リオ五輪閉会式の引継ぎ式制作チーム!エンジニアアーティスト石橋素とは?

アーティスト、プログラマー、エンジニアなど多くの顔を持つクリエイター石橋素とは。リオオリンピック閉会式の終盤に行われたフラッグハンドオーバーセレモニーの制作チームとして参加した石橋素のこれまでの作品や受賞歴をご紹介する。

Owl

エンジニア・アーティスト 石橋素とは

石橋素のプロフィール

石橋素

出典:twitter.com

石橋素(いしばしもとい)

1975年静岡県生まれ、エンジニア・アーティストとして活躍。2006年に株式会社DGN設立。

 

アーティスト、プログラマー、エンジニアなど多くの顔を持つクリエイターで、テクノロジーとクリエイティビティを融合させたアート作品が石橋素のワークフィールド。

クライアントワークもユニークであり、インターフェイスデザイン、デバイス設計、プログラミングを主軸とし、2008年には研究・制作スペース「4nchor5 la6(アンカーズラボ)」を眞鍋大度(まなべだいと)と共同主宰。

アート、デザインなど領域を問わない精力的な活動をし、数多くの作品が、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品として選出されている。

 

東京工業大学制御システム工学科を卒業した後、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)に進学したことがアートの世界に関わることになったきっかけ。

坂本龍一と岩井俊雄のライブに感銘を受け、そこにIAMASが関わってることが進学の決め手となったそうだ。

 

石橋素と真鍋大度との関係

AXIS表紙撮影 . 左の人はスナイパー、、石橋さんはなんだろう。。 styling by @mitershinichi

A photo posted by daitomanabe (@daitomanabe) on

 

2008年に設立された研究・制作スペース「4nchor5 la6」は、株式会社Rhizomatiks(ライゾマティクス)取締役である真鍋大度との共同主宰によるものだが、2人の関係はここからではない。

 

石橋素がIAMASに卒業後、東京藝術(げいじゅつ)大学の助手をしながらファッション企業などのインスタレーション制作を手掛けていた際に真鍋大度と出会っており、関係が構築されていった。

 

2人がタッグを組み、共同制作を行うようになると、ソフトウェアのプログラミングとアイデアに優れた真鍋大度と、ハードウェアに強みを持つ石橋素は躍進し、活躍の場を広げていく。

 

写真は真鍋大度がインスタグラムにアップした、雑誌AXISの撮影時の二人の様子。

 

真鍋大度 Instagram

石橋素の手掛けた作品

石橋素の作品
Pa++ern (2009年)

 

工業用ミシンをハッキングした作品。眞鍋大度がYouTubeに投稿したもの。

規則的に配置された多数のヒーターから発生する煙の流れが、緩やかに幾何学的な模様を形成し、エネルギーバランスの変化に従って刻々と姿を変えていく。

「かたち」「流れ」「エネルギー」の結びつきを顕著に見ることができる現象の体験をデザインしている。

 

独自の難解プログラミング言語を開発し、twitterで「++++,,」などのプログラムを入力すると、展示されているミシンがオリジナルの刺繍をTシャツに施し、そのTシャツを購入することができる。

 

石橋素の作品
Particles (2011年)

 

点滅する光源が空中を浮遊し、幻影的な残像を作り出すイルミネーションインスタレーションである。眞鍋大度がYouTubeに投稿している。

様々なタイミングと色彩で発光するLEDにより、空中に光の粒子が散りばめられ、一つ一つ違った形態を描き出している。

3次元空間としてデザインすることによって、観客の観る位置によってイルミネーションの見え方が変化し、どこにいても違った楽しみ方ができる。

アイデアと緻密な情報技術が融合した細部までこだわった作品である。

 

石橋素の作品
やくしまるえつこ『ルル』のMV (2011年)

 

