錦織圭の強さを支える、テニスの超絶美技5つ

2016年も大活躍だったテニスの錦織圭選手。錦織圭の活躍を支えるのは、紛れもなく多彩なテクニック。テニス愛好家はもちろん、観戦専門の方も、知っておくとより面白くなる技の裏側、解説します。

tomimi

1.予測不可能な錦織圭のドロップショット

フォアハンドの回り込みからのドロップショットは、予測も返球も不可能

錦織圭の得意ショットとしてクローズアップされる機会が多い、相手の前のスペースに落とすドロップショット。

他選手との明確な違いは、周り込んだフォアハンドと組み合わせてより相手をより、「動けない」状態にまでもっていける技術力と演技力。

ただでさえ錦織圭のフォアハンドストロークは強力なのに、ダウンザライン方向のショットをケアしながら反対の逆クロスのドロップショットまでカバーするのは、世界のトッププロ選手でも不可能。

しかも、錦織圭のドロップショットはスライス回転で速くコートに着地し、コート外に逃げていくような角度が付いている。

この技術だけで、お金を払って試合を観に行く価値がある。

観客にとっては珠玉の技ですが、対戦相手からしたら悪魔の成せる技と言える。

 

2.錦織圭の磨き抜かれたデュースサイドからのスライスサーブ

身長が低い選手の技術の結晶が、そこにある

錦織圭は、トッププロ選手の中では身長が低い。

ネットを挟んでその上をボールが通過していく、通過させるテニスというスポーツでは、これは圧倒的に不利な条件になる。

特に顕著に現れるのがサーブ、と言われている。

ですが錦織圭は近年、このサーブの改良に勤しんできた結果、デュースサイドからのワイドへのスライスサーブを高いレベルまで向上させることに成功。

センターへのスピードサーブが厳しい分、反対のコースを厳しい角度で展開することで相手に的を絞らせない。

少しでも甘いリターンになったら得意のストロークで一気に仕留める、というサービスゲームの展開力が、強さの源になっている。

 

3.常軌を逸した錦織圭の超攻撃的リターン

バックハンドのダウンザラインはサービス以上の破壊力

錦織圭のリターンゲーム、アドバンテージサイド。

もうこの時点で、対戦相手は恐れおののいているような雰囲気があるように見える。

アドバンテージサイド、ワイド方向へのスピンサーブ、スライスサーブが少しでも甘く入れば、それは錦織圭のウィニングショットにしかならない。

踏み込んでのライジングショット、フェデラー選手のSABRのようは「常軌を逸した破壊力」のある武器になりつつある。

30-40のブレイクポイントを、いかに奪取出来るかどうか。

トッププロの試合では、その1ポイントが試合の勝敗を分けていく。

この重要性をよく理解している錦織圭は、これからもリターン力で他の追随を許さないだろう。

 

4.錦織圭のバックハンドストロークは多彩なバリエーション

フォアハンドにも打てない、バックハンドも狙えない対戦相手のジレンマが目に浮かぶ

バックハンドストロークを得意にしている選手、一昔前のテニス界より圧倒的に増えている。

ですが、本当にフォアハンドと同じくらいのウィナーが量産出来て、バリエーションも豊富なショットをバックハンドを持っている選手はほんの一握り。

その一握りは、紛れもなく錦織圭であろう。

クロス方向へのショットの前後差の付け方、ダウンザラインへ展開するタイミングとライジングショットの精度、ポジショニング、どれを取っても対戦相手からすると脅威でしかない。

かと言って当然、フォアハンドを狙う訳にはいかない・・・というジレンマに、対戦相手は終始苦しめられることになるのだ。

 

5.誰よりも日本チームを愛し、デビスカップへ全力を注ぐ錦織圭の姿勢

若い選手との数少ない接点を大事にする、果てしなく大きい日本愛

錦織圭は、ご存知の通り10代の若いうちからアメリカ育ち。

普通に考えると「愛国心」のようなものは希薄と思われがちですが、そうではない。

デビスカップに誰よりも勝ちたいと考え、日本チームを誰よりも愛している錦織圭。

それは筆者が大会会場で観たり、細かい話を人から聞いても確信が持てる。

自分より若い選手の台頭を歓迎し、しっかり団体戦という場所で自分の背中を見せて育てていく。

しかもそこには、錦織圭らしいユーモアを交えながら、あくまで馴れ合いでは無く自立した選手同士、ライバル同士として。

これからも男子のテニス国別対抗戦、デビスカップから目が離せない。

 

 

錦織圭の強さは、確かな技術に支えられ、裏付けされている。

つい大会結果にばかり目がいってしまう私たちですが、試合の中での細かい駆け引き、海外の屈強なプロ選手に負けない工夫と努力に、もっと目を向けると面白いだろう。

錦織圭が私たちに見せてくれる姿勢は、少し大げさですが、日本の未来そのものと重なるのかも知れない。

グランドスラム大会優勝、その先に拡がる果てしない可能性に胸が高鳴る幸せを噛み締めながら、来年以降も期待せずにはいられない。

 

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この記事を書いたライター

tomimi

無類のテニス、スポーツ好き。好きを通り越して、少しおかしい感じです。

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