高木完らの“ここ最近で一番よかった”ライヴとは?

高木完をはじめ、8人のクリエイターに質問した。さまざまなモノを生み出すクリエイターたちをして“1番よかった”と言わしめるライヴ”とは、一体どんなものだろう?
実際に会場で手に入れたグッズを見せてもらうとともに、そのライヴで彼らがどんなことを感じ、得たものが何だったのか、語り尽くしてもらった。

i bought編集部

高木完:Kan Takagi

高木 完氏

 

2014.12.9 Grand Gallery HOME PARTY 忘年会 @Grand Gallery

2014.12.9 Grand Gallery  HOME PARTY 忘年会 @Grand Gallery

 

圧倒され、食い入るように観ていたら、 終わっていた

「ここグランド ギャラリーで月に1〜2回やっている“HOME PARTY”で観た、憂歌団の内田勘太郎さんのライヴは、本当にガツンと気持ちを持っていかれましたね。

音で何万光年も先に飛ばされるというか。

パーティー自体は、友達の友達くらいまでを呼んでやっている小さなもので、ぼくもよくDJとして出演しています。

目の前で敏腕のミュージシャンの演奏が観られるし、大好きな人たちに会えるから、本当に大好きなパーティーです。

12月19日は、内田勘太郎さんとケニー井上さんがライヴを行い、DJとしてぼくと(屋敷)豪太と(DJ)ノリを含めた7人が参加しました。

実はぼく、勘太郎さんのライヴを観るのは初めてだったんです。

高校生の時、テレビで憂歌団のライヴを観た以来だから40年振りくらいかな。

とにかく圧倒されているうちにライヴが終わってしまう感覚は久しぶりでした。

音楽に初めて出会った少年のような感じ(笑)。

ギター1本でこんなにも音を縦横無尽に飛び交わせることに驚いたし、何より聴いていて本当に気持ちがよかった。

ぼくは音だけで衝撃を与えるものが好きなんだと再確認できたし、新たに自分も何かをやろうって気持ちにさせられました。

今、このタイミングで勘太郎さんの音楽に巡り会えて本当によかった!」。

 

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ALBUM  「DES’E MY BLUES」

ALBUM_「DES’E MY BLUES」

「ライヴの最初に必ず演奏する『一陣の風 Wild blow』も入っているインストアルバムです。ここには入っていないんだけど、ライヴでバイオリニストの金原千恵子さんとやった新曲がカッコよかった」

 

高木 完(DJ, 音楽プロデューサー)

 

‘70年代のロンドンパンクに衝撃を受け、’80年代前半にバンド「東京ブラボー」を結成。DJのキャリアもスタート。その後、藤原ヒロシ氏と「タイニーパンクス」として、日本のヒプホップ黎明期よりシーンを牽引。さらにカルチャー雑誌でのライターを務めたり、日本初のクラブミュージックレーベル“MAJOR FORCE”を立ち上げるなど、音楽・ファッション・アートを自在に行き来し続けてる重要人物。

http://twitter.com/kantakagi

 

 

小林資幸:Tomoyuki Kobayashi

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小林資幸氏

 

「会場で購入したTシャツです。確か3,000〜4,000円くらいだったかな。携帯で使うスタンプみたいなイラストがさりげなく差し込むまれているのですが、そのセンスの良さに惹かれました」

 

2014.8.15 CIBO MATTO@BLUE NOTE TOKYO

2014.8.15 CIBO MATTO@BLUE NOTE TOKYO

 

特別な「Moonchild」に感激! 一生忘れられないライヴです

「2年ほど前、(本田)ゆかさんがフィンガリンのアイテムが欲しいと言ってくれて、交流がスタートしたんです。そして昨年、15年振りにアルバム『Hotel valentine』をリリースして、日本でのライヴを観に行きました。実はライヴの1週間ほど前、ゆかさんが家族でBBQに招待してくれて、その時、自分の結婚パーティーがもうすぐあってチボ・マットの『Moonchild』を退場曲にしようと思っていると伝えたんです。そしたら後日“結婚式まで日本にはいられないけど、ライヴでは最高の『Moonchild』を演るから”とメールしてくれて。ライヴは素晴らしいジャズセットで、音源とは違った雰囲気が楽しめたし、何よりゆかさんの言葉や気持ちのこもった演奏に感激しました。一生心に残るライヴです」。

