シドヴィシャス、3JSB登坂らも着用のルイスレザーの魅力とは?
これまでモーターサイクル、ロックカルチャーを牽引してきたジャケットブランドLewis Leathers(ルイスレザー)。サイクロン、ライトニングといった定番アイテム、有名ブランドとのコラボアイテム、三代目J Soul Brothers登坂広臣、岩田剛典、甲本ヒロトら愛用有名人をご紹介。
目次
ルイスレザー(Lewis Leathers)とは?
イギリスで、最も古いモーターサイクルジャケットのブランド
1892年、「Dルイス・リミテッド」という名で創立されたのがはじまり。
1926年、モーターサイクルレースに焦点を定めたクロージングレンジを展開。
また、第2次世界大戦ではイギリス空軍「RAF」にフライングスーツやフライトジャケットなども供給していた。
1960年代には、アメリカ人デザイナー、バド・ガンズを起用し、ジャケット「BRONX」をリリース。
これは、イギリスで公開された映画『The wild one』(1953年)でマーロン・ブランドが着用したレザージャケットが、当時のイギリスにはまだ存在しないもので、若者達の要望に応えたものである。
その後、スタッズやバッジ、ワッペン、バックルなどのアイテムも販売。若者たちは、ジャケットを飾り立てることで、個性的なロッカーズ・スタイルを完成させた。
年代ごとに分けられたタグはトレードマーク
ルイスレザーの特徴は、それぞれのアイテムに付けられた年代ごとに異なるタグである。
現在は、黒の「AVIAKIT」に赤の「ウイング」という1960年代のタグデザインを復刻したもの。
ブランド創設初期は、前述の「AVIAKIT」と「ウイング」のタグに、「Lewis Leathers」と表記されたタグ、そして「REAL HIDE」タグで構成されており、「赤羽3連タグ」とも呼ばれた。
ルイスレザーの定番アイテム①サイクロン
ルイスレザーといえば、サイクロンとライトニングの2種類のレザージャケットが定番だ。
サイクロンは、1973に発売。胸のジップが斜めに入っているのが特徴である。
前面にスナップボタン留めとフラップ状のウエストバンドでジップ袖をカバー。ウェストバンドが後方に向かってアジャスターが付いている。
発売当初は素材にニットナイロンを使用されており、現在ではスタンダードのレッドナイロンとともにオプションでニットナイロンのアイテムもある。
やや着丈を長くして実用性を向上させたジャケットであるが、ルイスレザーの多くのジャケットの中でもシンプルで完成されたバランスを持ち合わせている。
カラーは、定番のブラックのほかに、ネイビー、ブラウン、ホワイト、レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ターコイズの9種類で展開されている。
ルイスレザーの定番アイテム②ライトニング
一方のライトニングは、1958年に発売されたルイスレザーを代表するスタンダードモデル。
胸のジップが縦に入っており、背面にはヨークがあるといった点が、サイクロンとの大きな違い。腰回りにウェストバンドはついておらず、両サイド前方に向かってダブルストラップのアジャスターがついている。サイクロンよりもフラットな腰回りである。
1977年には、このスタンダードなNo.391の後継モデルとして、No.402も発売されている。腰回りに違いがみられ、アジャスターが後方に向かって付けられている。また、前面にはドットボタンが加えられている。
カラー展開はサイクロンと同様である。ブラック、ネイビー、ブラウン、ホワイト、レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ターコイズの全9種類。
ルイスレザーのジャケットのサイズは?
ルイスレザーのジャケットは、「レギュラー」と「タイトフィット」の2種類のサイズで展開されている。
【レギュラーサイズ表】
32:身幅90cm 袖幅82cm 着丈61cm 肩幅43.5cm 袖丈63cm
34:身幅95cm 袖幅87cm 着丈61.5cm 肩幅44.5cm 袖丈63.5cm
36:身幅100cm 袖幅92cm 着丈62cm 肩幅45.5cm 袖丈64cm
38:身幅105cm 袖幅97cm 着丈62.5cm 肩幅46.5cm 袖丈64.5cm
40:身幅110cm 袖幅102cm 着丈63cm 肩幅47.5cm 袖丈65cm
42:身幅115cm 袖幅107cm 着丈63.5cm 肩幅48.5cm 袖丈65.5cm
44:身幅120cm 袖幅112cm 着丈64cm 肩幅49.5cm 袖丈66cm
46:身幅125cm 袖幅117cm 着丈64.5cm 肩幅50.5cm 袖丈66.5cm
48:身幅130cm 袖幅122cm 着丈65cm 肩幅51.5cm 袖丈67cm
50:身幅135cm 袖幅127cm 着丈65.5cm 肩幅52.5cm 袖丈67.5cm
【タイトフィットサイズ表】
32:身幅89cm 裾幅84cm 着丈63cm 肩幅41cm 袖丈63.5cm
34:身幅94cm 裾幅89cm 着丈63.5cm 肩幅42cm 袖丈64.5cm
36:身幅99cm 裾幅94cm 着丈64cm 肩幅43cm 袖丈65cm
