【連載第36回】厳かに味わう日本の風情 モテる男の真夜中のおもてなし

昭和だろうが、平成だろうが、男子の本懐はただ一つ「モテる」である。某週刊誌で20年間ハレンチ企画を生み出してきた筆者が、「モテる」ために探求し続けた「女心」を「エロ」からひも解く新連載開始!
彼女・恋人が欲しい、彼女の作り方に悩める男子に捧げる本企画、第36回目。是非一読あれ。

原田 秀司

第36回:馴染みの美学

 

今でこそ会社に行けば、朝から晩まで鼻クソをほじくりながらスポーツ新聞を読んでいる窓際野郎の私ですが、若い頃は馬車馬のように働いたものです。

特に私が新人の頃は、現在のように通信手段が発達しておらず、編集長からは「情報は足で稼げ」との厳命を受けておりました。

 

よって、現場の編集部員たちは、ほとんど会社には顔を見せず、それこそ街じゅうを駆けずり回っていたのです。

当然、新人だった私も、もれなく街に出て、デカさながらの聞き込みをしておったのです。

 

 

ある日のこと、大物演歌歌手や大企業の役員クラスばかりが通う風俗店があるというキナ臭い情報をキャッチした私は、そこで「待ち伏せ」をするべく現地に赴きました。普段は聖人君子のように振る舞うお歴々方の好色な化けの皮をはがすというのが主な目的です。

 

場所は山手線の某駅から歩いて数分。VIPばかりが来るという割には、建物はボロく、店内からは風俗特有の石鹸の香りではなく、寺にありがちな線香くさい香りが漂ってきます。

 

「ううう…これは怪しい」

 

私が恐る恐る受付に忍び込むと、そこにはバア様が一人、座っておりました。バア様の横からは何やら怪しげな煙が立ち上っています。どうやら抹香臭い原因はこの老婆のようです。

 

よく見るとバア様は、小さな体を丸めてうつらうつらと居眠りをしています。夜も9時を過ぎ、本来、風俗ならゴールデンタイムとも言える時間にもかかわらず店内には客がいる気配は微塵も感じられません。

 

「本当にここが、例の店なのかな」

 

不安になった私は取材メモを何度も見直しましたが、ここに間違いありません。

途方にくれた私は意を決して鼻ちょうちんを膨らませているバア様に声をかけてみることにしました。

 

「あの~、すみません」

「はひっ、いらっしゃ…ヒデぶっ」

 

私は腰を抜かしそうになってしまいました。

なぜなら慌てたバア様の口から入れ歯がぶっ飛んできたからです。

 

「ヒーッ! ナンマンダブナンマンダブ」

 

目の前で失神寸前の私をよそにバア様は入れ歯を口に戻し、もぐもぐと直しています。

むにゃむにゃむにゃ…

バア様は入れ歯を直すと、何事もなかったように私に語りかけます。

 

「あんた、一人かい?」

「はい」

「ここは初めてかい?」

「はい」

「誰かの紹介かい?」

「いいえ」

「そいつは困ったねぇ」

 

何を困ったというのでしょう。やはりここは一見さんお断りのVIP専用の秘密風俗に違いありません。

しばらく困った顔をしていた老婆は意を決したのか、「じゃあしょうがないねぇ」とひとりごちた後、席を立ってヨタヨタとプレイルームらしい方向へ歩いていきます。誰かを呼びに行くのか。それとも女の子たちの様子を見に行くのか。いずれにせよ、私はむにゃむにゃと口を動かしながら暗がりに消えていこうとする老婆の後ろ姿をただ呆然と見つめるしか術はありません。

 

すると突然、老婆はぐるりとこちらを振り向いて、やはり口をもぐもぐさせながら、私に「おいでおいで」と手招きするではありませんか。

慌てて老婆の後を追いかけると、彼女は一つの部屋を指さし「ここで待て」と言います。仕方なく私はプレイルームで嬢を待つことにしました。

嬢が来たら取材である旨を話し、カネでもつかませて、この館の真相を聞こう。そう思っておりました。

 

待つこと20分。嬢が来る気配は全くありません。もしかしたら取材であることがバレたのでは?

不安になった私は、ドアを開けて外の様子を見ようとしました。

その刹那…。

 

 

いいところですが、ページの都合で続きは次週です。

さて、私は一体、どんな目に遭うのか?そして老婆の正体は?

