emma、ゴロー、アクロらクリエイター愛用スニーカー
自分の“欲しいものリスト”の中に、必ず1足は入っているはずのスニーカー。そこには、アパレルとは似て非なる、オリジナルなトレンドが存在する。そんなファッションの独立項。しっかり追うなら、emma、ゴロー、アクロ、坂田真彦らクリエイター達のセレクトを参考するのが手っ取り早い。
目次
KICKS CIRCUMSTANCES 001: アクロ
「僕の中でスニーカーは二軸あって、ひとつはステージや夜出掛ける時に履く用で、もうひとつは普段の移動で使ってるピストバイクに乗る時用。今日持ってきたのは前者。最近の一張羅って感じで、可能な限りキレイにキープするようにしている、クラシックな4足です。ピスト用なら、ランニングシューズとかのハイテク系が多いですね」。
01_NIKE+R.T. AIR FORCE 1 MID(本人私物)
「前回発売された白が相当気に入ってたので、発売後に即買い。ちょっと小洒落たベージュのコートとかにも合いそうですね」。
02_ICECREAM DRIPPY SNEAKER(本人私物)
「かなり前のモデルなんですが、その当時は買えなくて。そんな思い出もありつつ、復刻されると聞いてオーダーしました」。
03_NIKE iD AIR MAX 90(本人私物)
「今までiDはけっこう作ったけど、特に成功した1足。パイソンとクロコダイルのアニマルレザーコンビです。周りには大反対されたけど、結果的には大成功でした」。
04_NIKE AIR JORDAN 1 SB QS LANCE MOUNTAIN(本人私物)
「国内では手に入らなかったので、海外通販で自力でGET。段々と黒のペイントが剥がれてくるっていう仕様にヤラれました」。
アクロ(ラッパー) 東京生まれメキシコ育ち。デビュー作でiTunes総合チャート初登場1位を記録。今年9月には2ndアルバム「THE ARRIVAL」も発表。1月23日、渋谷CLUB QUATTROにて単独ライブを予定 |
KICKS CIRCUMSTANCES 002: ゴロー
「日本で売ってないような珍しいスニーカーを履くことが多いんですが、別に自慢したいとかじゃなくて、単にサイズの問題と、手に入れるまでのプロセスが好きなんです。宝探しみたいな感じで。デザインはシンプルなモノが好み。最近は、無名のインラインモデルに、自分なりの価値を見出して履くっていうことにも興味がありますね」。
01_ ASICS×RONNIE FIEG GEL LYTE V(本人私物)
「ロニー・フィーグ別注アシックスの最新色。相変わらず人気で全然買えませんが、やっぱりカッコいいですね。今日のためにeBayで購入しました(笑)」。
02_ le coq sportif×BEAMS T LCS-R1000(本人私物)
「’90年代を席巻した、某ブランドの名作からインスパイアされた配色。BEAMS Tの新井さんファンなので迷わず購入」。
03_ CONVERSE CONS CTAS PRO HI(本人私物)
「コンバースのスケートラインは個人的にずっと追い続けていて、新作が出る度に購入しています。これはインソールにルナロンが入った新しいタイプですね」。
04_ POLAR SKATE Co.× CONVERSE CONS CTAS OX(本人私物)
「スイスのスケートブランドとコンバーススケートのコラボ。真っ白の靴が好きなので、3足買いしました(笑)」。
ゴロー(MIN-NANO オーナー) 世田谷区は池ノ上にて、自転車を中心にしつつも、独自のモノサシでセレクトされたアパレルやシューズを展開する。一児の父になる日も近く、それに伴いショップ方針が大幅に変わる可能性も懸念される |
KICKS CIRCUMSTANCES 003: 鷲頭直樹
「さまざまな選択肢がありますけど、近頃はクラシックなスニーカーが気分です。やっぱり、トータルファッションとして落とし込みやすいですからね。それに加えて、若い頃に憧れていたスケーターやミュージシャンが履いていたとか、そういうカルチャー的な背景があるモデルをピックアップすることが、最近はまた増えてきています」。
01_CONVERSE ONE STAR® J VTG(本人私物)
「ずっとタイミングを逃していたので、先日の日本企画での復刻でようやく購入。マット・ヘンズリーが履いてましたよね」。
02_VANS AUTHENTIC(本人私物)
「傷んだら買い替え続けている定番機種。ブラック・フラッグのイメージかな」。
03_adidas Originals for BEAUTY&YOUTH CAMPUS 80(本人私物)
「キャンパスといえば、もちろんビースティーボーイズ。オールブラックの色使いがツボなB&Y別注作です」。
04_LAKAI ECHELON(本人私物)
