リオ五輪閉会式の引継ぎ式を演出!電通クリエイティブディレクター菅野薫とは

クリエイター・オブ・ザ・イヤーの受賞や数々の賞を受賞するクリエイティブディレクター菅野薫。リオデジャネイロオリンピックの閉会式の映像演出を手掛け、データを可視化し、あらゆる芸術に昇華させる菅野薫について作品と共にご紹介。

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クリエイター 菅野薫とは

菅野薫のプロフィール

Brian Enoをゲストに迎えて、Dentsu Lab Tokyoのセミナーでした。

A photo posted by 菅野 薫 (@suganokaoru) on

 

【菅野薫(すがのかおる)】写真中央

東京都出身、株式会社電通のクリエーティブディレクター、2002年に入社。

 

データ解析技術の研究開発業務、国内外のクライアントの商品サービス開発、広告キャンペーン企画制作など、テクノロジーと表現を専門に幅広い業務に従事している。

 

東京大学経済学部卒業。

学生時代はマーケティング・サイエンスを学びながら、ジャズ・ギタリストとして音楽活動に熱中。

音楽理論と作編曲を菊地成孔に師事し、ソフトウエアを駆使した音楽制作活動に傾倒していく。

 

菅野薫の手掛けた作品

菅野薫の作品
本田技研工業インターナビ 「CONNECTING LIFELINES」(2011年)

 

自動車メーカーであるHONDA(ホンダ)が、東日本大震災の被災地と支援の手をつなぎたいとの想いから、インターナビ装着車から収集した走行情報(フローティングカーデータ)をもとに、「通行実績情報マップ」を作成。

震災の翌日にいち早く一般公開された。

 

その時の、フローティングカーデータにより、復興に向けて道(ライフライン)がつながっていく様子を「20日間の道の記憶」として表現した作品が「CONNECTING LIFELINES」であり、世界各国の広告賞を受賞するなど高い評価を獲得した。

 

インターナビ搭載車からのリアルタイムの緯度経度の位置情報などにより、車が走行した道がマッピングにより可視化され、どこが走行できる道なのか分かる。

 

菅野薫の作品
本田技研工業インターナビ 「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」(2013年)

ホンダのインターナビサービス「dots(design our transportation story)」によるプロジェクトである。

1989年のF1日本グランプリ予選にホンダのF1マシン、マクラーレンホンダに乗車したアイルトン・セナによって記録された、当時世界最速記録を音と光の演出で再現したもの。

実際の鈴鹿サーキットに設置したスピーカーとLEDライトの巨大インスタレーションを撮影している。

 

菅野薫の作品
東京オリンピック招致プレゼン 「太田雄貴 Fencing Visualized」(2013年~2016年)

Yuki Ota Fencing Visualized project -Technology×Fencing(2013)

オリンピックメダリスト太田雄貴選手と始めたプロジェクト「Fencing Visualized」。

 

Yuki Ota Fencing Visualized project -MORE ENJOY FENCING(2016)

 

世界で最も古い歴史を持つスポーツに一つといわれるフェンシング。

素人には難解なルールや早すぎる選手の動きを、感覚的にわかるようにモーションキャプチャーとAR技術を使って剣先の軌跡を可視化し、瞬時に繰り出されるさまざまな技を、アイコンに変換しリアルタイムで表示した。

 

フェンシングの課題を、テクノロジーとクリエーティブで解決をし、理解でき楽しめるスポーツへと前進させた。

 

菅野薫の作品 独立行政法人日本スポーツ振興センター
「SAYONARA国立競技場ファイナルセレモニー」(2014年)

スポーツの聖地として親しまれてきた国立競技場が56年の歴史に幕を下ろした際のファイナルセレモニーのプロジェクトに企画・演出として参加。

半世紀に渡る歴史に感謝と敬意を表すためのプロジェクトで、国立競技場の歴史を未来に紡ぐ炬火点灯リレーやアーティストによるライブが行われた。

56年という時間を、映像とテクノロジーでよみがえらせる「For The Future」の演出などにより構成された。

 

菅野薫の作品
独立行政法人日本スポーツ振興センター 「世界を更新しよう。」(2014年)

独立行政法人日本スポーツ振興センターで行われた「世界を更新しよう。」では、クリエイティブディレクター、企画としてプロジェクト参加。

さまざまなアスリートの美しいフォーム、 人間の限界に挑戦している姿を最先端の技術を駆使し、アスリートの素晴らしさ、尊さを、未来へのつながり、「スポーツの力が、世界を変える手段になる」ことを伝える作品となった。

 

菅野薫の作品
カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル

第60回カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」にて開催された電通のセミナー「Happy Hacking Redefining the Co-creation Frontier(ハッピーハッキング 共創の最前線を再定義する)」にメインアクトとして登壇した、テクノポップユニットPerfumeのステージ演出に最先端の技術を使用し、Perfumeのライブを通したプレゼンテーションが行われた。

 

リアルタイムにステージ上のPerfumeの3人のダンスの動きを映像解析し、体の形を認識し、それに合わせてトリミングした映像を映されるプロジェクションマッピンを使用した。

Perfumeの登壇発表と同時に新しく始動した「Perfume global website#003」はファンが自由に作品を作れ、Webから投稿されたオリジナルのアニメーションやツイートなどはステージパフォーマンスで実際に使用された。

 

菅野薫の受賞歴

「CONNECTING LIFELINES」

カンヌライオンズ:チタニウム部門チタニウムライオン(現ゴールド)受賞、サイバー部門ゴールド受賞を含む5部門で5個受賞(2012年)

D&AD2012:デジタルデザイン部門イエローペンシル(2012年)

アドフェスト2012:サイバーロータス部門ゴールドロータス受賞(2012年)

 

「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」

文化庁メディア芸術祭:エンターテイメント部門大賞受賞(2013年)

カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル:チタニウム部門グランプリ受賞ほか7部門で15の賞を受賞(2014年)

アドフェスト2014:インテグレーテッド、インタラクティブ、プロモの3部門でグランデ受賞(2014年)

 

Perfumeライフ「SXSW 2015」

文化庁メディア芸術祭:エンターテイメント部門審査委員会推薦作品受賞

 

個人受賞

一般社団法人 日本広告業協会:審査員特別賞受賞(2012年)

一般社団法人 日本広告業協会:クリエイター・オブ・ザ・イヤー受賞(2014年)など

 

リオオリンピック閉会式
菅野薫演出のフラッグハンドオーバーセレモニー

 

現地時間の2016年8月21日に閉幕し、閉会式が行われたリオデジャネイロオリンピックの終盤に、2020年のオリンピック開催都市である東京にオリンピック・パラリンピック旗を引き継ぐ儀式であるフラッグハンドオーバーセレモニーが開催された。

菅野薫はクリエイティブディレクターとして参加し、CDの佐々木宏や振付師のMIKIKO、アーティストの椎名林檎らと共に中心人物としてプロデュースを行った。

 

東日本大震災の際に世界中の人々から差しのべられた支援への感謝の気持ちを表す「復興・感謝」を表現。

リオの会場のフィールド表面に様々な言語による「ありがとう」という感謝の言葉を人文字で演出した。

 

映像パートでは日本のアニメやゲームの人気キャラクターや、日本のアスリート達が登場するなどダンスパフォーマンスと映像演出で会場を盛大に盛り上げた。

 

関連リンク

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