ライダースの歴史を作り上げてきたLanglitz Leather(ラングリッツレザー)の魅力とは
世界中のバイカーが愛し、抜群の存在感を放ち続けるラングリッツレザーの魅力を紐解く。ラングリッツレザーが展開するライダースのティンバーラインやコロンビア、キャスケード、ヴィンテージラインなどの4型と人気アイテムも合わせてご紹介。
目次
Langlitz Leather(ラングリッツレザー)とは
オレゴン州ポートランドにて1947年に立ち上げられたレザーブランド。
創業者は1918年アイダホに生を受けたロス・ラングリッツ。
バイク事故で右足を欠損しながらも、義足でレースに参加し17年で47個もの賞を獲得。
第2次世界大戦の折りには軍所有のグローブ工場でレザーの裁断や加工技術を習得。
1946年あたりからは自身の手袋のほか、家族などの近しい間柄の存在にむけてジャケットなどを製作していた。
1947年には自身のレザーショップ「The Leather Garment Shop」をオープンさせる。
現オーナーのジャッキー・ラングリッツ・ハンセンに代替わりした後も、オレゴン州ポートランドより出ることはなく、1日6着ペースでのレザー製作を行い続けている。
フルオーダーで製作されるラングリッツレザーのライダースジャケットは、トラディショナルな製法を用いた普遍的なディティールとクオリティの高さで、世界中のバイカーから長く愛され続けている。
名古屋発のレザーブランド LANGLITZ BRAND(ラングリッツブランド)
LANGLITZ BRANDはラングリッツレザーズ社より認可を受け、2008年秋冬より日本で立ち上げられたアクセサリーライン。
全アイテムが日本国内で生産され、国産ならではのハイクオリティな製品をユーザーに届けることをコンセプトに展開される。
ブランド名に記されているBRANDの意味は、カウボーイが自身の所有する牛に家紋としてブランディング・アイアン(焼印)を押していたことによる。
ラングリッツレザーズ社へサンプルを送り、ブランディング・アイアンにて承認印を得ていることから、LANGLITZ(ラングリッツ)からのブランディング(BRAND)と言う意味でこの名が付けられている。
現在はケブラー糸を使用したパンツなどウェアも各種展開している。
ラングリッツレザーが展開する4つのライダースライン
ラングリッツレザーを代表するアイテムのライダースジャケットは、Columbia(コロンビア)やCascade(キャスケード)、Timberline(ティンバーライン)、Vintage Line(ビンテージライン)など4つのラインで構成されている。
それぞれが違う個性を持つラングリッツレザーのライダースジャケットラインについてご紹介。
ラングリッツレザーのライダース
コロンビア
コロンビアは1947年創業時から継続して展開されているラングリッツレザーの中でも最もトラディショナルなライダースラインで、ハーレーなどのヴィンテージバイクユーザーやレザー愛好家からも高い支持を得ている。
スタンダードなコロンビアラインはオフセットジッパーによりダブルフロントに仕上げられており、カスタムオプションによってシングルジッパーへの変更なども可能。
ウェストのラウンドカットにより腰が強めにホールドされ、バイクに乗ることで腰を痛めることを防ぐとともに痛みを緩和させる。
ウェストのサムブラウンベルトやその他のディティールは、注文により細かくカスタムすることが出来る。
ラングリッツレザーのライダース
キャスケード
レースなどの本格的なバイク走行を想定しデザインされたキャスケードラインは、ダブル仕立てのフロントディティールとコサックカラーが特徴。
現行のディティールではカラーにスナップボタンが施されているが、発売当初はボタンなしのシンプルなデザインとなっている。
コロンビアと並びラングリッツレザーの中でも特に人気が高いデザインで、背面にはバックヨークに沿って3本のピンストライプが施されている。
ラングリッツレザーのライダース
ティンバーライン
ティンバーラインのベースディティールは、発売当初よりハーフフロントの編上げウェスタンレザーシャツとして展開。
アームホールやチェストなどがタイトなシルエットに設定され、プルオーバータイプの場合はサイドにジップが施されている。
ハーフジップタイプへの変更や、フルジップの本格的なライダースジャケットとしてカスタムすることも可能。
その他、サイドにレースアップやショルダーパッチを施すなど、フルカスタムで作成されたモデルに関してはサイドワインダー(ガラガラ蛇)と名付けられる。
ラングリッツレザーのライダース
ヴィンテージライン
コロンビアやキャスケード、ティンバーラインなどラングリッツレザーを代表するデザインや、創業時から作られてきたディティールの根本となるヴィンテージモデルを復刻したライン。
それぞれカスタムメイドで製作されるため細かい意匠はことなるものの、創業者のロス・ラングリッツが着用していたレザーコートのレッドドックや、ポートランドの有名レーサーであるレッド・ライスがデス・ヘッド・ダービーで優勝した際に着ていたモデルのデスズヘッドなど、ラングリッツレザーの歴史を表すような商品構成で根強い人気を誇っている。
ラングリッツレザーでのカスタムオーダーの方法とオーダーのポイント
ラングリッツレザー製品を購入する際には、個人の要望に沿ったカスタムオーダーが可能となっている。
オーダーをするにあたってのポイントやその方法をご紹介。
多種多様なオーダーオプションがあるため、詳細はラングリッツレザーHPにて確認が必要。
ラングリッツレザーでのオーダー方法
ラングリッツレザーでのオーダーでは、好みの素材やディティール、細かいオプションの選択が可能となっている。
素材の選択では基本となるカウハイドとゴートスキンの他、ホースハイドやエルクスキンなどのスペシャルマテリアルも取りそろえている。
スタンダードマテリアルのカウハイドは25色からカラーの選択も可能。
肩や肘にあつらえるパデットの他、ライダースのシルエットやライニングなどディティールに付随するオプションを事細かに選び完成させて行く。
オプションはポケットの縁取りやステッチなど、多くのメニューがあるため詳しくはオフィシャルHPを参照するかディーラーで相談することを推奨する。
ラングリッツレザーのオーダーポイント
ラングリッツレザーのカスタムメイドはライダースジャケットだけではなく、パンツやベストなどもトータルでオーダーすることが可能。
革の種類を始めとして、パデットの有無やジーンズタイプでの製作などライダースと同様のカスタムを行える。
ライダースジャケットのサイズで胸囲が106.5cmを超える場合は、プラスチャージを行うことでビッグサイズシルエットに仕様を変えられる。
ラングリッツレザーの人気アイテム紹介
ラングリッツレザーではライダースの他にもカットソーやパーカー、ウォレットなど様々なアイテムを展開している。
その中でも特に人気の高いアイテムをご紹介。
ラングリッツレザーのワークシャツ
ラングリッツレザーのブランドロゴが大きくバックプリントされたワークシャツ。
ラングリッツレザーのレザーベスト
ラングリッツレザーの中でもスタンダードなシルエットに仕上げられたレザーベスト。
ラングリッツレザーのバッグパーツ
ウエストバッグなどを取り付けるストラップ。カラーも豊富でインパクトある。
ラングリッツレザーのウェストバック
フロントがライダースにも使用されるパデットで仕上げられたレザーのウェストバック。