クリエイター行きつけの本屋5選と愛読書22選

桐島ローランド、HUE、KUJUN、高栁公太郎、押見健太郎のBOOKMARC、嶋田洋書、東塔堂などお気に入りの書店と愛読書を紹介。インスピレーションの源として、仕事の資料として、気分転換として、クリエイターが通う本屋と、読んでいる本とは。

i bought編集部

目次

桐島ローランド

写真家桐島ローランド

「昨年オープンした時から『BOOKMARC』にはよく通っています。最近は海外でも日本でも独自のセンスが表れるセレクトショップ的な書店が増えていますね。大型の書店だとあまりにも本の数が膨大すぎて愕然としてしまいます。だから、こういう自分の感覚に合う本を選んで提案してくれる書店は僕にとってはありがたいんです。僕はほとんど英語の本しか読まないので、洋書のタイトルが充実しているキンドルを活用しています。移動の時にかさばらなくて便利なんです。だから、今では読みたい本のほとんどはキンドルで手に入れています。ただ、写真集はサイズや装丁も重要な要素なので、デジタルではなくリアルな本を買うようにしていますね」。

PICK UP BOOKS

桐島ローランドの愛読書

01_『超訳 ニーチェの言葉』/ニーチェの著書の中に出てくる言葉を抜粋し、解りやすい訳で紹介。「カオスの時代に向かっている今、哲学的な本に目が向いています」。 

02_『わたしはマララ』/イスラム武装勢力に銃撃され怪我を追った少女・マララが記した手記。子どもへの教育の重要性を訴えかける。 

03_『BAILEY’S STARDUST』/ファッション写真家の重鎮、デビッド・ベイリーの全時代の作品をまとめた写真集。「BOOKMARC」にて購入。 

04_『STAND』/銃で撃たれたような独特のポーズの絵で知られるロバート・ロンゴは大好きなアーティストのひとり。こちらもこの日、「BOOKMARC」で見つけて購入

 

桐島ローランド(写真家)

1968年生まれ、神奈川県出身。セント・メリーズ・インターナショナル・スクール卒業後、ニューヨーク大学芸術学部写真科に入学、卒業後プロカメラマンとしてN.Y.で活動開始。’93年からは東京に拠点を移して活動している

 

BOOKMARC

BOOKMARC

ADDRESS_東京都渋谷区神宮前4-26-14

TEL_03-5412-0351   

STORE HOURS_12:00〜21:00

HOLIDAY_不定休

アート、ファッション関連書籍、写真集のほか、オリジナルのステーショナリーも充実している

 

 

HUE

DELUXEデザイナーHUE

「今回選んだ本はDELUXE(デラックス)の今年のA/Wのコンセプトとリンクする写真集です。どれも僕のインスピレーションの源になっています。MTV世代なので海外の情報が欲しくて、子どもの頃から近くの書店で海外の写真集や雑誌を買っていました。今ではネットも普及して情報も簡単に手に入れられるようになりましたが、逆にこういう独特の視点で編集されて装丁されたアーカイブには“モノ”としての魅力と強みを感じますね」。

PICK UP BOOKS

HUEの愛読書

01_『the white T』/さまざまなホワイトT姿の人々を収めた写真集。「シンプルな白Tは僕のファッションの原点。サイズ感やヨレ具合、体型などでさまざまに見え方が違ってくるのが面白い」。

02_『SNOWDON BLUE』/スウェーデンのブランド、ACNEが出版した写真集。イギリスの写真家、スノードンが撮影したブルーシャツ姿の著名人のポートレートを多数収録。

03_『UNIFORM:ORDER AND DISORDER』/MoMA PS1で開催されたユニフォームをテーマにした展示の図録。装丁も美しい

04_『BUFFALO』 /’80年代にロンドンを席巻したクリエイティブ集団「バッファロー」が手掛けたファッションフォトなどを収録。「次のA/Wの裏テーマにもなっています」

 

HUE (ヒュー)(DELUXEデザイナー)

20代で渡米し、帰国後の2003年に「DELUXE」をスタート。“ストリートテイラー”をコンセプトに掲げ、自身が影響を受けたアメリカンカジュアルなどベースに、より上品に昇華した新たなカジュアル観で東京シーンを牽引する

 

嶋田洋書

嶋田洋書

ADDRESS_東京都港区南青山5-5-25 T-PLACE 1F A103

TEL_03-3407-3863 STORE

HOURS_11:00〜20:00

HOLIDAY_無休

南青山に店を構えて半世紀になる老舗のヴィジュアル洋書専門店。 ジャンルも幅広く品数も豊富

 

 

KUJUN

ミュージシャンKUJUN

「ビジュアル優先の本をパラパラ眺めることが多いです。本の形や存在感みたいなものに惹かれがちなので、読まずにただ置いておくだけで満足しているものもあります。本棚に並べる時も色や形で統一してみたり、インテリア的な意味合いもありますね。特にある分野の本を掘り下げることもなく、広く浅くのタイプです。時代の流れに乗り遅れるのが怖いので、その時々によって読む本もファッションもコロコロ変わるんです」。

PICK UP BOOKS

KUJUNの愛読書

01_『EMBLEM:hybrid reference』/事務所に突如送られてきた謎の1冊。「ビジュアルブックですが、内容も意味不明なうえ、付属のCDの音もヤバいんです」。