「あの映画監督スパイク・ジョーンズが監修するコレクションだそう。スーツとかにも合いそうですね」。
05_New Balance 2040 V2 ¥42,120(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS 原宿メンズストア)
「現在のNBの中でも最高峰のモデル。ずっと興味はあって、先日発売されたこの配色がスゴく好みだったので購入することに」。
鷲頭直樹 (BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS バイヤー) 1973年生まれ。普遍性と先見性を両立しつつ、カッティングエッジな視点も兼ね備えた腕利きバイヤー。黎明期のストリートカルチャーを経由した、ジェントルなセレクト力には定評あり |
KICKS CIRCUMSTANCES 004: 長島里枝
「昔からスニーカーは好きでしたけど、最近は特によく履いてます。一時期はヒールの靴ばっかりだったのが、今は1週間の内で半分くらいスニーカーを履いてるんじゃないかな。スッキリとした細身のフォルムで、クラシックなデザインが好みですね。ユーズドもけっこう好きで、洗ってキレイにして、使い古した感じを楽しんでます」。
01_ CONVERSE ADDICT CHUCK TAYLOR HI(本人私物)
「アディクトは白コーデに使えるサンドベージュを即決。とにかく良く出来てますよね」。
02, 03_ CONVERSE ALL STAR® HI【USED】(ともに本人私物)
「ホワイトはUSモノで、お友達の古着バイヤーさんから購入しました。ラズベリーの方はとにかく色が大好きな、最近のヘビロテモデル」。
04_ MILITARY TRAINING SHOES【USED】 (本人私物)
「もともとは真っ白だったんですけど、徳島の藍染屋さんで染めてもらいました」。
05_ nonnative × New Balance MNL710 (本人私物)
「クラシックなデザインなのに、最高に履きやすい1足。実は買ってからけっこう経ってるんですけど、今年の秋冬も履きまくる予定なので紹介させてもらいました(笑)」。
06_ SPALWART Marathon Trail(本人私物)
「“COYOTE”という名の通り、スエードの毛羽立った質感が◎」。
長島里枝 (archi デザイナー) 世界中を旅し、出会った人々や文化、素材からインスパイアされたコレクションを展開。今秋冬からは、「旅するような暮らしの日々」をテーマに、ニュートラルに凪いだライフスタイルを提案する |
KICKS CIRCUMSTANCES 005: 久保光博
「僕にとっての靴は、まず動きやすいことが第一条件。だからブーツや革靴は、基本的に履きません。そして次に、デザインコンシャスであることも超重要。昔に比べて洋服もシンプルになってきたので、スニーカーやキャップなどの小物類でアクセントを取り入れたいんです。この2つが揃って初めて、僕の中で価値が生まれるんですよね」。
01_Walter Van Beirendonck Crocodile-SHOES(本人私物)
「20年前くらいも、こういう恐竜みたいなスニーカーがあって、これはその現代版。即買いですよ」。
02_RAF SIMONS×adidas RESPONSE TRAIL 2 (GR8)
「装飾具合がハンパない。けど、スゴく上品。キレイめな服に合わせたいですね」。
03_Y-3 31 SNOW RUN(本人私物)
「この時期、ボアのスニーカーってよく出てるけど、他とは一線を画すカワイさ。防寒性も抜群です」。
04_adidas by Rick Owens Tech Runner(本人私物)
「リック・オウエンスとアディダスのコラボ第2弾。全体的にはミニマムなのに、なぜかヒールだけスゴいことになってるっていう。恐ろしいくらいのバランス感ですね」。
05_adidas by Rick Owens Rick Owens Runner(本人私物)
「リック×アディダスは1stも大好き。見た目はもちろん、足入れも素晴らしくて文句なし」。
久保光博 (GR8 オーナー/バイヤー) 原宿GR8、心斎橋MaRsAttacks! を中心に、刺激的なブランドを紹介。L.A.のWILDSTYLE、中国の雑誌YOHO MAGAZINEオンラインでもバイイングを担当。ロシアの百貨店AUPONT ROUGEにGR8開店予定 |
KICKS CIRCUMSTANCES 006: emma
「普段から、ヒールより断然スニーカー派。歩きやすさが優先ですね。実際に買う際は、合わせる服のこととかは全然考えないです(笑)。『カワイイ!』と思ったら衝動的に買っちゃいます。原宿のスニーカー屋さんとかは頻繁にチェックしてます。今欲しいのはエアジョーダンシリーズ。完全にお兄ちゃんの影響なんですけどね(笑)」。
