【連載第21回】厳かに味わう日本の風情 モテる男の真夜中のおもてなし

昭和だろうが、平成だろうが、男子の本懐はただ一つ「モテる」である。某週刊誌で20年間ハレンチ企画を生み出してきた筆者が、「モテる」ために探求し続けた「女心」を「エロ」からひも解く新連載開始!
彼女・恋人が欲しい、彼女の作り方に悩める男子に捧げる本企画、第21回目。是非一読あれ。

原田 秀司

21回:賢者の贈り物

 

そいつが我が家に訪れるようになったのは、ちょうど去年の今頃のことでした。

 

朝の6時頃、ベランダで妙な物音がするので、よもや変態でも潜んでいるのかとカーテンを開けてみたところ、そいつが狂ったように踊っていたのです。

不敬にもそいつは私に尻を向けて、ジッタンバッタンと、それはそれはブサイクに踊っています。

 

こ、こいつ、こんな朝からナニをしとるんじゃろか…。

 

よくよく見ると100メートル向こうのマンションに女子がいるようです。どうやら彼はその女子に向かって猛烈に求愛しているようなのです。まだ薄暗いのと、距離が遠いこともあって彼女の表情はあまりよくわかりませんが、完全にガン無視されているのは誰が見ても一目瞭然です。

 

しっかし、ヘタックソな踊りだな~。どう見ても変質者にしか見えんぞ。

 

しばらくその踊りを見ていた向かいのマンションの女子も、彼を変態野郎だと確信したのか、逃げるように去って行ってしまいました。

 

がっくりとうなだれる彼。踊りがブサイクなだけにより一層哀れに感じます。朝っぱらから、あまりにも悲惨な光景を目の当たりにした私は、せめてもと思い部屋の中から、彼に拍手喝采を浴びせてやりました。

 

すると彼はこちらに振り返り「カー」と叫んで去って行ったのです。これが私とカー太郎との出会いでした。そうです。彼とはカラスなのです。

 

 

ところで皆さんはカラスの序列のことをご存知でしたでしょうか。

簡単に言えばカラスは偉ければ偉いほど高い場所に止まっています。そこから連想するに我がアバラ家にやってきたカー太郎の序列はヒラもヒラ、私と同じ窓際野郎の大ヒラガラスということになります。

 

そんなヒラガラスのカー太郎ですが、私が拍手喝采して以来、頻繁に我が家に訪れるようになりました。そしてなぜか彼はいつも私に「手土産」を持参するのです。

手土産は大体が虫や動物の死骸という迷惑極まりないものでしたが、私はやんやともて囃し、手を叩いて喜びました。その度にカー太郎は大いに喜び、私の前でブッサイクな踊りを披露するのです。ネズミの死体の前で踊るカラス。それを見て喜ぶ変態男。ご近所様からすればまさに地獄絵図と言えましょう。

 

そんな関係がしばらく続いた後、桜の咲く頃にカー太郎はピタリとこなくなりました。

 

それからしばらくカー太郎のことはすっかり忘れておりましたが先日、思わぬところでカー太郎と再会したのです。なんと彼は都庁の展望台にいたのです。ブッサイクな踊りは相変わらずでしたが、妙な威厳を漂わせています。

そうです。彼はカラス業界で異例の大出世を遂げていたのです。都庁の上を陣取っているということは、人間社会で言えば社長か専務クラスということになりましょうか。

 

 

ある調査会社によると、人間界でも社会的に成功している男子の10人中9人は人に会うときに手土産を持っていく習慣を持っている人だと言います。また、一般的な女子の10人に9人が、いつも手土産を持参する男子とついついハメたくなってしまうという驚愕の調査報告も出ています。

 

そういえば、私の知り合いのたたき上げの社長や著名人も会うと必ずナニかくれる人でした。しかも、くれるものは決して万人に喜ばれるものでなく、時には迷惑に近いものだったりします。それでいいのです。贈り物はモノではなく気持ちなのです。

 

決して体が大きいわけではないカー太郎が出世したのは、絶えず周囲に贈り物をしていたからに違いありません。世はお歳暮シーズン。すっかり消えかけた日本の古き良き文化ですが、出世して女子とハメ狂いたい男子は是非、この伝統を受け継いでもらいたいと思います。

 

 

あ、私ですか?

