JANTIQUES(ジャンティーク)で黒田エイミらが購入したインテリアや古着28選

アンティーク好きにはたまらないショップジャンティーク。ジャンティークで購入した28点のインテリアや古着を、黒田エイミ、林真理子、坂元真澄らが紹介。

i bought編集部

目次

東野英樹

「ジャンティークオープン当初から、内田さんとは親交があるので10年以上お店に通っています」。アンティーク家具を軸に購入したコレクションの一部を提示してくれた東野氏。  

BENJAMIN 4 SOCKET LIGHT

JANTIQUESのソケット

「このライトのソケット部分は、ベンジャミンというメーカーの代物です。4灯のこのタイプは珍しいと思います」。

O.C. WHITE CO. STAND LAMP
O.C. WHITE co. WALL WITH LAMP

O.C. WHITE CO. STAND LAMP

O.C. WHITE co. WALL  WITH LAMP

「O.C ホワイトの壁付けライトとスタンドランプは、アメリカの工場で使用されていたものだと思われます。ランプやライトのアーム部分は曲線的でデコラティブなものより、厳粛で清閑な印象がある工業系の直線的なパーツに惹かれます」。

FOOTBALL TEAM VINTAGE BANNER

O.C. WHITE co. WALL  WITH LAMP

「ブルドックモチーフのアイテムはもともと好きですが、このフットボールチームのバナーは、絵柄がペイントでアウトラインのエッジに刺しゅうが施された非常に凝った作りの珍品。発見したときに即購入しました」。

TRAY TYPE PAINTING

TRAY TYPE PAINTING

「馬の絵画は、縁が丸く湾曲したトレイ型が特徴です。裏に1880年のパテント入りで、壁掛けかスタンドを使用して飾られていたものだと思います。謎めいた絵画や輸送困難な古物、1世紀越えのメーカーや年代の特定がしにくいもの、ジャンティークで運命的に欲しいアイテムと出会ったら悩まず即購入してしまいます」。

NICKEL PLATED SHOWCASE

NICKEL PLATED  SHOWCASE

「PRODの店内ショーケースは一定の周期で入れ替えるのですが、古いガラス特有のメラメラした表面に惹かれて購入しました。1800年代後半から1900年初頭の、製作技術が未発達の時代のガラスがこの製品の肝なので、バイヤーの安藤さんも輸送のときにすごく気を使うとおっしゃっていましたね」。

U.S.NAVY FOLDING BENCH

U.S.NAVY  FOLDING BENCH

「1930~40年代、U.Sネイビーの軍艦で使用されていた2mほどのロングベンチです。同じ材質のテーブルも存在するのですが、いつか購入したいアイテムのひとつです」。

東野英樹(PHIGVELディレクター)

2002年にPHIGVELを創設。 旗艦店であるPRODを2014年に中目黒に移転オープンさせ、 ウェアプロダクトから店舗に至るまで さらなる深い世界観を表現する気鋭デザイナー

坂元真澄

「二度と出会えないかもしれない希少価値の高い古物がジャンティークには並んでいます。自身が海外に買い付けに行ったと仮定しても絶対手に入らないものが、買える。古着1点をとってもバックボーンや年代に関しての知識、内田さんと安藤さんの目利きも絶対的な信頼がありますし。常人の着眼点ではない、一風変わったアイテムもありますが、売り手と買い手のマニアック度のレベルが合致しているので、高額な品物の争奪戦にもなるし、コレクターも足繁く通うのではないでしょうか」。

O.C WHITE CO. DESK LAMP
FARIES.MFG.co. DESK LAMP

O.C WHITE CO. DESK LAMP

FARIES.MFG.co. DESK LAMP

「2つのランプは米国創業の老舗メーカーのプロダクト、右が1890年代頃のO.C. ホワイト製、左が1910~1920年代のフェアリーズのものです。アーム部分の斑は、当時日本をイメージして焼き付け加工された、“ジャパン”と称される柄でコレクターも多く存在するようですね」。

PICTURE FRAME&VINTAGE PICTURE
(Hotel Lobby)