 

小林資幸(PHINGERINデザイナー)

“RELAX,LIGHT and MODERN”をコンセプトに掲げるPHINGERINのデザイナー。2008年、インポートの高級シャツ地を仕入れ、パジャマをデザインし、自ら売り歩くという斬新なスタイルで始動。

http://phingerin.com/

 

渡辺友郎:Tomoro Watanabe

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渡辺友郎氏

 

「この手ぬぐいのデザインは、フライヤーやTシャツでもお馴染み。さっぱり意味がわからないデザインが最高。制作は五木田さんと鈴木(聖)くん。壮絶なMIX CD付きで2,500円です」

 

2015.1.30 LOS APSON? 20TH ANNIVERSARY vs COMPUMA 7HOURS LOFT presents 「GOLD DAMAGE 2015」 Let’s Go Crazy@LIQUIDROOM

2015.1.30 LOS APSON?  20TH ANNIVERSARY vs  COMPUMA 7HOURS LOFT  presents 「GOLD DAMAGE 2015」 Let’s Go Crazy@LIQUIDROOM

 

“ゴルダメ”が復活とあれば 何はともあれ行くしかない、と

「最強レコード店LOS APSON?の20周年、LOS APSON?ヤマベさん、COMPUMAさんと画家の五木田さんが以前やっていたイベント“GOLD DAMAGE”、それに COMPUMAさんが主宰している“COMPUMA 7HOURS LOFT”が一緒に開催されるという狂気のイベントに行ってきました。ライヴはアンダーグラウンドもオーバーグラウンドもなく、猛者たち大集合の様相。インキャパシタンツもキリヒトもケン・ツー・ディー・スペシャルもよかった。が、ぶっちゃけぼくは大好きな人たちが集うに飲みに行ったようなもんです。ああいった場所で知らない音楽や価値、個性に出会えるのは、好きなアーティストのワンマンに行くのと違ったよさが味わえていいものです」。

 

渡辺友郎(TACOMA FUJI RECORDS主宰/クリエイティブディレクター)

2008年TACOMA FUJI RECORDS設立。音楽レーベルと称しながら、その実体はクリエイターたちがデザインやディスコグラフィーまで想像した“実在しない音楽のマーチャンダイズ”をプロダクト化するTシャツレーベル。

http://tacomafuji.net/

 

渡辺高:Takashi Watanabe

2014.12.19 R 25 RHYMESTER 25th. Anniversary with FUNKY GRAMMAR.@LIQUIDROOM

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右:『風とロック』の箭内さんが編集長を務めたツアーパンフレット『風とラップ』です。ナチュラルな3人の表情がたくさん載っていて、インタビューもあって大充実の内容でした。価格は2,000円」 左:「記念として持っておきたいと思って購入したツアー限定Tシャツは3,500円でした。バックには、ゲストミュージシャンの名前がズラリ。グッズがあると記憶が鮮明に蘇るのででいいですよね」

 

最上級のエンターテインメントを 観た気がします

「ライムスターの結成25周年のライヴは客演陣が超豪華。FGクルーのキック・ザ・カン・クルーやリップスライム、さらにイーストエンドもオリジナルメンバーで出演! そして何と言ってもライムスターの魅力であるエンターテインメント性の高いステージは最高でした。MCが巧妙な上に、トーク中に背景が“笑っていいとも!”や“徹子の部屋”のパロディーに変わるんです。昔よく聴いていた『B-BOY
イズム』も聴けたし、気分はもう青春カムバック状態でした(笑)」。

 

Right:『風とロック』の箭内さんが編集長を務めたツアーパンフレット『風とラップ』です。ナチュラルな3人の表情がたくさん載っていて、インタビューもあって大充実の内容でした。価格は2,000円」

Left:「記念として持っておきたいと思って購入したツアー限定Tシャツは3,500円でした。バックには、ゲストミュージシャンの名前がズラリ。グッズがあると記憶が鮮明に蘇るのででいいですよね」

 

 渡辺 高氏

渡辺 高(4Kプレス)

国内外のブランドを多数取り扱うアタッシュ・ドゥ・プレス4Kで、プレスとして活躍。パリの展示会MAN TOKYOの運営にも携わり、常にトレンドの最先端をチェックしている。また、氏の優しい笑顔と温厚な人柄に魅了されるスタイリストや編集者が続出とのウワサ