2011年5月22日にリリースされた、やくしまるえつこの楽曲『ルル』のMVの作成に石橋素が参加。

監督は盟友の真鍋大度が務め、「ムービングミニチュアプロジェクションマッピング」という技術が駆使されており、ロボットアームと小型プロジェクターによるミニチュア模型を全編ワンカット撮影した独特のスケールな作品。

 

石橋素の作品
YASKAWA × Rhizomatiks × ELEVENPLAY (2015年)

 

安川電機が2015年に開催した『安川電機ロボット村オープニングセレモニー』のメインステージでダンスパフォーマンスが披露されたときの動画だ。テーマに「人とロボットの協調」を掲げた、産業用ロボットが音楽のカウントに合わせて動くダンスパフォーマンス作品である。

モーター制御で動くキューブと人間のダンサー、プログラムで振付されており「人間らしさ」を備えた産業用ロボットが、映像が投影されるステージ上にコラボレーションする。

人間の身体では表現できない、新たなパフォーマンスの可能性を提示した作品である。

 

石橋素の作品
Perfumeライブ「SXSW 2015」(2015年)

ライブ会場に訪れている観客と生中継での視聴者の両方が楽しめる演出を目指し制作された作品。

モーションキャプチャ、プロジェクションマッピングなどの最先端技術を使い、緻密なライブシステムと中継技術を組み合わてライブ映像と3DのCG空間の映像を行き来するなど驚くべき演出によりパフォーマンスを堪能できる作品。

 

石橋素の受賞歴

文化庁メディア芸術祭

・第13回アート部門審査委員会推薦作品受賞(2009年)、作品「Pa++ern」。

・第14回アート部門審査委員会推薦作品受賞(2010年)、作品「points」

・第15回アート部門優秀賞受賞(2011年)、作品「particles」

・第19回エンターテイメント部門審査委員会推薦作品受賞(2015年)、「YASKAWA × Rhizomatiks × ELEVENPLAY」と「SXSW 2015」

 

リオオリンピック閉会式

石橋素演出のフラッグハンドオーバーセレモニー

 

リオの現地時間2016年8月21日に閉会式が行われたリオデジャネイロオリンピックで、2020年に開催されるオリンピックの開催都市である東京にオリンピック旗・パラリンピック旗を引き継ぐフラッグハンドオーバーセレモニーが開催された。

 

石橋素は製作チームのチーフテクニカルディレクターとハードウェアエンジニアとしてプロジェクトに参加し、盟友である真鍋大度らと共に技術面で貢献し、美しい演出、パフォーマンスの実現を成功に導いた。

 

東日本大震災の際に世界中の人々から差しのべられた支援への感謝の気持ちを表す「復興・感謝」がテーマ。

リオの会場のフィールド表面に様々な言語で「ありがとう」を表現したものを映し出し、感謝の言葉を人文字で演出した。

映像パートでは日本のアニメやゲームの人気キャラクターや、日本のアスリート達が登場するなどダンスパフォーマンスと映像演出で会場を盛大に盛り上げた。

 

関連リンク

石橋 素 Twitter

石橋 素 Instagram

SNSでシェアしよう

0 0 0 0

この記事に関するタグ

石橋素

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう!

関連記事

庭とカフェが魅力の東京の美術館 根津美術館

庭とカフェが魅力の東京の美術館3選

クリエイションが生まれる場所とは? デスクのある風景 Lancdscape.03 - 谷尻 誠 -

建築家、谷尻誠の仕事場と仕事道具とは

i bought編集部
刺繍アーティスト・清川あさみの作品『べっぴんさん』

朝ドラ『べっぴんさん』でも。世界で注目の刺繍アーティスト清川あさみとは...

yoshida
とんだ林蘭の作品:CHANEL×トマト

とんだ林蘭とは?今大注目のアーティスト

N.B.C.
ミワンダフルのメイクの様子

ミワンダフルとは?世界で唯一のメイクスマイルアーティスト!...

i bought編集部

この記事を書いたライター

Owl

こんな記事も書いてます