PICTURE FRAME&VINTAGE PICTURE (Hotel Lobby)

PICTURE FRAME&VINTAGE PICTURE (Hotel Lobby)

「額と写真の2セットで購入しました。ホテルのロビーのような場所をアングル違いで撮影した写真は、当時の時代感を漂わせる構築的な絵面と植物の入り方に惹かれて、アトリエに飾っています」。

PICTURE FRAME& VINTAGE PICTURE
(Harbor in Manhattan)

PICTURE FRAME& VINTAGE PICTURE (Harbor in Manhattan)

PICTURE FRAME& VINTAGE PICTURE (Harbor in Manhattan)

「これはおそらく第二次世界大戦後~1950年代頃のマンハッタンの港の写真です。歴史背景的には大戦の影響で工業が隆盛を極めた時代の風景ですかね。船は乗り物としても、外観や造形を見るのも好きです。写真の寸法に合わせて、額縁をわざわざ作成したとも推測できるような納まりの良さも、完成度の高さを感じさせる品だと思います」。

坂元真澄(スタイリスト)

2001年よりスタイリストとして独立後、ファッション誌を軸に 広告やカタログ、アーティストのスタイリングなどを手掛け多岐に渡り活躍する。 The VOICE MANAGEMENT所属

林真理子

比類なき店主の世界観、感覚を刺激する古着

林真理子

トップス_FOUKS PARIS/LEOPARD SATIN COAT
インナー_LEE/DENIM JKT
パンツ_LEVI’S 501/STUDENT MODEL PANTS
(ALL ABOVE WEAR JANTIQUES)

「ジャンティークのオープン当初からお店に遊びに行かせてもらっています。もう10年以上になるでしょうか。まだ私が前の職場に勤めていたとき。オフィスで休憩中に窓の外を覗くと、大きな黒い犬を手綱も付けず引き連れた、肌の焼けた髪の長い男性が、悠々と歩いているのをよく見かけていて。それが内田さんでした。鎗ヶ崎の交差点で、他の早歩きの通行人と相反してゆっくりと歩く姿は、すごく印象に残っています。あれだけ他には真似できないスタイルを持った人だから、お店で扱っているものも格好いい。その人のスタイルが醸し出すオーラ=お店で扱っている品物の信頼だから、そこの世界観に刺激されて古着を中心に買い物していますね。深い知識がなくても感覚で良いと思える古着が多いですから。着用のデニムはリーバイス501のステューデントモデル、古着のストレートデニムはピタッとタイトに穿くのが好みなので、501は似合わないと思っていたんですが、25~26サイズをジャンティークで見つけたことをきっかけによく穿いています。トップスのレオパードのサテンコートは、ブランドや生産国関係なく、その時のインスピレーションで購入しました。購入時は襟高だったんですが、文郁ちゃん(FUMIKA_UCHIDAデザイナー)がリメイクしてくれて、私にフィットするディティールに仕上げてくれました」。

黒田エイミ

アンティークな視点で選る、ユニセックスな古着

黒田エイミの紹介する古着

01_PENDLETON ROBE COAT

「7~8年前に購入したコート。ペンドルトンから連想されるネイティブな柄ではなく、無地のローブは珍しいし、緩いサイズ感で羽織れるので重宝しています。アンクルレングスで、着用したときのシルエットが綺麗です」

02_REPEATING PATTERN ONE PIECE DRESS

「一見花柄のように見えるのですが、古代のエジプトモチーフのような弓を引く人の絵が総柄で配されたワンピースです。少し褪色したイエローがクラシカルな雰囲気を漂わせていて、見ても着ても飽きないデザインだと思います」

03_DONNA KARAN ONEPIECE DRESS

「3~4年前の夏に買ったノースリーブのワンピースは、胸と背中の開き具合が絶妙で、すごく私にフィットするのでお気に入りです。生地もリネン素材で、着ていくうちにアタリが出てナチュラルな風合いが増してきました」

04_HIGH COLLAR SILK SHIRT

「シルク生地とスウィングトップのような襟のディティールの組み合わせが特徴的なシャツです。丈がかなり短くリメイクされていて、クセがありますがコーディネイトよってはかなり可愛く着られるので好きです」