 

兒玉太智:Taichi Kodama

2015.1.27 「LET’S GO LOFT! オレたちしんじゅく族」 1月編@新宿LOFT

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兒玉太智氏

ずっと聴いていた バンドとの共演は 感動尽くしでした

「僕らが主催する企画の対バン相手として、高校生の頃からずっと好きだったザ・50回転ズに出演してもらったんです。実は生でライヴを観るのも初めてだったので、感動が2倍でした。音はもちろんパフォーマンスも完璧で、百戦錬磨の野獣みたいでカッコよかった(笑)。中でも『50回転ズのテーマ』は、16歳の自分の気持ちを思い出して、グッときました。ちょっとキザかもしれないけど、青春映画を観た後のような甘酸っぱい気持ちになりました!」。

パーカ:「このパーカ、モデルの友達によく褒められるんですよ。“どこのブランド?”と聞かれて“ザ・50回転ズ”と答えるのが楽しい(笑)。デザインも気に入って、よく着ています。価格は4,000円くらい」

  

兒玉太智 (THE TOKYO(Gt.)/メンズノンノモデル)

2010年代のロックンロール・リバイバルの旗手として注目を集めるバンド「THE TOKYO」のGt.として活躍する傍ら、「MEN’S NON-NO」で専属モデルも務める。1stミニアルバム「GOLDEN HOP」が、全国のタワーレコード限定で発売中。

http://www.thetokyo.jp

 

  

石毛輝:Akira Ishige

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石毛 輝氏

「最新アルバム『Awake』のジャケモチーフのTシャツです。もうひとつ売ってた色違いの方のTシャツは、ライヴに行きたがってたメンバー、ノブ(岡本伸明)へのお土産としてプレゼント」

 

 2015.1.29 TYCHO JAPAN TOUR 2015@TSUTAYA O-EAST

 

 

 

2015.1.29 TYCHO  JAPAN TOUR  2015@TSUTAYA O EAST

音と映像で魅力する TYCHOのライヴを堪能しました

「ティコとクリストファー・ウィリッツのライヴが一度に観られるということで、両方好きなぼくにとってはオイシすぎると思い、足を運びました。ティコはスコット・ハンセンひとりのプロジェクトなのですが、今回はバンド編成で来ていて、音源で聴いていた印象より格段によかったですね。それから大きなヴィジョンに映し出した映像が印象的でした。最新アルバム『Awake』のジャケットの太陽が沈むとメンバーが登場する流れには感心しました。それから僕はライヴが始まる前に、どんなシステムで演るのかをチェックして、どんな音が生まれるのかワクワクしながら待つのですが、ティコはアンプではなくPCで音色を変えていて、実に興味深かったです。またひとつ、音楽の引き出しが増えました!」。 

  

石毛 輝(the telephones(Vo.&Gt.&Syn.))

the telephonesのブレイン。昨年末に2015年の活動を持って、無期限の活動休止を発表。3月18日にベストアルバム「BEST HIT  the telephones」をリリース、結成10周年記念日の5月21日に活動休止前唯一のワンマンライヴ「武道館 DE DISCO!!!」を日本武道館で開催。

http://thetelephones.net/

  

 松井征心:Seishin Matsui

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松井征心氏

 「ミラーボール、唇サングラス、10周年の文字……。テレフォンズのすべてが詰まったデザインですよね。ジャンルは違えどともに頑張ってきた仲間だから、やっぱり記念として手に入れるべきかなって」

  

2014.12.23 the telephones SUPER DISCO Hits 9!!! CENTER OF THE DISCO!!! ~TDCの真ん中でDISCOを叫ぶ~ @TOKYO DOME CITY HALL

2014.12.23 the telephones SUPER DISCO Hits 9!!! CENTER OF THE DISCO!!!  ~TDCの真ん中でDISCOを叫ぶ~ @TOKYO DOME CITY HALL  

 あんなに悲しい気持ちで ライヴを観たのは初めて

「ノブくん(※岡本伸明)がシセの服をプライベートで着てくれたり、石毛(輝)さんにうちのコレクションの音楽を作ってもらったりと、普段から仲良くしていることもあって、ザ・テレフォンズのライヴは年に6回は行っています。このライヴで5月の武道館公演と、無期限での活動休止を発表したのだけれど、泣き崩れるファンがたくさんいました。発表後、ラストに『Love&DISCO』を演ったのだけど、あんなに暗くて複雑な『Love&DISCO』を聴いたのは初めてでした。音楽の持つ力を思い切り体現しているザ・テレフォンズは、僕にとって光のような存在です。それは活動を休止しても変わらないです。5月の武道館公演も、もちろん行きますよ」。

