TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.と水上剣星の関係性
NUMBER(N)INEのデザイナーとして活躍した宮下貴裕。現在では、TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.のデザイナーとして、自らの感性と向かい合った独創的なコレクションを展開する。今回、TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.のコレクション「#0009 I me me mine.」でモデルを務めたのが、俳優の水上剣星だ。宮下貴裕とはかねてより親交が深かったという水上剣星が今回モデルとして起用された理由とは。
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会う度に刺激し合える年齢差を超えた付き合い
──先ずはお2人の出会いから伺いたいのですが。
宮下 最初に出会ったのはめっちゃ前なんだよね。
水上 そうですね。共通の知人に紹介してもらって、ちゃんと挨拶したのは4年くらい前ですよね。
──普段はどんなお付き合いをされているんですか?
宮下 普段は、ただ遊んでるだけ(笑)。
水上 呑みに連れて行ってもらったり、みんなでカラオケに行ったりっていう感じですよね。実は共通の知り合いがいっぱいいて、自分はみんな10代の頃からの知り合いで、その人たちは宮下さんともすごく仲良くて、仕事も一緒にしているんですよ。最近になって自分も宮下さんの作品にも携わらせてもらえるようになって、ものすごくうれしいんですよね。プライベートはプライベートで、本当に楽しく遊ばせてもらっているし。とても良い関係を築かせてもらってます。
──TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.の最新コレクションのLOOKでは水上さんをモデルに起用されていらっしゃいますが、水上さんをモデルに起用した理由はなんだったんですか?
宮下 あんまり言いたくないんですけど、前のをやった時に、一番最初に着てくれたのが剣星だったんで、この前9回目だったんで、最初から剣星にしようと思っていたんです。
──水上さんはモデルのオファーを受けた時、どう思いました?
水上 めちゃくちゃうれしかったです。何より、展示会に行っても、さすがに全部に袖通すことってできないじゃないですか。でも、LOOKのモデルをやるってなるとある程度通せるから、それが一番うれしかったですね。でも、すごい緊張しましたよ! かれこれモデルとしては15年以上やってますけど、久々に緊張して。
宮下 ホンマ?
水上 ホンマです(笑)。LOOKの撮影っていうか、ちょっと演技に近い気がして。
宮下 もうフリースタイルだったもんね。全部、剣星よろしく、みたいな。なんの指示もなかったですからね。剣星に任せたんですよ。
水上 何やっても良いし、好きなようにやってって言われて。緊張したし、最初はどうしようかなって悩んだけど、すごい楽しかったです。
──宮下さんから見て、水上さんの被写体としての魅力はどういったところですか?
宮下 もちろん、見た目が格好良いとか、性格がすごい良いとかは大前提で、それ以上に、会う度にいろんな発見がありますね。着方がすごく上手ですよね。いっぱい洋服を着てきたってのもあるだろうけど、持って生まれた才能なんだろうね。選ぶものも良いし、そういう美的センスが優れてるんですよね。あと、早いんですよ。気づくのが早い。嗅覚もものすごい良いですよね、いろんなものすべてに対して。剣星と遊んでる時とかにもいろんなアイデアを思いつきますよ。知り合えて良かったなって思います。2人で何か作ってみたりとかしてみたいですね。何を作るかわからないですけど、何か形になるものを作ってみたい。
水上 いやー、恐縮です。毎回会うたびに宮下さんからものすごく影響を受けていて、自分なりに解釈して、もっと崩さないとなって思うくらい。でも、楽しいから良いかなって(笑)。
宮下 それは僕もありますね。他の人と全然遊ばなくなっちゃって(笑)。呼ばれても全然行かなくなっちゃって(笑)。楽しいですよ。
水上 ありがたいです。
宮下貴裕
1973年、東京生まれ。独学で洋服を学び、 NUMBER(N)INEのデザイナーとして活躍。 その後2010年よりTAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.を設立し、 よりパーソナリティーの現れた服作りを行う稀代のデザイナー
水上剣星
日本国内にてファッションモデルとして一線で活躍した後、18歳の時にN.Y.へ渡る。 帰国後、俳優としての活動をスタート。 数々のTVドラマや映画へ出演する一方、もともとの出自であるモデルとしても さまざまなブランドのルックブック等に起用される。カルチャーへの造詣も深い新進気鋭の俳優
※2014年06月発行『i bought VOL.06』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。