノが溜まっていくと、ちょっとした財産ですよね。すでに使い終わったノートはどうしているんですか?
宇多丸 一応、並べてあるんですけど、他の映画本よりも頻繁に使う資料になりつつあるから、もうちょっと順番に並べなきゃなって思っています。いつも、どこだろうって探しているうちに面白くて読み込んでしまうし(笑)。
古川 で、エナージェルはゴールド/シルバーですね、ぺんてるのインド支社が作った。
宇多丸 ハンズに本数限定で入ってきたのを、古川さんからプレゼントでいただきまして。
古川 Bボーイはゴールドだろうって(笑)。この金と銀は僕もビックリしましたね。
宇多丸 かっこいいよね、普通に販売すればいいのに! 僕がいつもレース(※番組のメモ取り)で使っているのは0.5mmで、これは0.7mm。普段用っていうよりはお守り用かな。
古川 そう、いわゆる「見せペン」。
宇多丸 そもそもエナージェル自体が名ボールペンだしね。僕の中で48本のボールペンを試した結果ダントツ! 例えるなら、美人で品があって色気もある最高の伴侶ですね。
古川 僕は1点というよりは、5×3カードと周辺を1セットで持ってきました。カード自体は以前からTODOリストとして使っていたんですけど、それを収納するケースやボックスとか、こういう周辺機器が売っているなって気づき始めて、だんだんシステムを構築するようになりまして……。最終的には手書きのメモもTODOリストも全部5×3カードの規格に統一にしました。持ち歩く時はモレスキンの蛇腹式のカードケースに入れたりもできるし。
宇多丸 文房具屋にもそんなカードのコーナーがあるんだ!? 俺らが気づいていないだけで。
古川 打ち合わせはコレでメモを取り、家で書く時は卓上に並べたりして。用が済んで完全に必要ないものは捨てていっているんですが、本当に長くとっておいてもいいだろうってものは最終的にフタ付きのボックスに収納。
宇多丸 日常の手描きメモって、取っておいても「わざわざサルベージするのはなぁ……」とか思っちゃうけど、確かにこうやって残しておけるのはイイですよね。
古川 ですね。でも5×3カードマニアが集まった時に、お気に入りの白紙カードを交換し合って喜んでいる姿は異様な光景ですよ(笑)。
GOHHOのおすすめ文房具
FIELD NOTES
鉛筆
PRICE_¥1,000(セットで)
愛用歴_5年
「タトゥーのデザインを考える、洋服のデザインを考えるなど、主にデザイン起こしをする時に愛用。どんなデザインもこの鉛筆から始めます。あと、もともと“MADE IN USA”が好きなので、鉛筆だってUSメイドがコダワリです!」
ゴッホ(LOCALS ONLY プレス/デザイナー) ショップスタッフを経て、相方の辺見俊介とオールドサーフ&スケート、ヴィンテージアイテムを取り揃えたショップ「LOCALS ONLY」を原宿にてオープン! 住所:東京都渋谷区神宮前6-14-12 Sモード1F |
高島夏来のおすすめ文房具
ぺんてる
グラフレット 0.9 mm PG509-GD
PRICE_¥525
愛用歴_6年
「0.9mmでザックリすばやく絵を描くのに適しているシャーペンです。強めに描いても消しやすく、CM企画コンテの下書きや、演出コンテを描く時に愛用。スマートなボディなので、手帳に刺しやすいところも好きな理由のひとつです」
高島夏来(CMディレクター) 多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業後、2006年に「東北新社」に入社。2009年ヤングカンヌフィルム部門 日本代表。さまざまな企業のTV CMを手掛け、ユーモア溢れる作風が特徴 |
板井秀司のおすすめ文房具
内藤商店
手箒
PRICE_——
愛用歴_5年
「毎日使っている文房具といえば、デザインの制作時に出る消しゴムのカスを取り払うのに使っているコレ。京都・三条にある老舗の棕梠製品専門で購入。デスクの上に置いても邪魔にならない、サイズ感が気に入って愛用しています」
板井秀司(The FRANKLIN TAILORED デザイナー) ブリティッシュトラッドの仕立ての良さと、アメリカの古着の親しみやすさを兼備し、徹底的にこだわり抜いた大人の男服を提案するブランド「The FRANKLIN TAILORED」を設立。 |
ケン・スギハラのおすすめ文房具
STAEDTLER
ベーシックマーズ
PRICE_——
愛用歴_1年
「曲線を引く際に欠かせないのが、この製図用のコンパス。1年前にプレゼントされたんですが、精度が高く、細かい部分を引きやすいので愛用しています。もともと、ひとつのモノを使い込む主義で、鉛筆も『ステッドラー』が基本です」
ケン・スギハラ(FUSTY WORKS) Fustyとはカビ臭いとか時代遅れという意味。クラシカルな細かい線画を得意とし、見た目のかっこよさよりも、その中にストーリーを感じるモノをコンセプトにアートワークを制作。 |
むらたさき
Caran d’Ache
ネオカラー
PRICE_¥100〜(1本)
愛用歴_6〜7年
「6年前から、イラストを描く時にはコレ。芯が水で溶ける色鉛筆です。そのまま使用したり、芯に水をつけて、水彩と鉛筆がミックスした状態で使用したりと、描き味も柔らかく、普通の色鉛筆より滑らかめに描けるのでお気に入り」
むらたさき(イラストレーター) イラストレーターとして活動するとともに、読者モデルとしても活躍中。現在、イラストやライフスタイルを詰め込んだ自署「smile note」(学研パブリッシング)も発売中。 |
井上恵のおすすめ文房具
kaweco
クラシックスポーツ
PRICE_約¥2,900
愛用歴_1年
「真っ白なボディに金色のロゴとペン先の組み合わせがクラシカルで気に入っています。手帖やノートへの書き込みなど、毎日の筆記用具のひとつとして愛用。口紅より少し長いくらいのポケットサイズなので、常に持ち歩いています」
井上恵(ROCKET ギャラリースタッフ) 「VOGUE JAPAN」「BRUTUS」など雑誌のADを手掛ける藤本やすしにより、2011年に設立された“食”と“アート”を結ぶ新感覚スペース「ROCKET」にてスタッフを務める。 |
※2014年03月発行『i bought VOL.05』に掲載された記事です。
※今号に掲載されている商品の価格は全て税抜き価格となっております。(以前購入した私物を除く)
※販売状況は掲載当時のものになります。