  

松井征心(SISEデザイナー)

2007年に始動したSiseのデザイナー。少年性を軸に、ストリートをモードに昇華したユニセックスブランド。2010年より東京コレクションにも参加し、今では世界が注目するブランドへと成長。コレクションの音楽はthe telephonesの石毛輝氏が担当。

http://www.sise.jp/

  

 久芳俊夫:Toshio Kuba

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久芳俊夫氏

 

01/ 2014.11.20~26 上條淳士原画展 「1983 SINCE」 @リベストギャラリー創

架空のライヴTシャツを マンガの原画展で購入!

「吉祥寺のギャラリーで開催された漫画家・上條淳士先生の原画展に行ってきました。60点くらいの原画が展示されていたのですが、中でも30年くらい前にサンデーで連載していたマンガ『TO-Y』で、主人公が日比谷野外音楽堂でライヴをやった時のTシャツが売られていて。架空ではあるけれどライヴということで挙げてみました」。

 

Tシャツ:「当時『TO-Y』を読んでいた人たちは、もうみんな大興奮して買ってましたよ(笑)。1985年6月25日の日付と対バンしたバンドの名前が背面に入っています。バックステージパスもセットでした」

 

02/ 2014.12.12 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2014「Catcher In The Spy」 -追加公演-@新木場STUDIO COAST

3ピースとは思えない 音に厚みと迫力を感じました

「MANGRAT BEAMS Tが、アニメ『TIGER&BUNNY』のコラボをやったのですが、その主題歌を担当していたのがユニゾン・スクエア・ガーデンで。それがきっかけとなりライヴに行くようになりました。関東でのライヴが即日ソールドアウトになって、ぼくが行ったライヴは追加公演だったのだとか。存在感のある演奏にいつも魅了されてしまいます」。

 

Tシャツ:「デザインといいボディの素材といい、普段使いできるオシャレな感じがいいですよね。ドラムの鈴木くんがデザインをしているそうで、バンドのマインドもしっかり反映されているのも高ポイント」

 

03/ 2014. 2.15 「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」 @Zeep Tokyo

楽曲が良すぎる アニメ映画の打ち上げに参加

「ゲームアニメやCDなど、様々な形態でリリースされている“アイドルマスター”というコンテンツがあるのですが、昨年は映画版が公開され、その打ち上げパーティーに行ってきました。アイマスはとにかく楽曲がいい! 作品中にたくさんの曲が出てくるのですが、フリーソウルからEDMまで、素晴らしい音楽の宝庫です」

 

Tシャツ:「MANGART BEAMS Tのロゴデザインも作ってくださっている草野剛さんがアートディレクションをしているので、デザインがオシャレですよね。行った人のみに配られた非売品」

 

04/ 2015. 2.11 OLDECODEX “Capture”2015 in Budokan @日本武道館

歌と絵がコラボ? 不思議なライヴに魅了されました

「声優の鈴木達央くんがTa_2としてヴォーカルを務め、ペインターのYORKE.さんが絵を描くという異色の音楽ユニットです。演奏中に曲のイメージに合わせた絵をYORKE.さんが描き、ライヴが終わる頃には20枚くらいが完成しているんですよ。YORKE.さんは合間にラップもやったり、とにかくライヴ中ずっと目が離せませんでした」。

Tシャツ:「実は鈴木達央くんの当日のスタイリングも担当させてもらったので、スタッフTをいただきました。デザインはYORKE.さんによるものです。さりげないタグも好みです」

  

久芳俊夫(MANGART BEAMS Tディレクター)

マンガやアニメをテーマにした、ファッション性の高いデザインのTシャツをリリースする「MANGART BEAMS T」のディレクター。アニメやマンガ、さらに音楽への造詣も深い。最近では俳優やミュージシャンのスタイリングも手掛けている。 http://www.beams.co.jp/

  

 

※2015年03月発行『i bought VOL.09』に掲載された記事です。

※価格・販売状況は掲載当時のものになります。

 

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