【連載第37回】厳かに味わう日本の風情 モテる男の真夜中のおもてなし

昭和だろうが、平成だろうが、男子の本懐はただ一つ「モテる」である。某週刊誌で20年間ハレンチ企画を生み出してきた筆者が、「モテる」ために探求し続けた「女心」を「エロ」からひも解く新連載開始!
彼女・恋人が欲しい、彼女の作り方に悩める男子に捧げる本企画、第37回目。是非一読あれ。

原田 秀司

第37回:馴染みの美学 後編

 

今回は前回の続きです。

大物芸能人と大企業の役員クラスが通いつめるというキナ臭い秘密風俗店に潜入した私は、そこで働く嬢から情報をリークするため、プレイルームの一室で、一人、待ちぼうけを食らっておりました。

 

本来、客の入室から遅くとも1、2分でくるはずの嬢が10分経っても20分経っても現れません。

潜入がバレたのかと、不安になった私は外の様子を確かめようと、部屋から出ようとした瞬間……。

 

「おわっち! ひゃぁぁ!」

 

私は思わず情けない声で悲鳴をあげてしまいました。

なぜなら、私が内側からドアを開けようとした瞬間、外側からも同時にドアが開けられたからです。

しかも、そこには見るも無残な姿をした化け物がオゾマシイ姿で立っておったのです。

 

「あわわわっ! お、お助けぇ~」

 

化け物はベビードールを着てネピアの箱を小脇に抱え、強烈な厚化粧を施して恨めしそうに私を見上げいます。

 

「ぎゃあぁぁぁっ!」

 

どんなに上手に化けたといえど、それが先ほどのバア様であることは誰が見ても一目瞭然です。

 

「お、オエーーーッ!」

 

さらに恐ろしいことに化け物は一体ではありませんでした。バア様の両脇にもう2体、凄まじい姿をした妖怪が同じくネピアの箱を小脇に抱えて立っています。

 

「ドシーーーッ、ナンマンダブナンマンダブ!」

 

妖怪たちは全員、大駱駝艦の暗黒舞踊さながらの白塗りの顔に真っ赤な口紅をべったり塗りたくています。もはや、やれるかやれないかの問題ではありません。完全なホラーです。

妖怪たちは、尻餅をついて今にもマグソを漏らしそうな顔をしている私を見ながら、モニャモニャと何やら話合っています。

 

「く、喰われるッ!」

 

生まれて初めて命と貞操の危険を感じた私は金切り声をあげながら一目散に逃げ帰りました。

 

 

後日、年長の先輩と酒を飲む機会があり、例の化け物屋敷の話をしてみたところ意外な答えが返ってきました。

以下、先輩の談です。信じるか信じないかはあなた次第です。

 

「機械もそうだが、人間も旬を超えたり、古くなると、当然お払い箱になる。でも、長年馴染んだものが忘れられないと言う人が、世の中にはたくさんいるんだ。

特に戦後、廃墟の中から日本を再生させてきた人たちにとって、自分に馴染んだものは、辛い時代から一緒にのし上がってきた同士みたいなものなのだよ。

それは風俗も同じでね。そんな思いを同じくする人たちが金を出し合って、お払い箱になった風俗嬢を雇い入れる場所を作ったのさ」

 

 

こともあろうに私は戦後日本の立役者たちが苦肉を共にした嬢たちの墓場的な店に足を踏み入れてしまったというわけだ。クワバラクワバラ。

でも、皆さん、私はお払い箱になった嬢のために化け物屋敷を作った男たちのことを最高にかっこいいと思うのです。お下劣でありながらも、なんとも粋な話じゃありませんか。

 

昨今は人間関係が希薄になったと巷で言われております。

iboughtの読者の皆さんには是非、風俗やスナックや飲み屋でどんどん馴染みを作っていただきたいと思います。それも男の最高の美学の一つだと思うのです。

 

 

あ、私ですか?

