プログラミング学習おもちゃキュベット、伊勢丹新宿で販売開始
3歳からのプログラミング学習おもちゃ「キュベット」が伊勢丹新宿で販売される。キュベットの必要性と、2020年より小学校で必修教科となるプログラミングの重要性とは?キュベット開発者が来日しトークイベントを開催、教育分野のエキスパート石戸奈々子も登壇した。
目次
プログラミング学習おもちゃ「キュベット」とは
モニターを使わずにプログラミング学習が出来るおもちゃ。
木製のボードにカラフルなブロックを入れていく事でロボットの動きをプログラミング、愛らしい木製のロボットを動かしていく。
文字の読み書きができるようになる前の子どもでも、手を使う楽しい遊びを通じて、コーディングの基礎である「目的達成のために問題を読み解き、物事を順序立てて論理的に考える力」を身に付けていく。
子ども同士、親、祖父母などと一緒に楽しむ事が出来る。
キュベットで学べる事
プログラミングを学ぶ事は、エンジニアとしての育成だけではない。創造性、論理的思考力、課題解決力を身に付ける事にも大きな役割を果たす。
キュベットは動作、触覚、音を組み合わせて遊ぶ為、論理的的な順序付けやコミュニケーションに必要なスキルを高める事が可能。
独創性、客観的な思考力・論理的思考力、空間認識能力、問題設定能力・問題解決力、そしてコミュニケーションスキルを直接刺激する。
▼キュベットについて詳しい記事はこちら
プログラミングを学ぶ事で広がる将来の可能性
AI技術の進化により今ある職業の約半分は無くなると言われている一方、クラウドコンピューティング技術によって600万以上の新しい仕事が創出されると米国労働省労働統計局が発表している。
つまり、今後はITを使う仕事が更に増える可能性が高い。こうした背景からプログラミングを学ぶ事は、子ども達の将来の選択肢や「出来る事」を増やす教育に繋がる。
伊勢丹新宿本店でもキュベットの販売スタート
キュベットは世界90ヶ国以上で販売されているだけでなく、既に教材として教育現場で実際に取り入れられており、日本では2016年11月28日よりオンラインストアにて販売を開始。販売前から予約が殺到し、教育関係者からも問い合わせが相次いでいた。
2017年2月15日より伊勢丹新宿本店にて取り扱い開始、世界初の店頭販売となる。
伊勢丹新宿本店では2月15日~2月27日の期間、キュベットを開発したPRIMO社のスタートアップイベントを開催、実際にキュベットに触れて遊ぶ事が出来る。
また、2月18日~19日は10:30~18:00の間PRIMOデモンストレーターが店頭に立つ。
伊勢丹新宿本店の限定先行発売品
オプションのストーリーブック4冊、マップ4冊がセットになった英語版アドベンチャーパックも限定先行発売される。
日本で販売されるキュベットには日本語のストーリーブックが同梱されているが、英語学習の観点からも英語版のストーリーブック購入希望の声が寄せられた。ポップで可愛いイラストで子どもにも分かりやすくストーリーが展開される。
キュベット販売店舗情報
東京都新宿区新宿3-14-1
新宿伊勢丹本店 本館6階 玩具売場
TEL:03-3352-1111
オンラインストア購入
問い合わせ:primosales@candlewick.co.jp
キュベット開発者 来日イベントを開催
2017年2月13日、キュベットの開発者でPRIMOのCEOでもあるフィリッポ・ヤコブが来日し、イベントを開催。
「イギリスと日本のプログラミング教育を知る」をテーマに、NPO法人CANVAS理事長で株式会社デジタルえほん代表取締役の石戸奈々子と共にトークショーを行った。
ヨーロッパを代表する起業家に選出された29歳のキュベット開発者
開発者のフィリッポ・ヤコブは、フォーブス誌が選ぶ「ヨーロッパをリードする30歳以下の社会起業家30名(Forbes 30 under 30 Europe)」の一人として選出された。
2017年1月時点で29歳、テトリス大会チャンピオンという経歴を持つ。
イタリアで生まれたフィリッポ・ヤコブは幼少期より日本のアニメやゲームに触れて育ち、キュベットの開発にあたって日本製品から受けたインスピレーションもあるという。
電気技師、配管工、デザイナーとして働いた後、息子に楽しくプログラミングを学ばせたいとの思いからPrimo Toysを設立。
日本における教育分野のエキスパート、石戸奈々子
慶應義塾大学で准教授を務める石戸奈々子は、東京大学工学部を卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経てNPO法人CANVASを設立した。
実行委員長を務める子ども創作活動の博覧会「ワークショップコレクション」は2日間で10万人を動員。
教育分野のエキスパートとして、総務省、経済産業省、文部科学省、内閣官房などの教育の取り組みに関する委員や理事を務めている。
代表著書
「子どもの創造力スイッチ!遊びと学びのひみつ基地 CANVASの実践」
「デジタル教育宣言 スマホで遊ぶ子ども、学ぶ子どもの未来」
「デジタル教科書革命」など
日本でプログラミングが小学校の必須教科に
プログラミングは英語と並ぶ必須スキルとして注目を浴びている。
日本では2020年度を目標に小学校でのプログラミング教育が必修化される事が検討されている。
習い事ランキング1位はプログラミング
プログラミング教育の必修化を先取りし、首都圏を中心に子ども向けのプログラミングスクールが増え、ワークショップも数多く開催されるように。「2017年にさせたい習い事」ランキングでスポーツや英語を抑え、プログラミングが1位となった。
※イー・ラーニング研究所による「年末年始子どもの習い事アンケート」結果
世界のプログラミング教育の実情
イギリス、ハンガリー、ロシア、フィンランドでは既に小学校でのプログラミング教育が必修化されている。
他にも、アメリカ、韓国、オーストラリア、シンガポール、イスラエルなど多くの国でプログラミング教育の導入が進められており、順次導入が開始される予定。
実際の教育現場で既に教材としてキュベットが採用されている
キュベットは既に、シカゴ、メリーランド、リヨンで STEM(科学、技術、工学、数学)プロジェクトの教材として採用されており、教育業界でも高く評価されている。
また、モンテッソーリ教育の観点での専門家からの評価も高い。
モンテッソーリ教育とは
「子どもは、自らを成長・発達させる力を持って生まれてくる。大人はその要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」
という考えに基づき、生涯学び続ける姿勢をもった人間を育てる教育方法。
世界の著名人や専門家がキュベットを支持
Facebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグの姉で投資家として知られるランディ・ザッカーバーグがキュベットを製品として・教育玩具として高く評価。
他にも、アルドゥイーノの共同創設者マッシモ・バンジなど、世界的な著名人、IT業界の著名人らがキュベットを支持し開発を支援している。
史上最高額の資金調達を達成したキュベット
キュベットは2016年に開発され、クラウドファンディングサイトとして有名な「キックスターター(Kickstarter)」で資金調達をした。
教育テクノロジーの分野でキックスターター史上最高額となる160万ドルを90ヶ国以上から集め、世界各国から非常に高い期待を寄せられた。
キュベットが数々のデザイン賞を総なめ
カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルにて2016年6月23日、幼児向け製品・おもちゃ・知育玩具部門で金賞を受賞。カンヌライオンズは、世界のクリエイティブ・デザイン業界でもっとも権威があり、競争率の高い賞として知られる。
その他にも世界有数のデザイン賞を7つ受賞、更にニューヨークのMoMAデザインミュージアムにも展示された。
関連リンク
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