 

 

あ、申し遅れました。

私は某週刊誌で、破廉恥企画を20年以上も担当し、女性のヘソ下三寸のことだけを取材し続けてきた者です。取材でいい目に遭ったことは一度もありません。

 

 

原田秀司

原田秀司

1968年8月22日生まれ。静岡県出身。

早稲田大学教育学部国語国文科卒業。

平成5年より株式会社双葉社勤務。

週刊大衆在籍時に「アジアン大衆」「人妻大衆」など時代を翻弄する破廉恥極まりない増刊類を多数創刊。

人妻ブームの火付け役になりその後、別冊週刊大衆編集長に就任。

人妻ブーム終焉に伴い週刊大衆に帰化。副編集長を務める。

2012年直腸がんを患い、危うく三途の川を渡りそうになるも

名医のおかげで奇跡的に復活。入院中に悟りを開く。

現在、WEB日刊大衆の統括責任者をする傍ら、様々な企業とのコラボレーションをしながら書籍を出版。

主な担当書籍にFAプロ提携「ヘンリー塚本のセックスのすすめ」米国共和党とコラボした「トランプ革命」などがある。

9月6日には「日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術」(購入はコチラ)出版。医療、福祉業界での新展開を模索中。

 

連載「厳かに味わう日本の風情 モテる男の真夜中のおもてなし」について

彼女・恋人が欲しい。彼女の作り方。で悩む男子に、モテる為にはどうしたらよいのか具体的手法と女心を解説する本連載。

某エロ週刊誌で20年以上活躍し続ける筆者が、明日のアナタを「モテ男子」に導く!

 

第1回 発表!女がドン引く男のアレ

第2回 女子を惑わす男の下着

第3回 母性をくすぐる男の行動

第4回 女子に嫌われない覗きの作法

第5回 女子が大好きなアノ言葉

第6回 女子が抱かれたくなる合コンの席順

第7回 食べ方は前戯なのです

第8回 影練してますか?

第9回 ○○の秋

第10回 鳥のように…期間限定交際推奨を宣言

第11回 女の武器

第12回 男の武器

第13回 女子を惑わす最強の体型

第14回 美人は○○しない?

第15回 目病み女に風邪ひき男

第16回 変身

第17回 いつ祈るの? 今でしょ

第18回 カラオケの真髄

第19回 女子のヤル気スイッチ

第20回 世界中が腰を抜かした日本の兵器

第21回 賢者の贈り物

第22回 女神の産地

第23回 自分だけのカレンダーを作ろう

第24回 女子が我慢できない恥ずかしいこと

第25回 女子にモテない本当の理由

第26回 伝える技術

第27回 悲しい呼び名

第28回 惚れ薬

第29回 心はどこにある?

第30回 使ってみよう!昭和マンガ言葉

第31回 男らしいインスタグラムとは?

第32回 山の掟

第33回 悪魔のふりかけ

第34回 擬音語で遊ぼう

第35回 ホワイトデーの秘策

・第36回 本記事

 

第37回は3月23日(木)掲載予定!

風俗で待たされた末に、一体どんな目に遭うのか?そして老婆の正体は?

お楽しみに。

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この記事を書いたライター

原田 秀司

1968年8月22日生まれ。静岡県出身。 早稲田大学教育学部国語国文科卒業。 平成5年より株式会社双葉社勤務。 週刊大衆在籍時に「アジアン大衆」「人妻大衆」など 時代を翻弄する破廉恥極まりない増刊類を多数創刊。 人妻ブームの火付け役になりその後、別冊週刊大衆編集長に就任。 人妻ブーム終焉に伴い週刊大衆に帰化。副編集長を務める。 2012年直腸がんを患い、危うく三途の川を渡りそうになるも 名医のおかげで奇跡的に復活。入院中に悟りを開く。 現在、WEB日刊大衆の統括責任者をする傍ら、様々な企業との コラボレーションをしながら書籍を出版。 主な担当書籍にFAプロ提携「ヘンリー塚本のセックスのすすめ」や 米国共和党とコラボした「トランプ革命」などがある。 9月6日には「日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術」を 出版。医療、福祉業界での新展開を模索中。

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