05_SUEDE BUTTON SKIRT

「このスカートも3~4年前に色と質感にひと目惚れして手に入れたものです。デニムの様に見えますがネイビーに染色されたスエードが変わり種ですね。フロントのメタルボタンの組み合わせと配置も面白いです」

06_CHANEL SUEDE LOAFERS

「これは去年購入したシャネルのローファーです。光沢があるパテントレザーではなく、スエードの質感に惹かれて。ヴィンテージの靴で気に入ったアイテムを見つけてさらにマイサイズだったので即買いましたね」

07_JANTIQUES DENIM PANTS

「ハイウエストのデニムが好きなのと、形も大好きでした。ストレートタイプかつタイトなシルエットで脚もキレイに見えます。購入から2年ほど経過して徐々に体に馴染んできて、色の雰囲気もいい感じに仕上がってきてます」

「10年ほど前に友人に連れていってもらって以来、ジャンティークに通うようになりました。他の古着屋では見かけないアンティークなものが売っていて、これ!というものが毎回あります。ウィメンズの古着はもちろんですが、メンズのウェアも私にフィットするものがあれば購入してしまいます。これまでいろいろなジャンルのアイテムを買いましたが、洋服だけが全面に推し出された空間ではなく、家具や食器、裁縫道具なんかも合ってこそのショップの世界観。だからこそ自分に合った洋服がより自然に見つけられるような気がします。ジャンティークオリジナルのデニムも、2年ほどは穿いていて経年の良い風合いが出てきました。今回出したウェア以外にも5~6年前に買ったMA-1を毎年たくさん着ています(笑)」。

大川英伸

「人生で一番長く過ごす空間が、このサロンなので好きなものに囲まれて仕事をしたい」。と語ってくれた大川氏は、代官山の裏路地にあるヘアサロン“Praha”を経営するスタイリスト。「だからこそ内田さんが選び出したバックボーンや確固たる真価があるプロダクトを店舗には置いています。プラハの店舗は家具の取手、ボルトの1本までジャンティークで買ったマイナスねじのパーツを使用しています」。

TOLEDO STOOL

TOLEDO STOOL

「店舗を新設する際に無垢材のウッドカウンターを、自作で設置しました。その世界観に合う工業系の椅子が欲しくて、バイヤーの安藤さんに4脚セットで探していただいたトレドの1940~50年代の米国製スツールです」。

VINTAGE SCISSORS

VINTAGE SCISSORS

「一番大きな木製のハサミのオブジェは、ハリウッド映画の小道具らしく、他は布切りハサミだったり。錆びて朽ちた風合いが気に入って店舗の壁の装飾として使用してました。以前買い物に行った時はアメリカのバーバーの写真があったり、シザーケースも置いていたりマニアックなラインナップにいつも関心させられます」。

SMITH LIFTABLE CHAIR

VINTAGE SCISSORS

 

「1900年初頭のもので、店舗で髪をカットするときに座っています。100年以上前の昇降式の椅子を、今現在も現役で使えるなんて感慨深いものがあります」。

LA JEAN POMADE CAN

LA JEAN  POMADE CAN

「1920~1930年代に使用されていた“LA JEAN”という老舗メーカーのポマードの缶」。

ERIC CITY MFG.CO. STERILIZER CASE

ERIC CITY MFG.CO.  STERILIZER CASE

「6~7年前に購入したステリライザーケースです。法律上と衛生管理の面でハサミを消毒する規則があり、このケースに入れ管理します。床屋独特の製品ですね。こんなピンポイントなものも置いてあるジャンティークは本当に変わっていると思います」。

大川英伸(Praha Daikanyamaスタイリスト)

代官山Prahaのオーナーであり現役トップスタイリスト。 アパレル関係者やモデルなどを顧客に持ち、男女問わずその手腕を振るう。 現店舗は9割自身が手掛けた内装

 

 

※2016年03月発行『i bought VOL.12』に掲載された記事です。
※価格・販売状況は掲載当時のものになります。

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