38:身幅104cm 裾幅99cm 着丈64.5cm 肩幅44cm 袖丈65.5cm
40:身幅109cm 裾幅104cm 着丈65cm 肩幅45cm 袖丈66cm
42:身幅114cm 裾幅109cm 着丈65.5cm 肩幅46cm 袖丈66.5cm
レギュラーは、腕回りに余裕があり着用しやすい。
一方、タイトフィットは、胸や肩の辺りが狭くなっている。その分、全体の丈が長く、袖周りが広く作られているので、綺麗なラインを作り出し、すっきりとした印象になる。
ルイスレザーとコラボした有名ブランド
COMME des GARCONS(コムデギャルソン)×ルイスレザー
コムデギャルソン青山店限定のルイスレザー。
ダメージ加工がされており、袖口には「COMME des GARCONS」の文字がプリント。
背面には、コムデギャルソンのデザイナー、渡辺淳弥によるペイントが。
全て手書きであるため一つとして同じ物はなく、ペンキを使用しているため一度に生産できる数も限られている貴重なアイテムだ。
UNDERCOVER(アンダーカバー)×ルイスレザー
アンダーカバーの2016年初売りアイテムとして作られたのがこちら。サイクロンとライトニングの2種類で展開。
アンダーカバーのライダースジャケットで見られるコットンビエラをライニングに使用。さらに、総柄がプリントされ、キルティング加工も施されている。
また、ルイスレザーのタイトフィットをベースに、袖裏にキュプラを採用しているなど、着易さも重視されている。
NEIGHBORHOOD (ネイバーフッド)×FRAGMENT DESIGN(フラグメントデザイン)×ルイスレザー
ルイスレザーのサイクロンをベースとしたモデル。
両腕に加えられたカスタムパッチが特徴だ。全体はヴィンテージ加工が施されており、長年着込んだかのような雰囲気を醸し出す。素材に柔らかなラムレザー、ブランドネーム入りのオリジナル裏地、トリプルネームが入ったタグなど細部までコラボ感満載のアイテムだ。
ネイバーフッドの滝沢伸介、フラグメントデザインの藤原ヒロシは、プライベートでもルイスレザーのジャケットを使用しており、ブランドに対するこだわりが垣間見れる。
HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)×ルイスレザー
ルイスレザーのスーパーモンザをベースとしたジャケット。
素材にシープスキンが使用され、ライニングにはヒステリックグラマーの総柄テキスタイルが見られる。
また、オリジナルのスーパーモンザは肩と肘のパッドが特徴でもあるが、こちらはパッドの中綿を省略。よりシャープな印象になっており、スタンダードでは物足りないファンも満足のアイテムである。
多くの有名人に愛用されるルイスレザーのジャケット
三代目J Soul Brothers
岩田剛典と、登坂広臣は、ブルーのサイクロンを着用。イエローのライトニングを着用する姿も度々見かける。
生産数が少なく品切れ続出だったコムデギャルソン×ルイスレザーのコラボジャケットも2人ともきちんと抑えている。
三代目J Soul BrothersのパフォーマーELLY(エリー)は、コムデギャルソン×ルイスレザーのコラボジャケットのレッドを着用。
甲本ヒロト
ザ・クロマニヨンズのボーカル、甲本ヒロトもルイスレザーを愛用。ライブではもちろんのこと、音楽、バイク、ファッションなどの雑誌でも、度々ルイスレザーのジャケットを着用した甲本の姿を見られる。
中学生の頃にセックス・ピストルズに衝撃を受けて音楽を始め、趣味のバイクではハーレーなどを乗りこなし自らカスタムする程で、ルイスレザーの世界観にはまっている。
テレビ『ヨルタモリ』出演時には、ライトニングのNo.391を着用。
G-DRAGON
BIGBANGのリーダー、ファッショニスタとしても有名なG-DRAGONも、コムデギャルソン×ルイスレザーのコラボジャケットを着用。
ポール・マッカートニー
ザ・ビートルズでは、ポール・マッカートニーとジョン・レノンもルイスレザーのジャケットを着用していた。
イギー・ポップ
ルイスレザーのインスタグラムでは、ジェケットを着用したイギー・ポップを紹介している。
1970年代にはレオパード柄のRaw Power Jacketを着用。
昨年にはロンドンのショップで、Easy Rider Sportsmanを購入した。
ルイスレザーのアイテムを購入できる店舗
ROLL「Japan head office & Tokyo shop」(ロール、ジャパンハードオフィス&トウキョウショップ)
ルイスレザーのアイテムを販売しているのが、「Japan head office & Tokyo shop」だ。こここには、ルイスレザージャパンのオフィスもある。「ROLL」という名称でも親しまれている。他にも、各地やネット通販で38店の正規取扱店がある。
【Japan head office & Tokyo shop】
住所:〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町8-8
TEL&FAX/03-3464-8864
E-Mail/roll@xj9.so-net.ne.jp
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