私は某週刊誌で、破廉恥企画を20年以上も担当し、女性のヘソ下三寸のことだけを取材し続けてきた者です。私が馴染みにした店はたちどころに閉店します。私はサゲチンなのでしょうか。

 

原田秀司

原田秀司

1968年8月22日生まれ。静岡県出身。

早稲田大学教育学部国語国文科卒業。

平成5年より株式会社双葉社勤務。

週刊大衆在籍時に「アジアン大衆」「人妻大衆」など時代を翻弄する破廉恥極まりない増刊類を多数創刊。

人妻ブームの火付け役になりその後、別冊週刊大衆編集長に就任。

人妻ブーム終焉に伴い週刊大衆に帰化。副編集長を務める。

2012年直腸がんを患い、危うく三途の川を渡りそうになるも

名医のおかげで奇跡的に復活。入院中に悟りを開く。

現在、WEB日刊大衆の統括責任者をする傍ら、様々な企業とのコラボレーションをしながら書籍を出版。

主な担当書籍にFAプロ提携「ヘンリー塚本のセックスのすすめ」米国共和党とコラボした「トランプ革命」などがある。

9月6日には「日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術」(購入はコチラ)出版。医療、福祉業界での新展開を模索中。

連載「厳かに味わう日本の風情 モテる男の真夜中のおもてなし」について

彼女・恋人が欲しい。彼女の作り方。で悩む男子に、モテる為にはどうしたらよいのか具体的手法と女心を解説する本連載。

某エロ週刊誌で20年以上活躍し続ける筆者が、明日のアナタを「モテ男子」に導く!

 

第1回 発表!女がドン引く男のアレ

第2回 女子を惑わす男の下着

第3回 母性をくすぐる男の行動

第4回 女子に嫌われない覗きの作法

第5回 女子が大好きなアノ言葉

第6回 女子が抱かれたくなる合コンの席順

第7回 食べ方は前戯なのです

第8回 影練してますか?

第9回 ○○の秋

第10回 鳥のように…期間限定交際推奨を宣言

第11回 女の武器

第12回 男の武器

第13回 女子を惑わす最強の体型

第14回 美人は○○しない?

第15回 目病み女に風邪ひき男

第16回 変身

第17回 いつ祈るの? 今でしょ

第18回 カラオケの真髄

第19回 女子のヤル気スイッチ

第20回 世界中が腰を抜かした日本の兵器

第21回 賢者の贈り物

第22回 女神の産地

第23回 自分だけのカレンダーを作ろう

第24回 女子が我慢できない恥ずかしいこと

第25回 女子にモテない本当の理由

第26回 伝える技術

第27回 悲しい呼び名

第28回 惚れ薬

第29回 心はどこにある?

第30回 使ってみよう!昭和マンガ言葉

第31回 男らしいインスタグラムとは?

第32回 山の掟

第33回 悪魔のふりかけ

第34回 擬音語で遊ぼう

第35回 ホワイトデーの秘策

第36回 馴染みの美学

・第37回 本記事

 

第38回(最終回)は3月23日(木)掲載予定!

次回は連載最終回!お楽しみに。

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この記事を書いたライター

原田 秀司

1968年8月22日生まれ。静岡県出身。 早稲田大学教育学部国語国文科卒業。 平成5年より株式会社双葉社勤務。 週刊大衆在籍時に「アジアン大衆」「人妻大衆」など 時代を翻弄する破廉恥極まりない増刊類を多数創刊。 人妻ブームの火付け役になりその後、別冊週刊大衆編集長に就任。 人妻ブーム終焉に伴い週刊大衆に帰化。副編集長を務める。 2012年直腸がんを患い、危うく三途の川を渡りそうになるも 名医のおかげで奇跡的に復活。入院中に悟りを開く。 現在、WEB日刊大衆の統括責任者をする傍ら、様々な企業との コラボレーションをしながら書籍を出版。 主な担当書籍にFAプロ提携「ヘンリー塚本のセックスのすすめ」や 米国共和党とコラボした「トランプ革命」などがある。 9月6日には「日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術」を 出版。医療、福祉業界での新展開を模索中。

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