01_PRADA WINGTIP RUBBER SOLE(本人私物)
「韓国のプラダで2〜3ヶ月前くらいに購入。ハイブランドのスニーカーとか、あまり興味がなかったんですけど、これは完全にひと目惚れしちゃいました」。
02_adidas Originals for MOUSSY ZX850 MS(本人私物)
「展示会でオーダー。ミッドソールのパターンが気に入ってます。ちょうど黒いスニーカーが欲しかったし、見た目も秋冬っぽいし。これからたくさん履きたい1足です」。
03_CONVERSE ALL STAR® HI(本人私物)
「オールスターは昔からホントに大好きなモデル。他にも何色か持ってますが、これが一番気に入ってます」。
04_FACETASM×CONERSE ALL STAR® J HI(本人私物)
「ファセッタズムがもともと好きで、これも見た瞬間に『欲しい!』と思いました。後ろのリボンがカワイイですよね」。
emma(モデル) 1994年生まれ、北海道出身。イギリスと日本のハーフ。雑誌「装苑」の表紙で、プロモデルとしてデビュー。その後も数々のファッション誌で表紙を飾る。現在は、雑誌「ViVi」専属モデルとして活躍中 |
KICKS CIRCUMSTANCES 007: 榎本一生
「スニーカーの最新情報は常にチェックしていますが、最近は履きたいモデルも少ないし、購買欲は減退気味。一方で、ガチで走る用のランニングシューズはよく買います。モノによって履き心地も大きく違うし、身をもって最新のテクノロジーが体感できるので。ランニングを始めて以来、そういう風にシューズをいろいろ試すことが楽しみになっています」。
01_THE NORTH FACE ULTRA TRAIL GORE-TEX®(本人私物)
「雨の日の代々木公園の土を走るよう、10月に購入。ハイキングや旅行でも活躍してくれそう」。
02_New Balance 1040(本人私物)
「相変わらずストリートで人気のNBですが、本気のランシューズも、もちろんハイクオリティー。自分の中ではスローペースのジョギング用ですね」。
03_NIKE LUNAR GLIDE 6 FLASH(本人私物)
「内側にリフレクターを搭載したナイキのフラッシュシリーズは、夜ランニングの強い味方。またルナグライドは個人的に好きなモデルのひとつで、1stからずっと愛用し続けています」。
04_GRAVIS CENTURY(本人私物)
「初期グラビスの名作。リアルタイムで履いていたわけではないですが、懐かしくて、つい。このネイビーは新色です」。
榎本一生 (SHOES MASTER 編集長) スニーカーとランニングをフィールドに活躍する、フリーランスのエディター/ライター。スニーカー雑誌「SHOES MASTER」では編集長を、ランニングギア専門誌「Runners Pulse」では副編集長を務める |
KICKS CIRCUMSTANCES 008: 坂田真彦
「少し前までは、スニーカーはちょっと汚れてるくらいの方が好きでしたが、最近はとにかくキレイに履きたい気分。それとハイテク系にも興味が出てきました。やっぱり一度最先端の履き心地を体感してしまうと、やめられなくなりますね。基本的にスニーカーを買う時は直感頼り。そういう衝動性もスニーカーの良いところだと思います」。
01_SOPHNET.×NIKE LUNAR INTERNATIONALIST SP/SOPH.(本人私物)
「オーストリッチのパネルがポイント。ルナソールを履いたのは初めてでしたが、軽いし柔らかいし、抜群に履きやすいですね」。
02_CONVERSE CHUCK TAYLOR【USED】(本人私物)
「トゥのラバーがヒビ割れてるけど、最近はヴィンテージのスニーカーなら、これくらい経年劣化があって良いんじゃないかと思っています。恐らく’60年代のモノ」。
03_NIKE+R.T. AIR FORCE 1 LOW(本人私物)
「リカルド・ティッシとのコラボ1stモデル。まだ2回位しか履けていないので、この秋冬はしっかり履き込みたいですね。細部に至るまでの完成度はさすが」。
04_uniform experiment LEATHER STUDS SNEAKER(本人私物)
「レザーシューズさながらの細身のラストが気に入っています。最近は、悩んだらコレですね」。
坂田真彦 (Archive&Style 代表) いくつかのコレクションブランドを経て、’04年よりデザインスタジオ、アーカイブ&スタイルを展開。複数の人気ブランドのディレクション、生地開発からプロダクトデザイン、空間ディレクションまで手掛ける |
※2014年12月発行『i bought VOL.08』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。