私は某週刊誌で、破廉恥企画を20年以上も担当し、女性のヘソ下三寸のことだけを取材し続けてきた者です。学生時代、女子の誕生会に電動こけしを持参して大顰蹙をかったことがあります。

 

 

原田秀司

原田秀司

1968年8月22日生まれ。静岡県出身。

早稲田大学教育学部国語国文科卒業。

平成5年より株式会社双葉社勤務。

週刊大衆在籍時に「アジアン大衆」「人妻大衆」など時代を翻弄する破廉恥極まりない増刊類を多数創刊。

人妻ブームの火付け役になりその後、別冊週刊大衆編集長に就任。

人妻ブーム終焉に伴い週刊大衆に帰化。副編集長を務める。

2012年直腸がんを患い、危うく三途の川を渡りそうになるも

名医のおかげで奇跡的に復活。入院中に悟りを開く。

現在、WEB日刊大衆の統括責任者をする傍ら、様々な企業とのコラボレーションをしながら書籍を出版。

主な担当書籍にFAプロ提携「ヘンリー塚本のセックスのすすめ」米国共和党とコラボした「トランプ革命」などがある。

9月6日には「日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術」(購入はコチラ)出版。医療、福祉業界での新展開を模索中。

連載「厳かに味わう日本の風情 モテる男の真夜中のおもてなし」について

彼女・恋人が欲しい。彼女の作り方。で悩む男子に、モテる為にはどうしたらよいのか具体的手法と女心を解説する本連載。

某エロ週刊誌で20年以上活躍し続ける筆者が、明日のアナタを「モテ男子」に導く!

 

第1回 発表!女がドン引く男のアレ

第2回 女子を惑わす男の下着

第3回 母性をくすぐる男の行動

第4回 女子に嫌われない覗きの作法

第5回 女子が大好きなアノ言葉

第6回 女子が抱かれたくなる合コンの席順

第7回 食べ方は前戯なのです

第8回 影練してますか?

第9回 ○○の秋

第10回 鳥のように…期間限定交際推奨を宣言

第11回 女の武器

第12回 男の武器

第13回 女子を惑わす最強の体型

第14回 美人は○○しない?

第15回 目病み女に風邪ひき男

第16回 変身

第17回 いつ祈るの? 今でしょ

第18回 カラオケの真髄

第19回 女子のヤル気スイッチ

第20回 世界中が腰を抜かした日本の兵器

・第21回 本記事

第22回 女神の産地

第23回 自分だけのカレンダーを作ろう

第24回 女子が我慢できない恥ずかしいこと

第25回 女子にモテない本当の理由

第26回 伝える技術

第27回 悲しい呼び名

第28回 惚れ薬

第29回 心はどこにある?

第30回 使ってみよう!昭和マンガ言葉

第31回 男らしいインスタグラムとは?

第32回 山の掟

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この記事を書いたライター

原田 秀司

1968年8月22日生まれ。静岡県出身。 早稲田大学教育学部国語国文科卒業。 平成5年より株式会社双葉社勤務。 週刊大衆在籍時に「アジアン大衆」「人妻大衆」など 時代を翻弄する破廉恥極まりない増刊類を多数創刊。 人妻ブームの火付け役になりその後、別冊週刊大衆編集長に就任。 人妻ブーム終焉に伴い週刊大衆に帰化。副編集長を務める。 2012年直腸がんを患い、危うく三途の川を渡りそうになるも 名医のおかげで奇跡的に復活。入院中に悟りを開く。 現在、WEB日刊大衆の統括責任者をする傍ら、様々な企業との コラボレーションをしながら書籍を出版。 主な担当書籍にFAプロ提携「ヘンリー塚本のセックスのすすめ」や 米国共和党とコラボした「トランプ革命」などがある。 9月6日には「日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術」を 出版。医療、福祉業界での新展開を模索中。

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