02_『Bruno Munari』/絵本作家としても有名なイタリアの美術家、ブルーノ・ムナーリのドローイング作品集。「インテリアとして置いておいてたまにパラパラめくります」。

03_『henk visch作品集』/オランダの彫刻家、ヘンク・フィシュの作品集。ナディッフにて購入。

04_『さわひらき:UNDER THE BOX,BEYO ND THE BOUNDS』/最近影響を受けたイギリス在住の日本人アーティスト、さわひらきの映像作品を収録。

05_『THE BEST OF OLD JAPAN』/母親にもらった古い洋書。外国人が撮った日本の昔の人物や風景が収められている

 

KUJUN (クジュン)(ミュージシャン)

1971年生まれ、神奈川県出身。音楽家、サウンド・インスタレーション、ドラマー。 映画・ドラマ・CM、等の音楽制作を手掛ける。また、自身のレーベル「wiowio so unds」ではプロデューサーも務め、自身の新ユニット「Khaki」でも活躍中

 

古書ビビビ

古書ビビビ

ADDRESS_東京都世田谷区北沢1-40-8土屋ビル1階   

TEL_03-3467-0085  

STORE HOURS_12:00〜21:00  

HOLIDAY_火曜、第1・第3水曜

下北沢に店を構えるオールジャンル取り扱いの古書店。希少本のほか新刊・自費出版本も充実している

 

 

高栁公太郎

ヘアメイクアップアーティスト高栁公太郎

「ヘアメイクという仕事柄、ファッション関連の書籍や写真集に目を通すことが多いですが、僕の場合、実際は文章を読む方が好きなタイプだと思うんです。印象的なビジュアルで刺激を受けることもありますが、やはりストーリー性の高い小説や漫画の方が入り込める。何気なく読んだりした作品から、人生観が変わるほどの影響を受けたりしています。ビジュアルとストーリーの両方で訴えかけてくる漫画は特にそうですね」。

PICK UP BOOKS

高栁公太郎の愛読書

01_『寄生獣』/謎の寄生生物を右手に宿した高校生・新一の視点で寄生生物と人間の対立を描いた岩明均の作品。「強いメッセージ性に小学生ながら衝撃を受けました」。

02_『AKIRA』/近未来の荒廃した東京を舞台に少年たちの超能力バトルを描いた大友克洋の名作。「まるでその世界を体験してきたかのような完成された物語に感動しました」。

03_『心が雨漏りする日には』/中島らもが自身の躁鬱体験を綴った1冊。「心が弱っていた時に出会い、随分ラクにしてくれました」。

04_『五分後の世界』/第二次大戦から現代まで戦争を継続しているパラレルワールドの日本を描いた村上龍の作品

 

高栁公太郎(ヘアメイク)

1981年生まれ、東京都出身。高校卒業後、バックパッカーとして放浪した後、美容師に。その後、独立し、現在はヘアメイクとして雑誌や広告を中心に活動している

 

 

地球堂書店

地球堂書店

ADDRESS_東京都台東区浅草1-39-9   

TEL_03-3841-5984  

STORE HOURS_10:00〜17:30  

HOLIDAY_水曜

浅草の伝法院通りに店を構える古書店。

「自宅からも近いし、自分と相性のいい本が多く揃っているので重宝しています」

 

 

押見健太郎

アートディレクター/グラフィックデザイナー押見健太郎

「西洋のデザインばかりに目が向きがちでしたが、最近は日本人としてどう表現していくかが自分の課題になっています。和に振りすぎず、和を表現する。そのために参考になる本を今集めているところです。そう思い始めたのには、井浦新さんの存在が大きいですね。新さんのブランドのグラフィックを担当しているのですが、かなり難しいお題を与えられます。それを解決するヒントになる本を新さんから教えてもらうことも多いですね」。

PICK UP BOOKS

押見健太郎の愛読書

01_『空海の世界』/さまざまな書家による空海を表現した書を掲載。 

02_『ドキドキしちゃう』/岡本太郎の絵としての書を収録。「Tシャツのグラフィックで悩んでいた時に、新さんから紹介された本です。 

03_『芹沢銈介の文字絵』/染織工芸家・芹沢銈介の色彩豊かな文字絵作品を収録。「文字と画の組み合わせのバランス感覚と配色を参考にしています」。 

04_『陰翳礼讃』/谷崎潤一郎が著した日本の陰影の美。「日本ならではの美の本質的な捉え方に感銘を受けました」。 

05_『横尾忠則全集』/「日本のポップアートの第一人者として押さえておきたく、大学の時に購入しました」

 

押見健太郎(アートディレクター/グラフィックデザイナー)

1978年生まれ、埼玉県出身。千葉大学工学部卒業。アートディレクター/グラフィックデザイナーとして、広告やアパレル、ブランディングなど幅広い分野で活躍している

 

東塔堂

東塔堂/Totodo

ADDRESS_東京都渋谷区鶯谷町5-7 第2ヴィラ青山1F   

TEL_03-3770-7387  

STORE HOURS_12:00〜20:00  

HOLIDAY_日曜

アートブック、写真集、建築、美術等の古書を取り扱う代官山のショップ。

「訪れたら必ずヒントになる本が見つかります」

 

 

※2014年06月発行『i bought VOL.06』に掲載された記事です。

※価格・販売状況は掲載当時のものになります。

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